「ブラック・スワン」「インセプション」「英国王のスピーチ」がADG賞

(C)2010 Twentieth Century Fox

［映画.com ニュース］　第15回全米美術監督組合（ADG）賞が2月5日、発表された。コンテンポラリー映画部門は、ダーレン・アロノフスキー監督、ナタリー・ポートマン主演の話題作「ブラック・スワン」（5月13日公開）のプロダクションデザインを手がけたテレーズ・デプレスが受賞した。

ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナのニーナ（ポートマン）が、「白鳥の湖」の舞台に立つ新プリマバレリーナの座をめぐって、ライバルダンサーのリリー（ミラ・クニス）と競ううち、精神的に追い詰められていく姿を描くスリラー。アロノフスキー監督が以前から一緒に組むことを熱望していたというデザイナーのデプレスは、作品世界のもつ妖艶（ようえん）な美しさと狂気を具現化してみせた。同作は、第83回アカデミー賞5部門（作品賞、監督賞、主演女優賞、撮影賞、編集賞）にノミネートされている。

そのほか、ファンタジー映画部門はクリストファー・ノーラン監督作「インセプション」のガイ・ヘンドリックス・ディアス、歴史映画部門はトム・フーパー監督作「英国王のスピーチ」のイブ・スチュワートが受賞した。

ADG賞の主な結果は以下の通り。

▽コンテンポラリー映画部門
「ブラック・スワン」テレーズ・デプレス
▽ファンタジー映画部門
「インセプション」ガイ・ヘンドリックス・ディアス
▽歴史映画部門
「英国王のスピーチ」イブ・スチュワート
▽1時間テレビシリーズ　シングルカメラ部門
「マッドメン」ダン・ビショップ
▽30分テレビシリーズ　シングルカメラ部門
「Modern Family」リチャード・バーグ