デビルマン : 新作映画評論

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デビルマン

10月9日より、丸の内TOEI 1ほか全国東映系にてロードショー

サタンはなぜ髪を脱色しているのだろうか?

画像(C)2004「デビルマン」製作委員会

永井豪の最高傑作「デビルマン」の映画化は見果てぬ夢だった。物語の面白さ、登場するキャラクターの魅力、名セリフの数々から、必ずや映画化されれば傑作になるだろう。同時に苛烈きわまりない残酷描写と、神と悪魔と人類そのものの概念に疑いを投げかける過激なテーマから、映画化の難しさも危惧されていた。

そしていざ映画化されてみたわけだが……するとサタンは髪を脱色していたのだ。生まれつき日本人離れした金髪だという意味なのか? だが高校時代の飛鳥了はあきらかにブリーチしている。その証拠に髪の黒い根元がしっかり画面に映っているのである。妙な銀髪のかつらをかぶっているのなら、単に金と技術がないために安い映画になっただけなのだ、と納得することもできるだろう。

しかしこのどっちつかずの金髪はあまりに中途半端なやる気のなさを感じさせる。すべてにおいて徹底できない映画「デビルマン」の中途半端さがまさしくここに露呈しているのだ。シレーヌのかぶる妙なかつら(下から黒い地毛がはみだしている!)にも、めまぐるしくアングルを変えればごまかせると思っている安いCGにも、「段取り」という言葉さえ誉めすぎなアクションにも、すべてに通暁する中途半端さが。

(柳下毅一郎)

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ABOUT THE MOVIE

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  • デビルマン
  • 永井豪が72年に開始した名作コミック「デビルマン」を「ビー・バップ・ハイスクール」「ピンチランナー」の那須博之監督が映画化。デビルマン=不動明とサタン=飛鳥了はモデル出身で音楽ユニットFLAMEで活動する双生児、伊崎央登、伊崎右典が演じる。高校生、不動明はデーモンのひとりに身体に侵入されるが、精神は人間のままのデビルマンとなる。映画版は原作をアレンジ、デーモン軍団とデビルマンの最終戦争が描かれる。
  • 監督:
    那須博之
    脚本:
    那須真知子
    原作:
    永井豪
    出演:
    伊崎央登、伊崎右典、酒井彩名、富永愛、宇崎竜童
    2004年日本映画/1時間56分
    配給:
    東映
  • オフィシャルサイト

(C)2004「デビルマン」製作委員会

デビルマン

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