河(1997)

劇場公開日:

河(1997)

解説

現代台湾を舞台に、都市に生きる人々の孤独を乾いたタッチで描いた一編。監督は「青春神話」「愛情萬歳」のツァイ・ミンリャンで、彼の監督第3作。脚本はツァイとヤン・ピーイン、ツァイ・イーチュン。製作のシュー・リーコン(「台北ソリチュード」、チウ・シュンチンと共同)。製作総指揮はチャン・フーピン。撮影のチャオ・ペンロン(「熱帯魚」)、美術のリー・パオリンは全3作でツァイと組む。録音は「愛情萬歳」に続きヤン・チンアン。編集はチェン・シェンチャンとライ・チェンチン。主演は、デビュー作の「青春神話」以来、ツァイ・ミンリャン作品の顔であるリー・カンション。共演は「青春神話」のミャオ・ティエンとルー・シアオリン、「台北ソリチュード」のチェン・シアンチー、特別出演で「愛情萬歳」のヤン・クイメイ、「スタント・ウーマン 夢の破片」のアン・ホイ監督が顔を見せる。98年キネマ旬報ベスト・テン第8位

1997年製作/115分/台湾
原題:河流
配給:ユーロスペース
劇場公開日:1998年8月8日

ストーリー

台北。シャオカン(リー・カンション)は街で旧知の女友達(チェン・シアンチー)と再会。映画スタッフの彼女に誘われ、撮影現場に訪れた彼は、監督(アン・ホイ)に目をつけられ、河に浮かぶ死体役に抜擢されてしまう。彼女と一夜をすごした後、彼は首が曲がったままになる奇病にかかっていた。どんな治療も成果はあがらないが、皮肉にもこの病は崩壊しかかっていた家族の交流をわずかながら復活させた。シャオカンの治療のため、マッサージから霊感商法まで様々な治療を続ける両親。だが、彼らはお互いに孤独ゆえに秘密を抱えていた。母には海賊版裏ビデオを販売している愛人がいて、父はゲイ・サウナに通っていた。気づかぬまま、思いもかけず情交に至ってしまう父と息子……。父と共に訪れた先の祈祷師は、「名医を探せ」と告げるだけだった。シャオカンは首を押さえたまま、ひとり空を見上げる。

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