劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」のレビュー・感想・評価
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迫力満点のレースシーン!
競馬の知識は皆無。ゲームは未経験。TVアニメは1期、2期視聴済みで3期は途中で断念。
映画も当初は観る気なかったけれど、会社の同僚が勧めてくるので会員ポイントを使って無料で観てきました。
TV版のキャラは画面に見切れる程度で出場し、ストーリーに全く関わらないのでTVで復習の必要は全く無し。結果、迫力の映像で映画館で観てよかった。
レースシーンの演出は「キルラキル」「プロメア」の格闘シーンを思い出させる(まるでTRIGGER制作のようで)思わずお腹に力が入る迫力満点の映像でした。
監督の趣味なのか日常シーンのギャグ表現は多めだったけれど、主役のジャングルポケットの表情が豊かでまた、ライバルのアグネスタキオンの狂気を表す眼が良かった。
タキオンの引退とポッケのダービー制覇までは息もつかせぬ展開で、駆け足の様に過ぎていったが、途中の合宿のシーンは(水着と入浴シーンはファンサービスかもしれないが)ちょと必要なかったかも...後、最後のファンサービスのコンサートシーンも自分にとっては不必要。また、解説者さんの棒読みも気になり..だからー0.5点です。(解説の山本さんってまさか山本昌さんが声優とはびっくり)
ちなみに入場特典の色紙はシャフト角度のアグネスさんでした。
土曜の昼過ぎの時間で観客は3割程度。
ゲームのおかげか若い男の子のグループが目立ったが、若い女の子の姿も結構見かけました。
ちょっと変な作品
※競馬はあまりよく知りません
たしか序盤15分あたりで音楽のギター、ピアノがフェードして次のシーンに移る場面があったのですが、音楽の音量がすでにほぼ無音になっているところに明らかにギターをミュートしたな、あるいはピアノのペダルを離したなと分かる音響演出があり細かいなと驚きました。
あまりこういった(?)映画でこの種の込んだ演出をやると思っていませんでした。
その後も無音とほぼ無音の違いのような、微妙な空気感の変化を終始明らかに意図を持ってコントロールしていて、正直もっとアニメ的な、大ぶりな演出がメインだと思っていたので予想を裏切られました(後で気になって調べたところ音響の方も当作をエクスペリメンタルな仕事だった、と言っており納得しました)。
大枠の妙な設定からくる外連味とその辺りのディテールのかみ合わせがうまく消化出来る人もいれば合わないという人も当然いるだろうなという感じです。
挑戦的な作品だというのは間違いないと思います。
王道ストーリーものと言われていますが、作りはキャラクターものらしくない攻めた作りでした。明らかに敢えてキャラクターに焦点を当てすぎないよう注意しているように思います。かといって空気感とかストーリーがメインという感じでもなく、つまるところ、何より「走る」ことに何かしらの比喩を乗せて全力で描いている作品でした。
正直なところどう言語化していいのかよく分からない妙な映画ですが、だからこそまさに映画的な作品だと言えるように思います。
映画のような大きな表現物は大概どこかしらプロダクト感というか仕事感が出てくるのがいつも嫌なのですが、この作品は制作陣の前のめりなくらいの全力を感じられて非常に気分が良かったです。
最後のライブシーンは正直良く分かりませんでしたがその辺りはご愛敬ということで。
ありがとうございました。
惜しむは時間制限
キャラ、曲:優
ここは人気コンテンツなだけあり、満足できる
まぁ、マートレ…あれ、公式なのかーと
キタサン及びダイヤがあるおかげで凄い不思議時空時系列なのは否めないかなぁって感じはあるが
それに関して今更かな
ストーリー:可
タキオンに関してはそれなり以上に描かれている
ダンツフレームに関しては今回、目立ち過ぎず同世代の仲間感があって良だけど
メインなのに、ジャンポケに関してはもう一歩、勝ちたい理由付け(←本能だと言われればそれまでですが)、持ち物の理由付けが弱い
カフェに関しては、菊花賞がほぼカットで全然足りたい感が否めない
総じて、その辺りを加えたディレクターズカット版出ないかなと淡い期待をばさせてもらいます
変に捻らずに王道の作り方で成功した作品
アニメ三期は正直失敗作と感じたけど今回は
見事に盛り返した感がある。
本人は終始はぐらかしていたがタキオンの離脱理由
ははっきり怪我と明言していた方がラストのジャン
グルポケットの走りに触発されるシーンが盛り上が
った気もするけど、短いシーンながらも個人的には
演出・BGM共に二期ラストのトウカイテイオー奇跡
の復活に匹敵するぐらい良かった。
動き見せ方が良い
よかったです。
動きに気合い入って見ていて熱い気持ちになりました。
ライブ、曲がなくても良いぐらいレース展開、アニメーションの盛り上げがよかったです。
前半から徐々に盛り上げてピークは中盤あたり。
全体的によかったが後半、オチまでピークが続かず、よくて維持という感じであと一歩でした。
リピして感じたことですが、苦難の後に迎える復帰のジャパンカップがあっさり描かれていたことが起因かと。
個人的には、最後オチで4人でこれからレース、ライブを省略してジャパンカップをしっかり描いてオチにすると良かったのかなと思います。
キャラクターとしてアグネスタキオンの見せ方がうまくひきこまれました。
優れたストーリー構成を圧倒的作画力が支える。
この手のキャラクターものの映画としては珍しく、原作キャラクターへの忖度があまりない。
物語の核となるのは最強を目指す主人公ジャングルポケットと主人公を2度完膚なきまでに叩きのめしたアグネスタキオンという天才の2人。
もう2人、同世代のキャラクターがいるのだがあくまで主人公はジャングルポケットであり、この主人公の視点に徹していたのが制作の意志の強さを伺わせる。
ファン向けアニメにありがちな出番の平等さをグッと堪えてキッチリ映画を作っているのは大きな評価ポイント。
そしてこの映画が上手いのは主人公に2度の完全敗北を与え、早々に怪我を理由に引退した天才アグネスタキオンの使い方。終始主人公はこの天才のもう届くことのない幻想の背中を追うことになるのだが、最後の最後に主人公はこの天才を追う側にさせるシーンがある。
この瞬間のカタルシスが物凄く、美しい話の流れになっている。
そして全てのレースにおいて作画が凄まじい。高速で進むレースを主人公視点や劇場ならではの俯瞰視点、スピード感をどこまでも追求した崩した作画など、飽きさせない工夫が細部に施されておりレースだけでも一見に値する作品である。
美少女もの作品という万人受けするカテゴリではないものの映画の「熱」は本物であり、また見たいと思わせる作品であった。
佳作
なかなか面白かった。
ウマ娘はアプリは初期の頃にがっつりとやり、チャンミもそれなりに勝ってた方。
アニメは1期と2期を完走、3期は中座。RTTTは未視聴。
うまよんとうまゆるは完走、うまよんはブルーレイ所持で追加12話視聴済。
現実の競馬は未経験、ウマ娘から遡って競馬wikiで読んでへーほーという程度。
そういう人の感想です。
全体として、いわゆるアスリートものの映画として佳作に感じた。
映像表現は傑作級で、映像関係者やマンガ・アニメ関係者であるほどに圧倒されると思う。
つい涙ぐんでしまうシーンが豊富にあるが、他に泣かせてくれる映画に比べてどうも煮え切らない想いがあるのも事実。
そこを言語化する。
●テンポがいまひとつ
開幕のテンポの良さは見事だったが、序中盤から全体的にスローペース。
どれも1シーンごとの「間」の長さを感じて、微妙にストレスを感じた。
どのシーンも5/6ぐらいにできたと思うし、そうであった方が自分には好み。
ストーリーは超がつくほど単純なので(ご都合も相当あるので、それを誤魔化すためにも)、あと20分削って90分がベストだったように思う。
開幕の、憧れたポッケが次のシーンではフジ一派に入門完了しているあれぐらいで全編ちょうどよかったと思う。
効果的な起承転結はまったく25%ずつではないが、序盤以降の各シーンが長いために承の長さと転の長さのアンバランスさを感じた。
●ウマ娘縛りの弊害
ウマ娘という企画の大綱が決まったときに、もう避けられない運命と言えばそうだが…
①史実をなぞる強引さ
タキオンが故障して引退したのは故障だから仕方がないとして、ジャングルポケットが最も格の高いダービーを制覇した後「なぜか勝てなくなった」理由付けの点。
現実史実では、ダービー制覇後に札幌記念3着、菊花賞4着と不調に終わるが、それは現実なら「競馬なのだから(お馬さんと騎手なのだから)」で済む話。
しかしそれを人間モデルでやると「なぜ勝てなくなったのか」の理由付けが必要になるが…その理由付けが腑に落ちないのが難しい点。ポッケの猪突猛進な性格的に、そういう悩み方をするだろうか? また、スポーツ界では「強豪が出場しないから優勝できた」はよくある状況でもあるし、特殊なプリティダービー界でと言えば「最強かどうかを自問自答するなら、(他の在学レジェンドを無かったことにしても)テイエムオペラオーに勝たないと始まらない」という解がある。それをポッケが気付かず、トレーナーやタキオンやフジやダンツのどの立場からもその筋での助言がないというのは無理筋に感じ、一人悩むシーンが長かったこともありイマイチに思った。脚本、苦しんでるなぁ~と。
②ウマ娘時空の難しさ
各時代の最強馬のソウルを宿しているウマ娘たちが一堂に会しているトレセン学園時空。
最強格が多すぎて、ポッケの目標となる「最強とは」が非常に難しい。
いわゆるカイチョー問題だが、最強オブ最強と言われるならなぜ現役で走っていないのか? ゲーム版ではデビュー前にもかかわらず皇帝と呼ばれ生徒会長なのはなぜなのか? などなど、相当頭を吹っ飛ばさないと付き合えないのは仕方がない。本作中に画面に賑やかしで映るサイレンススズカ、トウカイテイオー、一応スペシャルウィークなどもまさに最強格だろう。(そういえばルドルフとブライアンいなかった?) しかし現実と違って皆引退していないから、ポッケの「最強へのこだわり」に気持ちを沿わせるために、かなりのメタ斟酌が必要となる。最強という言葉を使わず、「タキオンの走りに勝ちたい」ぐらいがいい落としどころだった気がする。
③ウイニングライブ
エンディングまでウイニングライブの描写を一切入れなかったのはよく頑張ったと思った。はっきり言って最初期に企画書を2.5次元見込みで通すための文言であり、話がアスリートであればあるほど不協和音を生むノイズだ。私がアプリ版を離れたのは、サイレンススズカやナリタブライアンやエアグルーヴのキャラにハマればハマるほど、彼女らがアイドル的な活動も強いられて受け入れていることに解釈違いを感じて擦り切れたからだ。彼女らのキャラシートならば「踊りの練習をするぐらいなら走る」「踊らないといけないならば野良で走る」だと感じるから。
もし「ウマ娘はダンスに歌唱と生まれながら天性のセンスを持っていて、ノー練習でもパッとこなせて気持ちよくなれるor競走で勝った後には歌って踊らずにはいられない精神性になる」などの下地設定があったらよかったのだが。「みんな~! 今日は集まってくれてありがとう! 私たちのライブ楽しんでいってくれよ~!」は、最強を目指すアスリートであるほどになんか違う。
なので、最後にウイニングライブが始まってしまったときは、メタ企画出自の呪いを感じてかなり残念になった。RRRのエンディングみたいに、お話とは繋がっていない「キャストや制作陣の感情表現(亜空間ライブ)」のようにライブ消化してくれたらよかったな。カフェが作中あのキャラで、あそこで笑顔を振りまいているのは解釈が実に難しい。正直、もう設定として省いていいのではと思う。
「これは競馬ではなくて、総合エンターテイメントであるトゥインクルシリーズで輝こうとするウマ娘たちの話」という頑張ってる立て付けはわかるのだが、やはり単純に「強さこそ正しさ」のアスリート軸との食い合わせがわるい。ポリコレ派ではまったくないが、やはりアスリート軸であるのは否定できないので、フジキセキの勝負服も映画版専用を作るなどして画面のテンションを調整してほしかったな。原作準拠だとあの格好で正しいのだが…正しいのだが…!
●ちょっと顔芸しすぎ
幼女戦記を彷彿とさせる、美少女の顔崩し演出。
勝利を渇望して、時に狂気さえ宿して走るというのはそういうこと…というのはわかるし、初めてウマ娘のアプリに触れたときも「歌って踊らせる美少女キャラに、こんなマジな顔させてスパートかけさせるんだ…」と感動したものだ。ただ、今回の映画は全編を通して顔のアップが多すぎて頼りすぎで、くどい。作風と悪癖のバランスではやや悪癖に寄ってしまったと感じた。狂気じみた顔(ある意味ジャンプスケア)というのも、乱発するほどに観客は慣れてしまい、メリハリを欠いた手癖演出に堕ちていく。それ自体をこれだよこれと観る幼女戦記ならともかく、ウマ娘たちはターニャやその世界観ほど狂気酷薄ではないので、その点は純粋にコントロールの弱さを感じた。
〇総評
と、以上の点で少しマイナスを感じて星3.5です。ウマ娘シリーズのファンマインドとしては史実なぞりである以上、怪我話やライバルの引退話は仕方ないが、ウマ娘シリーズを視聴するほどにわりと毎回の印象になってしまうのは苦しい構造。
なので、自分はウマ娘絡みで一番楽しんでいるのはうまよん・うまゆるだったりする。
特にうまよんの脚本はすべてが文句無しで、何周したかわからない。
うまゆるも前半はうまよん比でイマイチだが後半になるにつれていい。
本作でタキオンが最後に出した解、あのタキオンの目に初めて光が宿る演出はよかった。
この答えが「新時代の扉」というのは、現実と重ねてそうだよなと納得した。
ワンフォーオールでもオールフォーワンでもない。
歴史的な功績でも次世代へのバトンタッチでもない。
「我欲」。一度きりの人生、我欲に狂わずしてどうするか。
誰かの礎となるなんて何の意味があるか、己が頂上の景色を見ずしてどうするのか。
今の若い世代と接していると、秘めたるが確かに存在するイデオロギーとしてそれらをひしと感じる。新時代だなぁと。
私はその傾向をとても好ましく思う。
作中、最後にはタキオンもフジも復帰する。史実にはなかった、嬉しい展開と奇跡だ。
来場者特典として、アプリ版で目が死んでない初期★2タキオンが使えるコードとか配ってくれたらそれは最高なのだが。やってほしいな。
2期が最高潮だったのかな
元々競馬ファンで、ウマ娘をリリース初期頃にアプリで見つけてからアニメも全てみました。
正直な感想、当時の自分的に1期はあまりおもしろくなくて途中でみるのをやめてしまいましたが、好きなお馬さんが2期に出るとのことで見直してみると、結構おもしろくみれました。
2期は推し贔屓抜きですごい出来だなと、そこからウマ娘にどっぷりで、今回きちんと映画館でやるとのことでとても楽しみにしてました。
結果としては、映画館でやるのであればもっとやれたんじゃないかと思いました。楽しくみれたけど、期待を超えてはこなかったなって少し残念かも。忠実を知ってるからこそ、まぁそうなるよねって想像の範疇のお話しでした。
クロフネはいろいろ大人の事情でウマ娘化は難しかったのかと思うけどやっぱり残念。
レースも変な虹のビームとか出だしてちょっと笑いそうになっちゃいました。笑
ただ、ウマ娘というコンテンツは大好きなので、贔屓目でみて楽しめました。
ただ、初見の人にこの映画でウマ娘を知ってほしくないなという感想です。
自分的にはこの映画でウマ娘世界のアグネスタキオンの株が爆上がりしました。推し以外のグッズ初めて買いました。
でもなんで最後出てきたんだろう…笑
いろいろ言いましたが、ファン的には楽しかったです!
最高潮が日本ダービーなのが
気持ちとしてはラストに最高潮を持ってきてほしいのだが
思った以上にアグネスタキオンを超えて最強になるという感情が大きくそれを中心としてストーリーを作ってしまうとタキオンもダンツもマンハッタンカフェも走らないジャパンカップをラストに持ってくるのはちょっと盛り上がり不足で俺たちの闘いはこれからだぁ!よろしくラスト打ち切りみたいな終わり方だなぁと感じざるを得なかった
おそらく企画当初は新時代の扉というサブタイトルから世代交代みたいなのを描こうと思っていたんだと思うんだが
どういうわけか上の世代の心情や関係性を描くことが出来なくなったもののラストはテイエムオペラオーとの対決は変わらなかった
それによって気持ちはタキオンに向いているのに闘う相手は上の世代という
どうも気がのらない感じがあった
とはいえフジキセキとタナベトレーナーの描き方もとても良かったしゲッターのシャインスパークみたいな感情むき出しの画作りもカッコよかったし気持ちがグッとくるシーンはたくさんあった
オペラオー、ドトウ、トップロードの上の世代をもうちょっと描けたらクライマックスがより盛り上がるのでは?
あと何カットか線がガタガタのスムーサーのかけ忘れカットがあったのが気になった
微妙だった
アニメ1~3期視聴済み。アプリは少し。ファン目線からの意見になります。
【良いところ】
・先輩のフジキセキがちゃんと先輩してた(3期の先輩はみんな無能だった)
・ダンツフレームがめっちゃ良いキャラしてた
・推しのマンハッタンカフェが動いてるところを見られた
・ニヤリとできる小ネタが多い
【悪いところ】
・知ってる前提で話が進む、競馬もウマ娘も知らない層はまずついて行けない
・作画がくどい、1~2期ぐらいがちょうど良かった
・主人公の成長の過程が描かれないから感情移入しにくい
・トレーニングの描写が雑、「ぐぬぬぬ」って踏ん張ってるだけ
・レースの描写も雑、エフェクトがまぶしいだけで「うおおお!」って叫んでるだけ
【総評】
全体を通してトレーニングで「ぐぬぬぬ」→本番で「うおおお」の繰り返しばっかで退屈だった。レース中に後ろや脇をチラ見して「ハッ!」みたいな演出もよく分からない。この辺は3期の悪い伝統を受け継いでると思う。
一応小ネタは豊富で、要所要所でアプリのキャラとか出てくるのは面白かった。ほかには脇役のダンツとフジキセキが良いキャラしてて、特にフジキセキはちゃんと先輩として仕事してるのが好印象だった。あとこれは個人的なことだけど、推しのカフェが動いてるところを見られたのが良かった。
総じて見所はあるんだけど、3期特有のクソ演出が足を引っ張ってるところもあってなんだかなぁって感じ。推しが出るとかよほどの理由がなければ、無理に見にいかなくてもいいんじゃないかと思う。
レース映画かと思って期待しすぎていました。
まず個人的に良かったと思うところを先に書いておきますと、日本ダービーまではめちゃめちゃ良い映画に仕上がってたように思います。日本ダービーの前と後で、監督変わった?と思うほど差があり、僕が酷評しているのは主に後半パート(日本ダービー後)です。
映画としてのクオリティは低いと思います。そう感じるすべての元凶は、なぜ2部構成になっていないのかと思うほどの尺不足です。ゆえに、他の方が書かれている通り、各キャラの掘り下げが不十分なまま、あるいは掘り下げるバランスがおかしいまま物語が進行してしまい、そのしわ寄せが終盤になればなるほど大きくなっていきます。そのわりには本編と全く関係のないモブキャラが結構な数セリフつきで出てきており、ウマ娘ファン向けの美少女萌えアニメに仕上げたのか?と感じました。僕は美少女萌えアニメ大好きなので、小ネタとファンサは楽しかったですが、初見で観に行くと戸惑って集中できないシーンもたくさん入っていると思います。
肝心の(?)レースシーンも、レース途中で各キャラの戦略や戦術、心理などがほぼ描かれず、最終直線で「背負っている想いの強さ」をそのまま虹色にしたようなキラキラの演出と雄たけびで済ましてしまっており、レースものの映画としてこれではダメだったと思います。アニメ3期でボロクソに言われた「最終直線で叫び倒す」を「パチンコの大当たり演出」に置き換えただけにような感じです。何度も言いますがレースもの映画としては雑な仕事ではないでしょうか。ベテラントレーナーとフジさん仕込みの技術や戦術で、あらゆる手を尽くしてもライバルが強烈で、最後の手段としてポッケの中にあるものが覚醒する。とかいう展開ならまだあの演出も飲み込めたのですが…純粋なレース映画だと思って観に来た僕が間違ってたようです。
初めにも書きましたが、とにかくそこまで描けるほどの尺が足りなかったんだろうと思います。見方を変えれば、100分少々の映画としては頑張って上手くまとめた方なのかもしれません。
思った以上にスポ根
シリーズ作品はほぼ見ています。テレビシリーズにするには個々のエピソードを組み込むのが難しい。その点で映画作品になったのは納得でした。ポッケの少年漫画主人公のようなスカッとした性格、途中の挫折から立ち直る様などスポ根感満載です。そのためウマ娘間のわちゃわちゃは少な目でそういった感じを求めたら物足りないかも。とはいえ今まであまり描かれていなかったキャラにスポットが当たっただけでもファンは満足できるはず。モブとしていろいろなウマ娘が隠れているのもグッド。作品を見てから実際の競馬レースを振り返るのもとても楽しいです。ゲストは元調教師の大久保先生が一番ハマっていたように感じます。
シリーズ好きから見た率直な感想(長文になりました)
正直評価が難しい作品でした。
良いところは間違いなくあるものの、映画館を出たときの印象としては「ちょっと微妙」というところに落ち着いています。
ウマ娘はアニメ1期を見てハマり、アプリを事前登録してほぼ毎日プレイし2期、3期と視聴していました。
RTTTも素晴らしい出来で今回も(キャラ選出に若干の不安を感じながらも)楽しみにしていました。
まず全体を通して感じたのは作品の雰囲気がクールで暗いことです。
ウマ娘は筋骨隆々の競走馬を美少女に擬人化した作品です。
明るく可愛らしく華やかな要素がなければ美少女化した意味が弱まってしまいます。
かっこいい系ウマ娘も勿論好きですが、ウマ娘として初の劇場版で披露するには少々挑戦的に思いました。
背景も綺麗ですが描かれているのは競馬場や静かな河川敷。夏合宿もポッケが沈んでいるシーンなこともありテンションは落ち着いています。
この雰囲気は小さなお子さんには退屈で厳しいのではないかな…
タキオンの引退発表、あんなに画面を真っ赤っかにする必要もよくわかりません。
魚眼構図で目を見開くポッケ、手法がホラーです。誰か亡くなりでもしたのかという過激な色。
色を使った印象的な演出は大事と思いますが、やりすぎなシーンが多く違和感を覚えます。
顔を崩すギャグシーンも妙に長くて不安になりました。
レースシーン。
地下道の蹄の音や工夫を凝らした道中のカメラアングルはとても良かったです。
BGMもジャンポケを意識したであろうかっこいい曲。
しかし道中のポジションの奪い合いや内外選択等の戦術は何一つ無く、
「早くも最後の直線です!」からの
踏みしめる脚のアップ
過剰に光りだすウマ娘
うお〜はあ〜と叫ぶ声
そしてゴールイン!がほぼ全てのレースで行われます。
演出や叫びが過剰になった3期からこのゴリ押しパターンが増えたように思います。
光らせれば良いわけでなく、声優に闇雲に叫ばせても自分の中でどこか白けてしまう。
ただ自分が長くコンテンツを追いすぎてこの演出に慣れきってしまった部分も大きいと思います。
是非まだ体験されてない方は観てほしいという気持ちもあります、本気顔で走っている彼女たちは確かにかっこいいので。
ストーリーに関しては元ネタ的に正直こう描くしかないだろうなという話でした。
期待通りでもあり、こんな一般人の予想なんか超えてもう一捻りして欲しかった感もあり。
散々言われてますがカフェとダンツはもう少し描写が必要だと思います。
日常シーンでポッケともっと関わって影響を与え合える存在であれば、ダービーも菊花賞も熱い気持ちで見れたのですが…。
フジキセキ側に尺を割きすぎたように思います。老いたトレーナーを含め良い話ではありましたが思いを託すのはもう少し簡潔でも良かったんじゃ…
今作ラスボスのオペラオーとも特に接点もなく、最強にこだわる割に現最強の先輩に何の感情もないのかなと少し寂しい気持ちに。
オペの凄さは前もって有馬記念で見せる形をとったということでしょうか。このレースは包囲網を突破するという彼女の技術を感じられたので面白かったです。
ライブシーン。
これが個人的に惜しすぎる。もっと力を入れてください。
このライブシーンだけのために何度もリピしたい!という感想をあまり見かけません。
それを言わすべきほど、劇場で見るライブには力があると思っています。応援上映とかあれば大盛り上がりですし。
個人的感想ですがRTTTのライブの方が可愛くて見応えがありました。
こういう面で言うと今回の4人、やはりデザイン上難しい選出になっているのかなと感じました(キャラクターとしては全員好きです)
勝負服の都合上仕方ないとはいえ色被りを起こしている主役2人、黒一色のカフェ、ダンツはピンクですがスポーティ系の服装。
映えるライブを組み立てるのは相当難しそう。
思えばRTTTはカラフルな3色で華やかな衣装の子が多かったんですね。
この作品に詳しくないアニメ好きの男性層にも来てもらいたいですがその場合目を引く可愛いキャラはどうしても大事になります。
1期2期3期も主役・相手役のキャラは華やかで明るい色を持ったデザインの子ばかりでした。
家族層に来てもらうにはあまりに画面作りが静かでクールすぎ、かっこいい系を主役に据えても女性キャラに狂う女性は(居るにはいますが)絶対数で言えば多くはありません。
興収の話などここですべきではないですが館数に対してのやや物足りない数字も正直納得できます。
公開前にガンダムSEEDくらいは軽く超えるだろうという意見を見ましたが
どちらも好きなコンテンツで両方観た身としては無茶言わないでほしい。別作品の名前を出して申し訳ないですが
「味方全滅の危機に例のアレに乗って駆けつけるアスラン・ザラ」に
「ポッケの不調に勝負服で河川敷にやってくるフジキセキ」では話題性において火力が足りません。
ゲ謎のように内容が話題になれば口コミで伸びることもありますが、この作品にはそういった意表をつくサプライズは感じませんでした。
PVの雰囲気通りの作品が、期待通りに描かれています。誠実です。
とは言えなるべくいい数字で終映を迎えてほしい気持ちもあり、
気になっていてPVから惹かれるものがあれば是非とも観に行ってほしいです。
このコンテンツが末長く続きますように。
長文失礼いたしました。
総評5点、シナリオ0点の作品
アニメウマ娘の評判を落としたTVアニメ3期の失敗は記憶に新しいです。
3期主人公のキタサンは淡々と勝ち続けたただの強い馬でしかなく、男っぽく描いたので、ペアリングに可愛いサトノダイヤモンドをライバルとして入れてみたのだと思うのですが、そもそもこの2頭はライバルでもないし…という事がまず頭をよぎりました。
その状態の上で、この2頭を中心にアニメ1期や2期と同じような友情物語を描こうとしたもんだから、全然リアリティがなくて、ファンの心が離れてしまったという経緯があります。
そんな流れをぶった切り、ウマ娘の流れを変えるべく作られたのがこの映画だと理解しています。
ですので、「今までのウマ娘とは全く違う作品を作る」という決意のような物が感じられました。
具体的には、登場するジャンポケ、タキオン、カフェは、どれもがべらんめえ口調だったり狂気じみていたり病んでいたりとまあ暗い暗い。
で、この3頭中心だけだと見ている人が病んでしまうので、ちょっとかわいいダンツをいれてみましたという構成になっています。
こういう書き方をするとただの悪口に見えるかもしれませんが、決してそういう意図ではなく、ジャンポケ、タキオン、カフェのクラシック3冠を分かち合ったこの3頭をシンプルにライバルとして描くのではなく、4戦無敗で引退したタキオンを神格化し、しかもタキオンを物凄く気持ち悪く不気味に描く事で、ジャンポケとカフェがタキオンなき後も心のカルマに悩まされながら、それに打ち勝っていくというお話になっています。そして、ダンツの可愛さでちょっとフォローという感じですね。
つまりは、これまでのテレビアニメとは明らかに違う作りになっていて、先輩ウマ娘であるフジキセキとの友情のような描画もあるにはありますし、水着だの浴衣だのもあるにはありますが、萌えや友情愛情で泣かせるぞ!という意図は感じず、まさに、劇画版ウマ娘とでも言える作風になっています。
この変化は正直評価できますし、これだけで総評は5点をつけて良いなと思いました。
この先への未来を感じる事ができたので。
ですが、この映画で評価出来る点はこれだけです。変えた事が良かった。これ以上もこれ以下でもありません。ほかはごめんなさい、評価出来ません。
例えば、シナリオについては、0点です。最悪でした。
どうやら、ジャンポケ、タキオン、カフェ、ダンツの四頭メインで売り出そうとしていますが、ダンツをメインに押し上げるのは無理がありすぎます。
ダンツは可愛い役としてチョンと出るのは良いとしても、3頭のインパクトとはやっぱり差を感じるのです。
他にも、確かにタキオンは強かったし、当時の評判でいえば3冠とるかもしれないとは言われてはいましたが、ジャンポケがダービーを勝ったのは、当時からずっと言われていた広い東京の長い直線コース、かつ、左回りだから末脚が爆発したというのがむしろ定説であって、正直タキオンが怪我をせずダービーにでていたとしても、ジャンポケが勝っていた未来も十分あったと思うのです。
さらに、ジャンポケは3歳で(その当時は少し力が落ち始めてたとは言え世代最強古場だった)テイエムオペラオーを東京競馬場のジャパンカップで倒し優勝もしています。タキオンにこれが出来たかどうかはわかりません。
なので、ジャンポケがあそこまでタキオンを神格化して悩む理由にモヤモヤしました。これは史実とは違うなと。
更に酷いのはマンハッタンカフェ。レースシーン無し。
シナリオ上、ジャパンカップでジャンポケが優勝して大団円でおわりたかったので、カフェにまけた菊花賞を描いた後だとつなぎづらかったり、流れがわるかったのかもしれませんが、カフェをメインキャラに据えているんだから、レースシーンは描くべきでしょう。これもかなり酷いです。
さらに、最後、タキオン復活には呆れました。復活するんかーい(笑)
流石にレースシーンはありませんでしたが…。いやいや…。もうファンタジーですね。
結局、カフェを出したのは可愛い小倉唯さんだからでしょ?とか、タキオンをラスト復活させたのは人気の上坂すみれさんだからでしょ?とか、その先にあるリアルライブの商用目当てってのは分かるのですが、それがあまりにも露骨すぎて萎えました。
作品は作品、イベントはイベントできっちりしてほしかった。
次に作画ですが、作画そのものは悪くなので3点ですが、それでも3点どまりです。
そもそもウマ娘という作品、新作になればなるほどラストの直線勝負がファンタジーになっていきますね。
とにかく声優に叫ばせとけ!とか、直線の末脚のところはビッグバンレベルの大爆発映像描いときゃいいだろ!とか、スピード感をだすために線画ぽく描いておけばどうにかなるやろ!とか。
もうこれは競馬ではないですね。正直、1期の描き方でよくないですか?と書き記しておきます。
===
最後に、これはアニメとは全く別枠なので分けてかきますが、ラストのウイニングライブは良かったです。シンプルに商用としてという意味で曲はわかりやすく、耳馴染みも良い曲でした。apple musicに入れてもいいかなと感じました。
2010年代を思い出すような作りのアニメ映画
レビューが非常に長いことはご了承ください
先ずはアニメ映画として見た場合のレビュー
本作の製作スタジオであるCygames Picturesは映画事業は全くの初
しかし、初とは思えない作りの良さ、アニメ映画としてはまるで2010年代の名作達を思い起こす様な映像からも心理を読み取らせようとする演出もあり、作画も動と静がハッキリしている作り込み
シナリオは至って王道、小難しく考える必要もないが、しかし解釈を加えても面白くなる様な作りにはなっています
結構、曲解や虚偽なレビューが多いので物語のイントロを少しだけ
主人公のジャングルポケットが友人と気まぐれに見にきたレースで「お嬢様学校の連中」と高を括っていたら、フジキセキのとんでもない走りに惹かれて自分もそのレースシリーズである、トゥインクル・シリーズ出場を目指し、その惹かれた走りのような強いレースで時代の最強を目指すところから物語は始まります
このように言わばジャンプ漫画みたいな分かりやすく、熱血王道的な導入から始まり、ここから主人公のスポ根的成長物語ともなります
基本的には見易く、取っ付きやすい物語の作りではあると思います、また登場人物が学生なので合間に日常シーンで緩急をつけたりして上手くメリハリが効きながらも、しかし要所要所の心理描写に伏線があったりと五感全てで楽しめる作品になっていると思いました
どうしても細かい設定が気になるって方はウマ娘 公式ポータルサイトや映画の公式HPで用語集を調べてから見るのが良いかと思います
実際の競馬や競走馬等に基づいたエピソードはありますが、知らなくても分かるレベルしか入っていません
ここら辺も物語のノイズにならないよう上手く取り捨てしています
では、ここからは作品シリーズのファン目線で
実質的な前作で前日譚でもあるROAD TO THE TOP(以下RTTT)からより進化した作品でありながら、シナリオの作り自体はナリタトップロード(以下トプロ)の二人三脚で頂点を目指す物語とは異なった作り
トプロの物語は群像劇スタイルで主役3人にフォーカスを当てる視点に対して、今作はジャングルポケットを中心に同期のライバルであり友人達との成長物語を描いているので、シリーズファンに言えば別スタジオの作品であるTVアニメ1期の様なスタイルで展開していると思えば良いと思います
ただし、作風自体は同じサイピク作品であるRTTT味は健在、迫力のある作画やさらに進化したカメラワーク等には圧倒されました
また、BGMも新しい試みがあり、タキオンという異質な存在をアピールさせるための曲調にしたりなどと、RTTTとはまた違った良さがありました
皆が期待しているであろう00年有馬記念のテイエムオペラオーは想像以上に凄かった、PVでは映像のみだったが、実況は「当時のモノの方が凄みが伝わる」との脚本家の采配でまさに同じものだったので更に迫力がよりありました
基本的にはレースシーンはRTTT以上にエンタメ的迫力を重視しつつも、想いの心理は全く変わらずでした
強いて言うならレースの展開やポッケの内面的成長が物語の中心なこともあってか、戦略的な面はRTTTと比べて少なめ、基本はフィジカルとメンタル勝負
しかし、どこかの叫んでしかいない作品と違って、ちゃんと勝利への執念を見せたり、モブにも「勝ちたい」という強い意志を見せたりとこれまでの集大成的な作りが見受けられました
とにかくレースでの内面心理描写は過去一まであるかもしれません
また物語も最強を目指すポッケが同期のライバルが離脱して目標を失いつつも世代最強を目指し、さらにはタナベTとフジの夢を受け継ぎ、より強く目指そうという意志を持つものの、世代最強になっても「タキオンには勝っていない、勝つことはない」という事実に悩まされ、虚しさとも戦っていく"アスリートは常に自分との戦いでもある"という側面をも描いています
他ライバルであるタキオンやダンツにも心理面をかなり描いています、特にタキオンは裏主人公とも言えるポジションなので、アプリでタキオンファンになった人は感慨深いかも
フジキセキももう一人の裏主人公orヒロイン的ポジションであり、史実ルートに行ってしまった時の掘り下げがたくさんあります、いつもの寮長としてのフジではなく、1人の先輩アスリートとしての側面を見せてくれるのでイメージが変わるかと
そして、ポッケ以外にもこの裏主人公2人の物語でもあることが分かってきます
タナベTもRTTTの沖田Tと同様に欠かせない、二人三脚をする、夢と想いを託す人物としては大事なキーパーソンの一人でした
ここまで長々と話しましたが、RTTT同様に登場人物がそれぞれの役割を持ち生き生きとしています
また、結構な数のキャラクターが1シーンだけでも出てきたりしますので、楽しい部分も多し
さらにアプリ出できたあのキャラクター達も
ではここからは悪かった点に
・完全初見向けの世界観説明が冒頭以外にない、ただし尺の都合もあり、潔くカットしているのと基本はファン向けなのでここら辺は公式ポータルや映画の公式HPで用語等を事前に調べてください
・マンハッタンカフェが物語の展開上、レースシーンが少ない
クラシック期がほぼ全休に近かったことからレースシーンが少ない、出番自体はあるものの、ポッケ中心の物語である以上は仕方ない側面もある
ただ、遅咲きであり、これから覇王に引導を渡したり、世代の頂点を奪い取るので、カフェの為の後に展開がありそうな切り方ではある
・テイエムオペラオーは"最強という概念"的象徴のためか、物語にはほぼ絡んでこない
しかし、序盤で時代背景をアピールをしただけで存在感がありすぎるので反って目立たせ過ぎなくて正解かなと、RTTTとは違う世紀末覇王としての姿には感動してしまうかも?
・プリズムのペンダントの意味が人によっては少し分かりにくいかも?ポッケの大事なアクセサリー的な立ち位置としての解釈でも十分だと思われる
非常に長くなりましたが、総じては
・作品ファンなら映画館で見て欲しい、物語もポッケにふさわしく、キャラクターの新たな一面に推しが増えてしまうかも、少なくとも大半の人がモルモットで光輝いていたりやポニーちゃんになってしまうくらいには魅力的な描かれ方をしています
・シリーズ作品始めてでも入ってきやすいシナリオ、小難しく考えず正面から純粋に受け取るのが一番良いでしょう
・競馬ファン向けに言うと史実に沿うだけがこの作品の良さではないことも証明しています、時にはこれをいれてしまうと物語のノイズになってしまうという取り捨てをしっかりしています、脚本の方も何度もレース映像を見直したり、エピソードを拾ってきて物語を作る上で取捨選択をする努力をパンフレット内でインタビューしていました
この世界観の独自性を失わずに元の題材を大事にしている姿勢が両者の原作をしっかりと尊重しているシリーズトップクラスの名作です
長々と見辛い部分もあると思いますが、レビューを見ていただきありがとうございました
少しでも見たいと思える様になれば幸いかと思います
私もあと最低、2回(プレミアムシアターと4DX目当て)は見に行こうと思うくらいにはリピート出来る作品だと思っています
丁寧なアニメーション映画。今後にも期待したい
ちょっといい加減な低評価レビューによって理不尽に評価を落とされるのが我慢ならないので書かせていただく。
この映画は非常に丁寧に作られたアニメーション映画だ。粗が無い訳ではない、キャラクターを持て余したり、終盤の唐突なライブは理解し辛かったり、それらは分かる。だが決して雑に作られたものではない、それは映像を見れば分かるはずだ。
作画が終始綺麗で、キャラクターの演技にも妥協が無いのは勿論、画面作りまでとても丁寧なのだ。例えば最初の弥生賞にしたって、ポッケがスタンドに入るシーン。坂道の上から固定カメラにするだけでもいいものを、わざわざカメラをぐるぐる回し、かつポッケと同じ目線で描くことで、フジキセキとすれ違う瞬間の感動を見ている側とシンクロさせやすくしている。
また最初のホープフルステークス、シマが手を振り応援しているシーン。シマが画面右側にいる→俯瞰視点で画面右側を走るポッケ達→ぐいーんとカーブ、ズームしながらポッケに寄るカメラ。視線誘導がしっかりしている為、余計に視線を動かさずに疲れないまま、ダイナミックなカメラワークを楽しむことが出来る。
このような作りが、細かいところまで終始行き届いているのである。特に映画の大画面ではこのような気配りがとても大事、ある意味、基本テクニックではあるが、これが抜けてるものだって多々ある。『映画を作ったことが無さそう』?ちゃんと映画を観てから言ってくれよ。
もちろん作りが丁寧なら何でもいいって訳じゃない。しかし随所に見られる気配り、挑戦的な演出、何よりアニメーション、絵で魅せようとする意欲。これらを差し置いて『駄作』扱いはあまりにも理不尽だ。個人の感想なら構わないが、批評家を気取るなら、まずはこう言った技法も学んでからにしてくれ。これだってほんの一部に過ぎないんだ。一般人には伝わらないものだとしても、君は批評家として批評したいんだろう?
感情が表立ってしまったが、何よりこの作品が何らかの悪意によって蹴落とされるのは我慢ならなかった。何故、熱意を持って制作されたものが無下に扱われなければいけないのか。
私はこの作品が決して完璧ではなくとも、この時代にここまで意欲を持って、妥協せずに作ったスタッフ達に敬意を表したい。今後も同じような作品を是非見たい。そう言った期待も込めて星5とさせていただく。
よく出来てる!!出来てるけど!
作画がやっぱり良い!
フジキセキとジャングルポケット!!
そして渡辺調教師ことナベさんの絆をちゃんと描いてて素晴らしかった
アグネスタキオンが主体にジャングルポケットとの絡み方を上手く描いていて、史実のダンツフレームの立ち位置をちゃんと描いている所は史実を知っていてもとてもよく描かれていて良かった
ただとてもとても残念なところを挙げるなら
ジャングルポケットの日本ダービーを勝った時の咆哮はもっと甲高く、空を突き抜けるような雄叫びをあげて欲しかった
史実でのあの名シーンのあの咆哮は間違いなく勝利の咆哮
次のシーンがタキオンに対しての迷いがあるシーンで、咆哮なのかよく分からない中途半端な咆哮になってしまっているのがとても残念
そして尺の問題であろう、菊花賞があまりに雑な終わり方
マンハッタンカフェの覚醒シーンなのにあれで終わってしまうの…?
いや確かにジャングルポケット主体だけど世代でタキオンとマンハッタンカフェはもっとピックアップしても…
ジャパンカップまでだから仕方ないのか…
1番よろしくないのはJC。
JCは覇王テイエムオペラオーと新時代のダービー馬ジャングルポケット
の叩き合い
言わば世代交代を現す大事なレース
空想シーンになります
テイエムオペラオー
「やっぱり来たね新世代のダービーウマ娘。でも僕は負けないよ、覇王として君に立ち塞がろうじゃないか【両目ゾーン】」
ジャングルポケット
「俺はもう負けられねえ。タキオンにも、アンタにもなぁあああ!!【両目ゾーン】」
からの2人競り合いしての、ジャングルポケットがタキオンが見せた皐月の走りの続きをイメージして、それを超える走りをして画面割れの勝利
これくらいの力込めた作画でこのレースは描いて欲しかった。
尺負けなんよな最後は…
あのレースあんな簡単に終わらすの勿体無い。ペリエも泣いてる
よく出来てた期待強すぎた。それでも面白かった。早く次の世代のウマ娘が見たい
ウマ娘
2001年の競馬は自分は高校卒業し上京して競馬を見ていた時代。
前年高校3年のときに冬の競馬を見てクラシック期待できるのはアグネスタキオン 卒業前にジャングルポケット マンハッタンカフェやダンツフレームのライバル物語 フジキセキや涙のナベさんトレーナーに感動し先輩のテイエムオペラオーやナリタトップロードを描いた熱いレースや思いを映画で観てアニメやゲームと違う作品感動しました。
Racing Forever
ウマ娘
ソシャゲの体系でひと頃
非常に多かった様々な歴史上の
存在を擬人化・とりわけ女性キャラ化
する風潮の中で生まれたジャンル
凡庸なゲームで終わるはずだったが
途中で開発環境が変わりクオリティが
格段に引きあがり競馬ファンが
感心するほどの設定のこだわりで
累計収益はサービス開始3年で
3790億を突破しているという
と言っときながら自分は
ソシャゲ全然遊んでないダビスタ世代
なんですがまぁせっかく劇場版だし
観に行っておくか的な感じで観賞
ジャングルポケット・アグネスタキオン
なつかしいです
この世代は本当に凄かった
ちなみに中央競馬も丁度この頃前後が
4兆円産業なんて言われるほど隆盛が
ありました
そんな語り出したら終わらなくなる
史実のエピソードをちりばめた今作
大変見ごたえがありました
考えるより感じる方がいいほどの
レースシーンの演出は強烈
ガラスの脚でレースするという
理不尽にも思える競バの世界の
葛藤も伝わってきました
まぁしいて言えば
新時代の扉というサブタイトル
これこのジャングルポケットの
クラシック世代が外国産馬の
G1解放元年だったのです
今や内国産馬が強いんで信じられない
人もいるかもしれませんが当時は
外国産馬が強いという風潮があり
それがダービーも簡単に獲りにくる
と言う様相の筆頭格がクロフネでした
それが新時代って言われてた
由来なんですが
(ここで芦毛馬に
あえてクロフネと名づける
金子オーナーのセンスも
最高なんですが)
作中では権利関係で別名に
なっちゃってるとこがどうなのか
って観る前は訝しんでいましたが
まぁ当時ならではのネタに固執
せずジャングルポケットとフジキセキの
渡辺栄厩舎関連のトピックス
にしたのは正解だったと思います
ウマ娘という世界観で世代を
飛び越えられる部分は実際の
競馬より面白いところですね
ほんとこの映画と競馬しか観てない
んですが大変良かったです
ファン向け映画の域を出ない凡作
史実のレースや競馬事情を知っている視点での評価です
ネタバレは出来るだけ避けますが、どうしても外せないポイントもあるのでご容赦を
冒頭からテンポ良く話が進んでいくが、動機や背景といった世界観やキャラ描写に関する説明や描写をユーザーの知識ありきで描いている印象
故に史実を知らない、ゲームをやっていない一般層が見ると「何故そう思ったのか、何故そうしたのか」といった動機や背景が非常に分かりづらく、物語に入り込めない
ジャングルポケットは最強を目指している事が劇中では伺えるが「何故最強になりたいのか、そもそも漠然と最強とはどういう状態なのか」が分からないので感情移入出来ない
アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ダンツフレームなどの同世代馬との群像劇を描きたかったのだろうが、カフェとダンツに関しては描写が非常に薄く、活躍したレースもカット、ダイジェストになってる事が殆どで見せ場を奪われており、更にポッケのクリスタル、カフェのお友達のようなキャラ描写の掘り下げに関しては特に謎が解明する訳でもなく放置されたまま終わる
皐月、ダービーは描写したのに特にカフェとジャンポケが直接対決した菊花賞がほぼカットされた点は疑問符しか付かない
その反面ポスターや事前PVではサブキャラだと思われていたフジキセキの存在感が高く、キャラそのものは悪くないのだが、カフェやダンツの描写をカットしてまで入れる必要があったのかどうかは賛否が別れる要因かと
また、事前ではラスボスとして君臨しているような印象を受けたテイエムオペラオーに関しては有馬記念の描写はあったものの、劇中では殆どセリフも無ければ登場もせず、更にジャンポケとの接点もまるで無い事からJCでの対決も史実をなぞっただけに過ぎないのでカタルシスを感じられず、ジャンポケが最強になる為の相手としては動機も伏線も接点も弱すぎる事を踏まえるとせっかくのラストラン(映画では)なのに白けてしまった
その癖本筋とは関係の無い描写(特に中盤以降)にそれなりに尺を割いており、モブやギャグ要素、アンバサダー芸人の出演的な描写も含めると「それ今見せる必要あるの?」という疑問が幾度となく浮かんでくるのが残念でならない
レース中も作画は良く出来ており、RTTTのような迫力を演出しようと頑張ってはいたが、肝心のレース展開への言及、出場キャラの心理描写などは殆ど無く、オーラと叫び声で誤魔化しているだけで史実であった主戦ジョッキーの神騎乗や戦略などは微塵も感じられず、ただ気合いを込めて走っているだけに過ぎない
実際の競馬は出走馬の傾向や事前調教、パドックでの状態、スタートからのレース展開、ジョッキーの作戦、天候や馬場、レース場や距離を含めた外的要因、故障や落馬といったアクシデントなどレースに影響してくる要因が多岐に渡るのだが、この映画のレースは総じて「結果が決まっているので、説明を省いて作画だけに全力を出しました」と言っているようなもの
例えるなら三国志で史実の結果のみを伝えるだけであり、そこにあったはずの群像劇(所謂フィクションだが三国志演舞のような要素)が全く見えてこないし見せようともしていない
if要素に関しては個人的には表現しても良いのだが、それは史実の再現と実際のレースの魅力を引き出してこそだと思うので本作に関してはウイニングライブを含めて蛇足感が強い(ライブの選曲、メンツにも疑問)
総じて評価するなら「監督や脚本家がやりたい事、見せたいものを描いた」だけであり、そこに説得力が生まれていないので、「キャラファンやコンテンツの為だけのファンアイテム」と化しているに過ぎない
個人的には素材は良かったのだが、調理に失敗している印象しかない残念な出来なのでリピートする事は無いです
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