シークレット・ウインドウ : 新作映画評論

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新作映画評論

シークレット・ウインドウ シークレット・ウインドウ

シークレット・ウインドウ

10月23日より、日比谷スカラ座1ほか全国東宝系にてロードショー

ジョニー・デップのファンなら必見

シークレット・ウィンドウ photo1

スティーブン・キングは本当によく映画化されるが、映画化作品になかなか当たりが出ないことでも定評のある作家だ。その点でいえば、「シークレット・ウインドウ」もキング映画らしいヘタレ感はたっぷり。もともと原作も、まるで「ミザリー」をベースに誰かがキングっぽく仕上げた贋作のような薄味。ラストにはM・ナイト・シャマランがさかんにやっているような「一発オチ」があるわけだが、ヒネリがゆるく、意外性もイマイチだ。

ならばつまらないかというと、そうとも限らない。この映画はキング映画であると同時にジョニデ映画でもある。彼は映画を自分の色に染める役者だ。彼がこの作品で演じる作家は、寝癖のついた頭をボリボリかきながら、うだうだネチネチしているダメ男。こういうの、ジョニーは好きなんだなあ。どうでもいいような細かいところまでこだわりまくった彼の演技、これが実に楽しいのだ(サイコ野郎のJ・タトゥーロも、ハマりすぎでグッド)。

この映画に、何を求めるか。背筋の凍るようなサイコスリラーの醍醐味がほしいなら、この映画は笑えすぎる。しかし安っぽくも愛らしいB級映画ならではのお楽しみを求めるなら、きっと大満足できるだろう。もちろん、ジョニーのファンなら必見である。

(若林ゆり)

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ABOUT THE MOVIE

  • シークレット・ウインドウ
  • シークレット・ウインドウ
  • 「パニック・ルーム」「スパイダーマン」の脚本家として有名なデビッド・コープがスティーブン・キングの中編ミステリー「秘密の窓、秘密の庭」(「ランゴリアーズ」収録)をジョニー・デップとジョン・タトゥーロの共演で描く。人気作家レイニーの前に、彼が自分の小説を盗んだと糾弾する男シューターが出現。身に覚えのない言いがかりに困惑するレイニーだが、その日から彼の周囲で奇妙な出来事が続出する。
  • 原題:
    Secret Window
    監督・脚本:
    デビッド・コープ
    音楽:
    フィリップ・グラス
    出演:
    ジョニー・デップ、ジョン・タトゥーロ、マリア・ベロ
    2004年アメリカ映画/1時間36分
    配給:
    ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • オフィシャルサイト

シークレット・ウインドウ

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