キル・ビル : 新作映画評論

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新作映画評論

キル・ビル キル・ビル 10月25日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー

「やっちまいな!」と趣味爆発!

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クエンティン・タランティーノという人間は、映画を栄養にして育ってきた筋金入りのおたくである。それもいわゆる芸術映画ではなく、B級、C級の娯楽映画を愛し、浴びるように見てきたことに、非常な誇りを持っている。そして「キル・ビル」は、そんな「オレ」による映画愛の告白だ!

キャラクターを際だたせるセリフでストーリーを引っぱっていた、かつてのタランティーノ映画とはまるで違う。彼はこの作品を、自分の愛するジャンル映画のさまざまなスタイルで引っぱってみせる。日本のヤクザ映画、チャンバラ時代劇にアニメ、香港カンフー映画、マカロニ・ウェスタンなど……。アレもコレも詰め込んで、見事なまでのゴチャ混ぜ状態。この世界にバランスをもたらすのが、タランティーノの個性だ。しかも舞台そのものが、彼がその種の映画を咀嚼して創り出した、オリジナルの「宇宙」になっている。このリアリティのなさが、たまらなく面白い!

つまりこれは「やっちまいな!」という自分の声に忠実に作った、タランティーノの趣味爆発映画。彼一流のアクション・ファンタジーだ。いやもう、ここまで徹底し、映画的興奮を与えてくれれば、言うことなしだよ。

若林ゆり

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  • キル・ビル
  • 史上最強と言われた女エージェントのザ・ブライドは、結婚式当日にかつてのボス、ビルの襲撃を受け、夫や身ごもった子供まで殺されてしまう。4年後、昏睡状態から目覚めた彼女は、ビルへの復讐を決意する……。クエンティン・タランティーノ監督6年ぶりの最新作でヒロインを演じるのは「パルプ・フィクション」のユマ・サーマン。宿敵ビルには70年代のテレビ・シリーズ「燃えよ!カンフー」などで活躍したデビッド・キャラダイン。伝説の剣豪・服部半蔵を演じた千葉真一は、剣術指導にもあたった。本作は2部作の前編にあたる。
  • 原題:
    Kill Bill: Vol. 1
    監督・脚本:
    クエンティン・タランティーノ
    製作総指揮:
    E・ベネット・ウォルシュ、ハーベイ・ワインスタイン、ボブ・ワインスタイン、エリカ・スタインバーグ
    製作:
    ローレンス・ベンダー
    撮影:
    ロバート・リチャードソン
    音楽:
    RZA、ラーズ・ウルリッヒ
    美術:
    種田陽平
    アニメーション:
    プロダクションI.G
    アニメーション監督:
    中澤一登
    出演:
    ユマ・サーマン、ルーシー・リュー、ダリル・ハンナ、デビッド・キャラダイン、千葉真一、栗山千明、ビビカ・A・フォックス、ジュリー・ドレフュス、マイケル・マドセン、ゴードン・リュウ、麿赤兒、國村隼、北村一輝
    製作国:
    2003年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間53分
    配給:
    ギャガ・コミュニケーションズ
  • 10月25日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー
  • オフィシャルサイト

キル・ビル

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