劇場公開日 2024年3月20日

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「ホンモノの価値」映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ホンモノの価値

2024年4月8日
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鑑賞方法:映画館

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劇場版おしりたんてい第2弾!
絵本、テレビアニメは知らないけど、第1弾である「〜シリアーティ」はもちろん劇場で鑑賞済み。福山雅治がゲスト声優として悪役を演じたことが話題となった前作。子ども向けアニメであるにも関わらず、本格的なミステリー要素と作り込まれた作画に驚いた覚えがある。ただ、劇場版としての完成度はあまり高くなかったため、今後の命運は今回にかかっているな〜と思っていたんだけど、「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」顔負けのテーマ選び、描きの丁寧さに度肝を抜かされてしまった。ここまでのものを作れるとは...恐れ入った。

映画オリジナルキャラクターのビジュアルがたまらなく良かった。仲里依紗の色気のある声と相まって、子どもには刺激が強すぎるほどクールでセクシーな女性キャラが爆誕。ちょっと待って、好きすぎるんだけど。おしりたんていとの絡みも最高で、2人で織り成す推理もかなり見応えがあった。ゲスト声優を使っていることもあって、おそらく今回限定になることが唯一の惜しいところ。

贋作はなぜ作られるのか。芸術の意義と根幹を問う、かなりディープで胸が痛む内容。ラスト、悪党が放ったセリフが心に深く刺さる。絵画に限らず、ブランドってなんだろうと考えさせられる。ああ、なんて愚かなんだろうか。「映画すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ」に次ぐ、子ども向けアニメの化けの皮を被った社会派ドラマのまさかの傑作。いや〜舐めてた。失礼こきました🙏

追記
緑色のおしりのマークを5つ探そう!
内容が全く分からない小さな子でも、ちゃんと楽しめるようなすごい工夫が凝らされていた!しかも結構間隔が空いているから、5つちゃんと見つけられたか不安になる。これは映画に集中させる要素として最高だね。無事、見つけれました😊

サプライズ