全米映画ランキング : 2009年1月9日~2009年1月11日

全米映画ランキング:2009年1月13日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2009年1月9日~2009年1月11日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 14 グラン・トリノ

Gran Torino
「グラン・トリノ」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

5 29,000,000 40,100,000
2 ブライダル・ウォーズ 1 21,500,000 21,500,000
3 アンボーン 1 21,100,000 21,100,000
4 1 マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと 3 11,400,000 123,700,000
5 2 ベッドタイム・ストーリー 3 9,500,000 97,200,000
6 3 ベンジャミン・バトン 数奇な人生

The Curious Case of Benjamin Button
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

Paramount/Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

3 8,600,000 94,300,000
7 4 ワルキューレ

Valkyrie
「ワルキューレ」

United Artists/MGM
(東宝東和)

3 6,700,000 71,500,000
8 5 イエスマン “YES”は人生のパスワード

Yes Man
「イエスマン “YES”は人生のパスワード」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

4 6,200,000 89,400,000
9 Not Easily Broken 1 5,600,000 5,600,000
10 6 7つの贈り物

Seven Pounds
「7つの贈り物」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

4 3,900,000 66,800,000

イーストウッド監督・主演「グラン・トリノ」が拡大公開で首位に

ゴールデン・グローブ賞が発表された週末。全米ボックスオフィスは、アメリカ映画界の至宝クリント・イーストウッド監督・主演による新作「グラン・トリノ」が、予想を大きく上回る約2900万ドルの興収をあげて、見事首位となった。同作は、05年にアカデミー賞作品賞・監督賞を含む4部門で受賞した「ミリオンダラー・ベイビー」以来、4年ぶりとなるイーストウッドの監督・主演作。朝鮮戦争を経験した元軍人で人種差別主義者の孤独な老人(イーストウッド)が、近所に引っ越してきたアジア系移民の少年と交流し、絆を深めることによって変わっていく姿が描かれる。昨年末からの限定公開の興収と合わせて、すでに約4000万ドルの累計興収をあげている同作は、ともに1億ドル強の興収を記録したアカデミー賞作品賞受賞作「ミリオンダラー・ベイビー」「許されざる者」と同等以上の成績が期待できる好スタートを切った。そして、この好成績は俳優業引退を示唆しているイーストウッドにとって最初で最後となるアカデミー賞主演男優賞受賞に向けても追い風になりそうだ。2位は「レイチェルの結婚」(ジョナサン・デミ監督)の演技が絶賛を浴びているアン・ハサウェイとケイト・ハドソン共演のラブコメ「Bride Wars」。幼い頃からニューヨーク・プラザホテルでゴージャスな結婚式を挙げることが夢だった親友2人が同じ日に結婚式をブッキングしてしまい……。監督は「シャーロットのおくりもの」のゲイリー・ウィニック。共演はキャンディス・バーゲン。3位「The Unborn」は「ダークナイト」「バットマン・ビギンズ」など新バットマンシリーズの脚本家として知られるデビッド・S・ゴイヤー監督のオカルトホラー。「クローバーフィールド/HAKAISHA」のオデット・ユーストマンが自らの出生の秘密とそれにまつわる呪いに挑む。共演はゲイリー・オールドマン。来週は「血のバレンタイン」(81)のリメイク「ブラッディ・バレンタイン 3D」が公開されるほか、ダニエル・クレイグ、リーブ・シュライバー、ジェイミー・ベル共演の戦争アクションドラマ「ディファイアンス」(エドワード・ズウィック監督)が拡大公開となる。

2009年1月13日更新 藤井竜太朗

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