鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎のレビュー・感想・評価
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鬼太郎の存在こそ希望
メチャクチャ面白い。日本の近現代の暗部をくりぬいて濃縮して見せるようなすごい内容だった。閉鎖的な村の相続争いに、会社員として立身出世の野望を持つ水木が巻き込まれていく中で、鬼太郎の父と出会い、村の恐ろしい秘密に直面する。太平洋戦争の南方で生き残った水木は、せっかく生き残ったのだからとサラリーマンとしての野心を持つ。戦争は経済競争に形を変えて続いている。そして、戦後におざなりにされていた戦争の絶望と怨念が水木たちに襲い掛かる。異様な怨念や絶望の上に日本社会の反映があり、そこに蓋をしながら発展してきたという歴史の裏側面を暴きだすような内容で、妖怪を描く本作ならではのやり方で現代日本を照射してみせている。
しかし、人間性への絶望に支配されていないのが本作の美点。鬼太郎の存在こそが怨念の中の希望だったのだと締める結末は涙なしには見られなかった。100%の祝福ではない、汚泥の中のかすかな希望として鬼太郎はあったのだ。
生い立ち暴きたいかな?
絵本や図鑑で見た妖怪が入り組む鬼太郎の世界観は、子供心にはワクワクドキドキして大好きだった。何年ぶりの鬼太郎だろう。もはや妖怪にワクドキする歳ではないのが、大人向けっぽく見えたのでどこまであの感覚が呼び戻されるのか、はたまた全く違う切り口なのかが楽しみだった。
どちらでもあり、どちらでも無かった。妖怪ものとしても、田舎のドロドロものとか八つ墓村的なものとしてもやや中途半端。もっと田舎に振り切っても良かったように思ったのと、もうひとつ、鬼太郎やらその仲間たちって何者かよく分からないところも魅力な気がした。生い立ちとかって要らなくないか?
水木しげる生誕100周年
鬼太郎が産まれる前のストーリー。
舞台は昭和31年の閉ざされた村。
まさに昭和のミステリーな設定だけど、アニメらしい見せ場としてアクションも散りばめられている。
ただ、特別驚くような展開もなく、ふーんそーなんだって感じです(^_^;)
クリームソーダ
この作品はアニメ6期のゲゲゲの鬼太郎で現れたまさかのイケメン目玉の登場の人気の高さから作られたのだなぁと穿った見方でなんとなく違和感を覚えた。
まぁ、そもそもアニメのゲゲゲの鬼太郎は全て激しく改変された大衆向けオリジナルなのだが。
八つ墓村を連想するような閉鎖された村。
そこで起きる謎の事件。
なんとなく展開は予想できるが水木とゲゲ郎のタッグは良かった。
きっと水木しげる先生体験のラバウル戦争の記憶も新しくも発展していく世の中。
高い棟も立ちクリームソーダが新しいトレンドとなる世界感はとても好き。
反発しながらもお互いを信じ、守り合い敵と戦う。
全面赤い背景の中美しくも激しい能力バトルの中、ただの人間である水木の一撃。
親父ではなく人間というところが良かった。
全編を観て、あれ?親父って意外と強くなくない?と思った。
美しかった岩子の変貌、親父が鬼太郎を水木に託すのは少し原作に寄せてきたな。
6期の鬼太郎とねこ娘は完全にサービス出演。
個人的にはあまり刺さらなかったが、リピート数も多くロングヒットとなったのは嬉しいが私は1度の入村で満足。
あまり刺さることなく終了。
劇場版アニメとしては成功だと思う。
「水木」の発音が個人と違うのでムズムズした。
設定を変えながらも時代に合わせて変わり続けアニメ化し続けるゲゲゲの鬼太郎。7期もいつの日かきっと帰ってくると思っている。その時の時代背景がとても楽しみだ。
世代では3期を観ていたので1番の推しは戸田恵子版鬼太郎。
切なさが残るいいお話
いいお話でした
切ない...
もっとよく理解を深めたいので、何度か見返したり、他の方の考察なども読んでみたいと思います
おどろおどろしく、惨殺など怖いシーンもあります
後半の展開が良かったです
本筋ではないけれど、最近よく作者水木さんの戦争体験を動画で見たりする事が多く、随所にその体験の場面が描かれていて、そちらの方も印象に残りました
親父がかっこいい
ゲゲゲの鬼太郎はキャラを知ってる程度。
それでも問題なく見れました。
最初の不穏な雰囲気がすごいホラー感あって良かったです。まあ親父のアクションとともに、ホラー感なくなったけど。
親父がかっこよすぎて、活躍の場をもっと観てたかったです。身体残して水木と友達する世界線見たかったなぁ。どうにか身体を取り戻す方法ないですかね。気に入って、エンドロール終わった後にもう1回観ちゃいました。
いつか目玉親父を関さんの声で聞いてみたいです。
アマプラ配信ではまりました。
評判が良かったので昨年の12月に観賞しましたが、昭和の田舎の風景や音楽は良いと思いましたが、話の内容が理解できず、どこが面白いのかとその時は感動もしませんでした。なのでパンフレットも購入しませんでした。
アマプラ配信が始まったので、一度見直そうかと思い何気なく視聴したら、劇場鑑賞の時より話の内容がだんだん理解できる様になり、今では毎日1回視聴する程にはまってしまい、YouTubeで小ネタ検索までする様になってしまいました。
なかなかダークなストーリーで奥が深いんですね。
反面美しいシーンも多く「墓場で考え事とは趣味が良い」の天狗酒を呑み交わすシーンは、バックに流れる音楽と重なり、何とも言えない哀愁漂う良いシーンですね。
ホタルの舞う小川での会話も良いです。
残念なのはエンドロールですが、スタッフの表示と感動的な静止画が一緒の画面にされている事です。
ここは静止画だけにして、スタッフのエンドロールは一番最後にした方が、余韻に浸れる時間があって良かったのではと感じます。
話によると泣く泣く20分カットしたとありますが、非常に興味深いのでディレクターカット版としてぜひ公開して欲しいですね。
妖怪より人間怖い
哭倉村が日本社会の、龍架一族が日本の支配層のメタファーとなっており、日本人である私には気づきが多かったです。龍架一族が幽霊族の生き血を使ってクスリを作り、人間を働きマシーンに変えるのは、資本主義の集金システムそのものでした。戦中日本軍は兵隊にヒロポンを使わせていましたが、戦後企業は抗うつ剤を使ってでも無理な労働をさせているので、日本の本質は変わっていないのです。
少女に対する爺さんの性暴力も、いまだにありますし、ロリコン文化だし、考えがアップデートされていない恥ずかしい国だと思いました。
日本人のもつ良心を鬼太郎の父親(目玉のおやじ)で表していたところは、私達が良心を取り戻すようにとの、水木先生(制作側)から観客へのメッセージでしょうか。
妖怪が人間が迫害してきた全てのものの象徴だとしたら、妖怪からのメッセージは実に正しいと思います。
《戦争》《差別》《貧困》《格差》闇堕ちした人間社会とその闇を利用する人間と闇に扇動される人間が一番怖いという結論になりました。だから、闇堕ちしない社会を作らないといけませんよね。
全く予想をしていなかったクオリティー
映画上映中、ネットの評判が良く劇場へいきたかったのですが、AmazonPrime Videoで見ました。
「墓場鬼太郎」を除くテレビシリーズでは、子供さんも見られる内容なので、てっきりそのつもりでいたら完全に裏切られました。
角川・深作欣二の金田一シリーズの要素がストーリーに取り入れられているので、PG12指定にされている理由に納得。子供が見たらトラウマになる可能性大です。
あわせて、水木先生生誕100年記念ということもあり、先生の体験された戦争の悲惨さ、そこから繋がる高度成長期の歪みなど、ストーリーと時代設定が完全に大人向けです。
そのストーリーに呼応する映像と声優陣の美しさ、凄さが見事にマッチしていると感じました。
ネタバレは避けますが、人間の業の深さをかなり表現しているなぁと感じました。結構エグいです。
クライマックスのバトルシーンなどは大画面で見るべきですね。(私は見られませんでしたが)
もうほんとに
映画自体は面白かったです作画も良くて迫力がありました。終盤はもう涙ぼろっぼろでやばかったです、でももうほんとに最低な爺だなぁと思ってしまった。もうあの家の男にまともなやつはいないのか、女も女で狂ってるしもぉぉぉ。さよさんには幸せになってほしかったなぁもうほんとにさよさんがぁぁぁぁ、むくわれないよぉぉぉぉ(ボロボロ)ときやくんもそうだよまだこどもなのにぃぃかわいいのにぃぃぃとまあそういうわけで終始感情がやばかったです。
ゲゲゲにこだわった。
じじぃの評ですが観てほんとに面白いよね。でもなんだろ、深夜にもあった墓場鬼太郎に向けたいのに向いていない(勝手な判断)、あのオドロオドロしたのを見たかったから、それを合わせて美味しく上手に作りました。って感じ。ゲゲゲ世代向けなんかな。幽霊族の悲哀の末の目玉親父ラストだけでは、それまでがやっぱり弱いかな。もっと怨念があって死体から目玉だけで生まれましたって思いいるよな。今回はゲゲゲの鬼太郎と墓場の合わせで見せましたっていうのでこれで満足はできました。この後、作れるのなら水木先生のオドロオドロしさを入れた墓場鬼太郎を見たい。
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