パンチドランク・ラブ : 新作映画評論

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新作映画評論

パンチドランク・ラブ パンチドランク・ラブ 7月26日より恵比寿ガーデンシネマほかにてロードショー

映像はもちろんサウンドまで一人称なのだ

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今年は実験的な手法を堂々と展開した作品にかなり秀作が目立つ。でも本作は真に新しい映像空間を開拓したという意味で、一頭地を抜いているといえるんじゃないか?

なにしろこれは実質的に一人称映画。すべての物事が、主人公アダム・サンドラーの混乱した心象と同化すべく描かれているのだ。スタイルを自在に切り替え、増幅された知覚刺激とシンクロしていくドライブ感あるキャメラ。これにプリズムで拡散されたような画面を横切る光線と、ジェレミー・ブレイクの抽象的なアートワークが夢幻的な効果を加えてみせる。そして特筆すべきはPTA組常連ジョン・ブライオンのサウンド・デザイン。「そのシーンで聞こえる音」よりむしろ「主人公が連想する音」を中心にサンプリングされためくるめく音のコラージュは、映画史上未曾有に精緻なものといっていい。

しかし、である。大好きなサンドラーのためにPTAが“当て書き”したというだけあり、いままで数々のコメディ映画で彼が繰り返してきたキャラクター(マザコン、やや自閉的、キレると大破壊、スケベだが女性が苦手etc.)をきちんと踏襲してるのが嬉しいじゃないか! しかも彼の最大の魅力である、柔らかで甘い雰囲気にも満ちている。「ウェディング・シンガー」のファンもこれならOKかもね。

ミルクマン斉藤

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ABOUT THE MOVIE

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  • パンチドランク・ラブ
  • 「ブギーナイツ」「マグノリア」のポール・トーマス・アンダーソン監督の第4作。食品会社のマイレージ・キャンペーンの盲点を突き、プリンを大量に買い込んで金儲けした男の実話を元に、7人の姉に抑圧されっぱなしの真面目だがサエない男が、運命の恋に出会っての大騒動を描く。アダム・サンドラー扮する主人公と恋人の純愛場面で流れる曲は、ロバート・アルトマン監督の「ポパイ」でオリーブ役シェリー・デュバルが歌った歌。
  • 原題:
    Punch-Drunk Love
    監督・脚本:
    ポール・トーマス・アンダーソン
    製作:
    ジョアン・セラー、ポール・トーマス・アンダーソン、ダニエル・ルピ
    撮影:
    ロバート・エルスウィット
    音楽:
    ジョン・ブライオン
    出演:
    アダム・サンドラー、エミリー・ワトソン、ルイス・ガスマン、フィリップ・シーモア・ホフマン、メアリー・リン・ライスカブ
    製作国:
    2002年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間35分
    配給:
    東宝東和
  • 7月26日より恵比寿ガーデンシネマほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

パンチドランク・ラブ

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