劇場公開日 2024年5月31日

わたくしどもは。のレビュー・感想・評価

全21件中、1~20件目を表示

3.5際(きわ)を漂う

2024年6月1日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

これはどちらかと言えば事前情報なしで鑑賞する方がより楽しめるタイプの映画。小松菜奈と松田龍平が演じる主要人物らがいるのはどこで、なぜそこにいるのだろうか、などと彼らと一緒に考えるつもりで映像にいざなわれるように体験できるといい。とはいえ、ミステリーというほどではなく、台詞などに分かりやすくヒントが示されているので、たいていの観客は早い段階で予想でき、それはきっと当たっている。それでも、予告編などを事前に見て「ああ、そういう話ね」と分かったうえで観ると、人物らと一緒に漂いながら考える楽しみが少し損なわれるというか。

ロケ地の佐渡島は、個人的に大好きな場所で7回訪問しており、実家のある町を除けば旅行した回数が最も多い。映画で象徴的に映される露天掘り跡「道遊の割戸」をはじめとする佐渡金山の史跡群や、富名哲也監督がやはり佐渡を舞台に撮った前作「Blue Wind Blows」に登場する亀の形をした大きな岩が細い砂の道でつながる「二ツ亀」も見てきたし、ほかにも見覚えのある場所がちらほら。ただし誘客効果を狙ったご当地映画ではないので、景勝地がたくさん映るわけではないのが佐渡ファンとして少々さびしくもある。たとえば尖閣湾を背景に日の出か日没あたりの時間に撮影したならストーリーの雰囲気にも合う画になったのではなかろうか。逆に本作で初めて知ったのは清水寺(せいすいじ)の救世殿(ぐぜでん)。京都・清水寺の舞台を模した建物だそうで、次に佐渡に行く機会があればぜひ訪ねてみたいと思った。

小松菜奈と松田龍平に加え、田中泯、大竹しのぶら俳優たちの身体のたたずまいと場が醸し出す空気感を端正な映像でとらえて成立させた映画とも言える。佐渡島三部作にする構想もあるそうで、いつか必ず実現させてほしい。

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高森 郁哉

3.0いつも星三つにしていますのであしからず

2024年6月6日
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鑑賞方法:映画館
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フェルマー

5.0この世を生きる僕たちへ伝えてくれていること

2024年6月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的



それは『執着を手放せ』だと僕は思う。

キイさんという掃除のおばさんと
その施設の館長の会話でそれがわかった。

キイさんはこの生活にようやく慣れてきたのに
49日目だからってどうしてクビにするの?
私はここに居たいのに…と訴える。
館長はダメなものはダメなんだよと諭し
「あなたにとって決して悪い所ではないよ」と
光のほうへ導く。(執着からの解放)
とても神々しくて涙が出た。

執着をひとつずつ手放しながら生きていけば
光が見える、そして見失うことはない。

何かに対する執着によって
自分で自分の首に手をかけて絞めていないか?と
考えさせてくれるようだった。



ミドリはこの世界で
「ずっと」があると思いながらアオを愛してる。
アオは「ずっと」がないことを知っている。

アオはこの施設の警備員をしていて
ここにいる人は一定の期間を過ぎればいなくなって
そしてもう戻ってこない事を知っている。

「わたくしたちはどこから来て
どこへ行くのでしょう…」ミドリが問う。

「過去のことはもうどうでも良いんです。
今はあなたがミドリさんで私がアオ。
ただそれだけ。」

アオには執着なんてものはなく
ただ「今」を見つめ、「今」を愛している。

49日が経ったあと、ミドリは行ってしまうから。
行ってしまうのだろうから。

過去でもなく、未来でもなく、「今」が大事。



館長やアオがあの世に行けないのはなぜか?
朧げに「自死」が原因…?と思っている。

アオは罪を償うには…と考えている。
自死をしようと首に縄をかけた少年に
「こちらに来てはいけないよ」と止めていた。
自分と同じような人を増やしたくないから。

アオと館長はあの場所から離れられない。
人が存在する限り、見守り、送り出すしかない。

あの少年も、まもなくそうなるのだろうか。
彼は自死をしたことで自由を手にしていた。
罪の意識はおそらく抱かないだろう。



小松菜奈さんと松田龍平さんが醸し出す
この世の者でもあの世の者でもない空気に
僕も束の間そういう存在として101分を生きた。

直接的な描写ではない初夜を匂わせる場面。
コロナ禍の撮影だったらしいので断念して
ああいう表現になったのかもしれないが
あれで正解だったと思う…ドキドキした。

狭間の人生を振り返って満足しているのだろう
49日前夜の幸せそうなキイさんの笑顔、
当日の館長と涙を浮かべて対話する姿、
光へと向かう美しさ…
大竹しのぶさんの演技に魅了されました。

そして…田中泯さんは重鎮ですね。
作品に重みと深みがうまれていました。
「天へと向かう」の体現がすごかった…
(PERFECT DAYSの時も目が釘付けでした)



エンドロールで流れた曲がとても良かったです。
僕の琴線に触れまくりで涙腺崩壊でした。

僕はこの映画大好きです、また観たい。

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羊

5.0芸術作品といえる

2024年6月5日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

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ジュスト

1.0そうだ 涅槃、行こう。

2024年6月5日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

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uz

4.0漂う念の行く末は

2024年6月3日
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mizuka

3.5佐渡島

2024年6月3日
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鑑賞方法:映画館

静謐な佇まいで雰囲気はとても

映画なので、当たり前なのですが
スクリーンを通して生死の間の場所を
のぞいている気がしました

もう一度みたら違った見え方が
もしくは同じ見え方も深めるかもしれません

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mmnioh

3.5ヘルメットの件は見なかった事にしよう

2024年6月3日
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鑑賞方法:映画館

普通の人にとって「◯◯ゆえに我あり」の◯◯部分に当てはまるのは、地位や続柄や年齢や(自認の)性別あるいは何かに対する意思や行動など色々だけど、どれも相対的だったり流動的だったりで、自我の基盤というものは本人が自負する程は強くない。一方その「我」なるもの(「自分」でも「アイデンティティ」でも「実存」でもいいけど)も例えば記録や記憶に残っているだけで曖昧な、お坊さんなら川の流れに浮き沈みする落ち葉のようなもの、と例えるのだろうか。その流れの中で偶然同時に浮き上がった縁は実に奇跡的な、まさに一期一会なのだと制作者が言いたいのかどうかも「曖昧」だけど、ちょっとそういう仏教的な事を考えてしまった。

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ひろちゃんのカレシ

4.0小松菜奈ちゃんに⭐️4

2024年6月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

萌える

小松菜奈ちゃん推しにとっては良い作品でした。久しぶりにスクリーンで小松菜奈ちゃんを堪能させていただきました。
さて本作ですが芸術的に死亡直後の世界観を描いた作品と受け取れば良いのでしょうか?しかしながら創造の域を出ない内容で感情を抑えた演技に終始する男性陣の様子には心が動くはずも無い。そんな中、抑えて演技しても大竹しのぶさんと小松菜奈ちゃんは光ってました。

60

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タイガー力石

3.0出だしから訳の解らない展開で謎だらけの作品。 本年度ベスト級。

2024年6月3日
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イゲ

4.0決して万人受けはしない映画

2024年6月2日
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いや〜意外だった!
自分にこんな静かな映画が刺さるとは‼️

トレイラーで観ていた通り、現世で結ばれずに心中した男女があの世とこの世の狭間で記憶のない状態で出逢う、と言ったストーリー。そこまでは解禁済みのため、あとは静かに進む映画の着地点を探る感じ。

それがとにかく心地よい。
この時間にずっと身を任せていたいと思えるほど気持ちの良い時間。
自然音が耳に優しく、色彩コントラストが目を奪う。最近全然行けてない美術館で絵画鑑賞をしているようや感覚。気持ちいい。

あとは箇条書き👇
・大竹しのぶの女優魂みた!
・アオとミドリの会話は中学一年生の英語のスクリプトみたいな会話。でも『嫉妬』が混じると急に人間味出る
・向田透役の片岡千之助の目の演技!色気!凄すぎ!!
・49日の間にみんな幸せを感じるのであれば、現世でも少し居場所を離れてみたらよかった??
・館長田中泯の存在感

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らまんば

2.0演出力の不足か、私の理解力が足りないのか

2024年6月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

話の骨子は定番か。涅槃までの冥土での彷徨を描いているのだろうが、ピリッとしない。ファースト・カットと次の鉱山から出てくる大竹しのぶ登場のクレーンワークは何の意味があったのか?松田龍平のワンパターン演技はどうにかならないか。折角の小松菜奈の煌めきが煤けて見える。やはり大竹しのぶは怪物だ。次のステージへ送られるのだろうが、涅槃はまだまだという段階を演技を押さえながら表現してのか?キリスト教文化圏ならば煉獄からの解放と解釈するのなのかな。とにかく突出していた。

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羅生門

3.0ラストシーンが最初に

2024年6月2日
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鑑賞方法:映画館

ラスト寝てしまいました。

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完

3.5不思議 幻想作品 難解では無い 冗長では無い点は好感。緑🟢色好きな人には良い。

2024年6月1日
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知的

幸せ

本作は たぶん 低予算映画
結論から言うと 緑🟢色 特に深緑 好きな人おススメ
死生観というか 不可思議
だが、大人なら誰でもわかります。

佐渡島が舞台
佐渡金山ホームページによると 1601 〜1989平成元年まで 金を採掘⛏️

そうかぁ 俺が旅行で親に連れてってもらった時代にも
細々と採掘してたんだね・・・資料館には当然行ったが 気づかなかったヨ

いつのまにか 両津とか相川町でなく 平成の大合併で 一つの市 になってる

人口は高度成長期以降激減みたいだけども ネット発達以降は どうなるか注目

まあ それはさておき 本作は ゆるりとした でも難しくは無い
緑🟢深緑の 人間の死生観 作品。 幻想&不思議

有料パンフも存在しない。ホームページが有料パンフ代わり ある意味で時代を先取り

上映館が限定されてるから
俳優は小松菜奈 松田龍平 大竹しのぶ 田中泯 等メジャー俳優起用のためか

空いてるかと思ったら 120の器 に@36人と 比較的健闘

何故か 普通はいない 前3列に 3人いたのは何故❓最前列@1名

能楽師、ダンサー 歌舞伎役者 と ある意味で 演者は多彩

特にわかりにくい部分は無いです。

やっぱり 生死のレベルになると 感情は無くなると思うので ある意味、納得のリアル

とにかく 緑🟢深緑 深緑 のグリーン作品。

展開はゆったりなので 誰も振り落とされない反面 結論を急ぐ人 白黒させたい人は要注意

無料事前リーフで 佐渡で江戸時代 無理やり 労働力として送り込まれた 無宿人 がベースと表記されている
すごい 寺の緑🟢の寺の景色が素晴らしい作品。

あっ 俺 緑色🟢 特に深緑大好きなのね だから 星🌟4でも良かったけど 出し惜しみです。
まあ 相性はあります。しかし 映画館に集った強者ども 地域の強者 意気に感じた

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満塁本塁打

2.0混沌。

2024年6月1日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

寝られる

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chitto

1.0こっちに来てはいけません

2024年6月1日
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悲しい

難しい

寝られる

過去の記憶が無い女と過去の記憶が無い男の恋愛物語…?

予告で記憶のない人たちが色をもとに名付けるのはわかっていたけれど、タイトル前のプロローグの一言で、なんだかどういう世界かは…。
そして目覚めたどこかの施設…佐渡金山だったんですね。

群像劇?と思わせる様なモブの話しがちょいちょいあったり、訳のわからない横槍もあったり、アイデンティティがどうのという感じもしたけれど、基本お二人のお話しで…で、何の話しだ?

言いたいことも面白さも理解力の乏しい自分にはわかりませんでした。

どうでも良いけど、速度一定スロット戻さずクラッチ握らずで音だけ変速しまくりは、スタッフ誰か指摘してあげて下さい。

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Bacchus

2.5あの世とこの世の狭間 佐渡の金山の跡地で 人々は記憶をなくし 仮の生業を演じながら過ごす49日のはなし なぜか素直に楽しめない

2024年6月1日
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ITOYA

3.5抽象的な舞台を観ているような美しさ

2024年5月2日
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鑑賞方法:試写会

とても幻想的で、文学的、抽象的な舞台をみているような作品。
小松菜奈ちゃんも松田龍平君もただ立ってるだけで雰囲気があって、どの場面切っても写真集みたいに美しくて眼福✨。
彼らをキャスティングした監督のセンスに納得。
さまよえる魂になるのは生前の自分の選択次第。

田中泯氏の何かが降りてくるダンスがとても印象的、是非ともご覧あれ。
あとあの美少年気になるわ。
小松菜奈ちゃんは個性的な美女だと思ってたけど、想像以上に正統派美女だった。
全部のパーツが天才的に整ってんのね。
でもこれまで観たどの舞台挨拶の衣装より個性的でカッコよかった。

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icco

怪談?

2024年4月25日
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鑑賞方法:試写会

怪談でしょうか?ストーリーは謎ですが、映像は美しいです。海外の映画祭とかでウケそう。神秘的な雰囲気に主人公お二人が似合っていると思いました。

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tomoboop

1.0うーん、どこかで見たような…

2023年12月18日
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鑑賞方法:その他、映画館

ストーリーはどこかで見たような既視感が。
監督の様々な想いやこだわりは伝わるが、商業芸術としての映画という意味では残念ながら成立させるのが難しかったかもしれない。
映像はロケーションの素晴らしさも手伝って美しかったが、冒頭のズームアウトが素人っぽかったのが残念。

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TK