コラム：『スター・ウォーズ』まとめ - 第25回

　「フォースの覚醒」が12月公開なのに、ルーカスフィルムが3月12日に発表したニュースは、スピンオフ第1弾と次回作「エピソード9」のネタ。「フォースの覚醒」にはどうしても隠しておきたい何かがあって、ファンの注意をほかに向けようとしてるのか？

　一方、発表されたスピンオフ第1弾のサブタイトル「ローグ・ワン」が、「ミッション：インポッシブル」シリーズ最新作のサブタイトル「ローグ・ネイション」と似ているので、7月31日の全米公開前にスピンオフのタイトルを発表したくて発表時期を早めたとの説もある。

　実は、「ミッション：インポッシブル」の方が先にタイトルを全米映画協会に登録していたので、「ローグ・ワン」にタイトル変更を要請することはできたが、両社による協議の結果、「ミッション：インポッシブル」が公開されるこの夏に「ローグ・ワン」の宣伝をしないという条件で、「ミッション：インポッシブル」側がタイトルを認めたそう。

　ちなみに、「ローグ」というのは「ならず者」といった意味。別の単語でもよさそうなのに、ルーカスフィルムはなぜ「ローグ」という言葉にこだわるのか。そこで、この名が旧3部作に登場した反乱軍パイロットの精鋭部隊、ローグ中隊と関係があるとの説も浮上しているが、さて。

　また、J・J・エイブラムスは別の作品の取材で、相変わらず流出情報には「事実も多いし、ウソも多い」としつつ、「僕の夢は流出情報を読んだ人間が映画を見て『読まなきゃよかった』と後悔すること」という性格の悪そうな発言を。とはいえ、ルーカスフィルムはJ・Jに「エピソード9」の監督をオファー中との噂があり、それは「フォースの覚醒」の出来がよいからとの説も。でも、旧3部作を踏襲するなら、3作とも別の監督じゃないとね。