夕陽のあとのレビュー・感想・評価
全22件中、1~20件目を表示
オーソドックスな、あまりにオーソドックスな・・・
設定から来る演技が過剰。鹿児島弁の方言が下手すぎて、気になって仕方ない。最後に持ってかれたなぁ~鰤の子育て、これぞ長島かぁ~😅ただ全体にセンスをあまり感じることは出来なかったものの、生真面目に取り組んだ正攻法の映画作りは好感が持てた🎵
特別養子縁組の詳細がわかる
映画・ドラマではよくある話だけれど、8歳までにしなければならないとか法的根拠のあるしっかりしたストーリー。そして、やっぱり海は偉大だ。
最近観た『ベイビー・ブローカー』でも「生まれてきてくれてありがとう」という言葉が印象的だったけど、この作品では「生んでくれてありがとう」。絶妙にニュアンスが違い、生みの親と育ての親との心理が交差する。
将来どうなるのだろうか?茜に惚れてしまう男もいいし、俺だってそうありたい。小さな島であるがゆえに皆で育てる気持ちも温かく伝わってくる。かつて茜が受けていたDVの酷さを描いてくれたらもっと良かったとも思う。
子供は皆で育てる。
産みの親か、育ての親か どちらが子供にとって幸せなのか問いかける。育ての親と産みの親それぞれの気持ち想いが伝わる。
お婆ちゃんは子供は皆、預かりもの。と言っていた 自分の子供を育て高校生で島を離れる時この先戻って来ないかも知れない。と思った時に……子供は預かりものだと
とわちゃんが お母さんと仲直りしてほしいと茜さんに言ってきた時、心にじ~んと響きました。お母さんはさつきさんだと。そしてとわくんがお母さんはいっぱい居るんだ島の人皆がお母さんなんだって。確かにそうだね
最後さつきさんが茜さんにとわがこの島を出たらお願いね。で…… よかったです
役場の秀幸さんはとっても誠実そうな人柄で茜さんにお似合いな感じでした。
産みの親か、育ての親か
貧困と孤独を抱えた人は、助けの求め方すら分からない。
このセリフはまさに日本の現実そのもので心に刺さった。
ストーリー序盤はモヤモヤしたまま、あー多分こうなんだろうなぁと想像通りの展開。
45分待ちましょう。
ここからテンポが生まれ、落とし所に向かって進んでいく。
実際、こういう結末で終われるのだろうか。
母とは、男には理解し得ない特別な境地を持っている。
一つのパターンとしてこういうお話もありというところか。
花子とアンの朝ドラで宇田川先生役をやっていた山田真歩さんの本格映画出演に注目でした。実力派です。
貫地谷しほりさんは言うに及ばず。
ふたりの女優が魅せる、子を思う生みの母と育ての母親像が心に響く。 ...
ふたりの女優が魅せる、子を思う生みの母と育ての母親像が心に響く。
登場人物を優しくあたたかく包みこむ夕陽が印象的。
静かな感動の余韻は長い。
夕陽のあと
陽のあと、一番好きなシーンは五月が東京へ行った日に茜が豊和の太鼓の練習をこっそり覗いてるときお茶を持って来てくれたもう一人の授からなかった女性が五月とは別の方法で島の子供たちの母親になってて幸せそうで、救われた気がしました。短いけどこの映画に必要な重要なシーンです。
全国の図書館に置いたらどうでしょうか その前に、劇場の支配人さん、ちょっと考えて❗ 真面目なレビューです
単純に産みの母親の葛藤と里親の意地の話しではないところまで昇華されている美しい映画でした。
特別養子縁組制度について考えるきっかけになりました。ただ、映画の冒頭にテロップで説明が少しありましたが、この制度で縁組が成立した例は非常に少ない。子供は産みの親の戸籍から完全に抹消され、永遠に育ての親だけの子供になるらしい。この映画の作り手はこの制度に対するあからさまな反対は表明はしていない。しかし、映画の冒頭で単なる里親からの養子縁組との違いをテロップで示しているので、何らかのメッセージを感じる。制度自体が広く理解されている訳ではなく、まずは産んだ子供を手放した親の事情や心理、里親になることを志願した家族の事情や本当の親になろうとする努力、揺らぐ心の様を理解しなければ、この制度を云々することには遠く及ばないと思って、この映画を作ったのだと思います。
セリフ一つ一つに無駄がなく、必要ギリギリに削がれ、貫地谷しほり、山田真歩の演技に委ねられていたと思います。複雑な状況なので、言葉で説明し過ぎがちになるところを、お二方の演技力と細かな場面設定で映画にしました❗
個人情報保護法もあり、この制度自体が産んだ母親が自分の子供がどこで暮らしているかも知ることさえ出来ない。
だから、この映画のようなことは、突っ込むつもりもありませんが、あり得ない。いくら後悔しても、謝りたくても出来ない。育ての親ともニアミスしても、わかりようもない。それでは、物語にはならないわけです。物語にならなければ、両者の心を直に戦わせることも、理解し、許し、感謝することもない。ファンタジーと言ってしまえば、それっきりです。だからこそこの映画は素晴らしいと思います。
子供はまだ何も知りません。子役の豊和くん、とよかずじゃありません。とわ です。いい名前。可愛くて、個性的な子で、大きくなって、俳優をやるんなら、うんと応援したくなりました(柳楽優弥みたいになりませんように)。地元の皆さん。とわくんがぐれたりしないようにサポートお願いします。
美しい自然、海の幸に恵まれた小さな漁村の美しい夕陽。一隻の漁船が湾に出て行きます。二人の母親を乗せて。
幸せになって欲しいと願わずにはいられません。
詳しいことは他の人のレビューを読んで下さい。みんないいレビューです。
11月13日 シネマカリテにて
追記
役所の男性職員役が宇野祥平さんで、なんか悪さすんじゃないかと、ちょっと冷や冷やしました。真面目な役も🆗✌️でした
素晴らしかった
ご当地映画なこともあり、気になるところはいろいろあるし、脚本も演出もうーん?って思いそうになるところはある。
だけどそれ以上に、作品の本質に何度も触れることができて、本当に素晴らしかった。
ボロ泣きだし、心から豊和くんのことも茜のこともさつきさんのことを想った。
映画館、前も隣もボロボロに泣いてたと思う(笑)
母親なら共感できることが多いのだろう
大阪唯一の劇場も公開週から一日2回、夕方で年配の男性10人くらいの入りとちょっと残念 でも内容は子どもを愛する母親目線で描かれる 子どもの虐待に関心が寄せられ、里親制度や養子縁組も関係者の努力で浸透してきている中、子どもを持ちたい、子どもを育てたいという「おとな」の思いと、「こども」の幸せについて考えるものでした 自らの気持ちの空虚さを埋めるために「こども」の存在を望む親もいるのでしょうが、「こども」と一緒に時間を過ごす中で、「こども」自身の幸せを考えるようになる「生みの親」の気持ちの動きを描く終盤熱くなりました 無責任な親の存在が多く報道される一方で、DVや経済的な壁に疲弊してしまっている「生みの親」のようは「母親」は決して少なくないのでしょう 貫地谷さんの背景(もちろん役の上)から彼女にどうしても幸せになってほしいと願わずにはおれないけれど、「こども」を育ててくれた「育ての親」、島の人々の存在を思うと、「再び母親になれなかった」ことが悲しく思いました 2年前「望郷」でも、幸せになりきれない主人公を貫地谷さんは演じておられました 何としても自分で育てたいという思い、一緒に料理を作るところ、写真を撮るところ、キャンプで一緒に枕を並べるところ、自転車の二人乗り、真の母親ならあたりまえのことなのに、それが許されずあの瞬間だけ「母親の笑顔」になっているところ悲しかった おなかの傷は決して忘れないものなのでしょう(12月12日 シネリーブル梅田にて鑑賞)
貫地谷しほりさんの魅力を改めて知りました
貧しさゆえ赤ん坊をネットカフェに置き去りにした産みの親(貫地谷しほり)と鹿児島の離島で暮らす育ての親(山田真歩)との葛藤。
娘たちを溺愛し幸せボケした私は、終始外から見ていた気がする。映画の中に入り込むのが特技なのだが。
特筆すべきはしほりさん。ホント魅力的だった。
ふたりの母が素晴らしい
茜と五月。
ふたりの母が切なくて中盤から涙が止まりませんでした。
そしてふたりの母を演じたふたりの女優がとにかく素晴らしい。
産みの母と育ての母。
たくましく成長する島の子。
そんな母や子を島の美しい夕陽が包み込む。
まさに傑作だと思います。
木内みどりさんのご冥福を
とにかく貫地谷しほりさんが素晴らしかったですね。本作で女優として大きく飛躍した感じを受けます。また山田真步さんも迫真の演技でした。この作品はタイトルの通り、鹿児島の海に沈む夕焼けが大きくて真っ赤で作品の内容とともに心に染みる風景でした。
また本作では先日亡くなられた木内みどりさんが、とても優しいおばあさん役で素晴らしいお芝居をされています。木内みどりさんのご冥福をお祈りします。
子供が泣くシーンで終わらなくて良かった…
長島町を舞台にしたお話だったので観に行きました。…が、これ、別に長島町でなくても良い話でした。関係者に長島町の方がいたのかな…。
主演は、貫地谷しほりでいいのかな?子供を捨てた母親役なんて、意外でしたが、痛みとか、悲しみとか、喜怒哀楽が、とてもよく現れていました。子供を捨てるなんて…と思いましたが、同情もしました。
山田真歩さん、個性的な役が多いイメージですよね。最近だと、ドラマあな番とか…。今回は、至って普通の母親役で、かえって難しい役だったんじゃないかと思いました。
この二人で、産みの母と育ての母を演じるんですが…。なんか、八日目の蝉を思い出しました。八日目の蝉は誘拐でしたが、この作品は置き去り。どちらも、子供が、育ての母を実母と思っている点は一緒かな。ただ、この作品は、貫地谷しほりが、身を引いてくれたことで終わった点が違います。息子と暮らすことだけを考えてた母親が、息子の幸せを考えてくれたんだと思います。息子が、いつか、本当のことを知る日が来るんでしょうが、そっと受け止められればいいなぁと思いました。(八日目の蝉は、確か、目の前で逮捕されて、屈折した子に育ってしまったので…。)
予告編も解説も見てはいけない
何の映画かさえ、知らずに観たのは大正解だった。
解説や予告編でネタバレしているのは信じがたい。
「起承転結」という言葉があるが、本作品は「起“転”“承”結」だ。
1/3も過ぎた頃に、茜(あかね)以外のすべての登場人物が、「えっ!?」となるのだが、観客も同時に「えっ!?」となるところに、醍醐味があるのではないだろうか?
「えっ!?」となった「転」の時点から、真のストーリーが動き出す。
133分という長尺で、「親権」という、ただ一つのテーマを、じっくりと追っていく映画だ。
残念だったのは、効果的に使われていた「おもちゃの携帯電話」以外では、台詞で多くを語らせてしまったことだ。
説明的で分かりやすい反面、流れが単調だし、観客をスクリーンに没入させる仕掛けに乏しい。(とはいえ、夕陽はラストシーンだけに取っておくべきだった。)
色彩は独特だった。
漁師町の生臭さを消すためか、“藍色のフィルター”をかけたような映像になっている。
前半は、明暗のコントラストが非常に強い。回想シーンでは、(お約束の)セピア色っぽくなる。そして、普通の感じになってエンディングとなる。
実際は、この映画のように簡単にはいかないだろう。
茜(あかね)のキャラクターも真面目すぎて、このような事件を起こす女性の典型的な姿とは思えない。
ただ、「子供にとって良いこと」が一番大事なのだ、というメッセージは伝わった。
全22件中、1~20件目を表示