カメレオン : 新作映画評論

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新作映画評論

カメレオン カメレオン 7月5日より丸の内TOEI2、新宿バルト9ほかにてロードショー

松田優作ならこの映画に何と言うだろう?

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映画「野獣死すべし」やTVドラマ「探偵物語」で知られる脚本家・丸山昇一が、およそ30年前に松田優作のために企画した幻の脚本「カメレオン座の男」を映画化した作品だそうで、阪本順治監督×藤原竜也主演というので相当期待したが、ストーリーの根幹となるプロットが何も効果がなく、“ハードボイルド”というより半熟にもなっていない卵で、ぼくの映画観とは対極にある映画だった。

「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシク風のモジャモジャ頭で無精ヒゲの藤原竜也が、ご都合主義的に東映調のラストの“殴り込み”になだれ込むのだが、復讐の源となるさまざまなバイオレンス描写にエモーションのかけらも感じられず、カタルシスが何も湧き上がってこないのである。

藤原竜也は蜷川幸雄の秘蔵っ子だけあって、なかなかの存在感である。マッチを擦ってタバコを吸う場面など断片的にいい表情を見せるのだが、彼の発声があまり映画的ではなく、セリフが耳に残らないのが映画の致命傷で、他のキャストから完全に浮いてしまっている。ヒロインの水川あさみが東映女優っぽい色気があっていい芝居をしているだけに、残念。

佐藤睦雄

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  • カメレオン
  • 詐欺グループの一員である伍郎は、ある日偶然、数人の屈強な男たちが一人の男を拉致するのを目撃する。後に伍郎は連れ去られた人物がある事件の重要参考人であることを知るが、すでに謎の組織が伍郞たちの命を狙っていた……。松田優作の“遊戯シリーズ”第2弾として企画されたがお蔵入りになった丸山昇一の脚本を現代風にアレンジし、阪本順治監督&藤原竜也主演で映画化したクライム・アクション。
  • 監督:
    阪本順治
    脚本:
    丸山昇一
    撮影:
    笠松則通
    音楽:
    安川午朗
    出演:
    藤原竜也、水川あさみ、塩谷瞬、豊原功補、萩原聖人、平泉成、谷啓、犬塚弘、加藤治子、岸部一徳
    2008年日本映画/1時間37分
    配給:
    東映
  • 7月5日より丸の内TOEI2、新宿バルト9ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2008「カメレオン」製作委員会

カメレオン

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