ミスター・ガラス

劇場公開日:

ミスター・ガラス

解説

M・ナイト・シャマラン監督がブルース・ウィリス&サミュエル・L・ジャクソン共演で送り出した「アンブレイカブル」のその後を描いたサスペンススリラー。同じくシャマラン監督作でジェームズ・マカボイ主演の「スプリット」とも世界観を共有する。フィラデルフィアのとある施設に、それぞれ特殊な能力を持つ3人の男が集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24人もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、驚くべきIQの高さと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。彼らの共通点は、自分が人間を超える存在だと信じていること。精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であることを証明するべく、禁断の研究に手を染めるが……。「アンブレイカブル」でデヴィッドを演じたウィリス、ミスター・ガラスを演じたジャクソン、「スプリット」でケヴィンを演じたマカボイが同役を続投。

2019年製作/129分/G/アメリカ
原題:Glass
配給:ディズニー
劇場公開日:2019年1月18日

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映画レビュー

4.0観る人は選ぶかも知れないがだってシャマランだもの。

2019年2月27日
PCから投稿

笑える

楽しい

興奮

やッぱりシャマランだ!と嬉しさがあふれ出す自分のような種族には楽しくてたまらないが、なんだこりゃって呆れる人の気持ちもわからなくはない。ただシャマラン好きにだって、願っていた通りの映画かと言われれば違うのではないか。むしろ『アンブレイカブル』の続編を待ち望んできたわれわれこそ、この展開は予想もしなかったのではないか。

でもそれこそがシャマランなのだ。シャマランはいつだって「ほら、こうなると思ってたよ」という観客のしたり顔と戦ってきたのだと思う。ドンデン返しがトレードマークと言われると、今度はドンデン返さない映画を撮ってしまうのもシャマランだし、この映画も「シャマラン流スーパーヒーロー映画」という看板から類推される展開をみごとなまでに気持ちよく裏切っている。ああ、シャマランって本当に映画を作るのが大好きなのだなあ。そしてシャマランの飽くなき挑戦欲はいつだって刺激的なのですよ(いつだっては嘘、勢いでほめ過ぎました)。

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村山章

2.52回目の鑑賞になります

2024年5月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

だいぶ前に劇場でみたのすっかり忘れてました
やっぱりアンブレイカブルとスプリット見てるか見てないかで評価はだいぶ変わると思います
これ単体でみたらわけわからんかと思う

世に能力者を広めるという目的は果たしたのかもしれないがあくまでタイトル通り主役はミスターガラスなんだなぁと納得
それが面白さに直結してるかというと疑問
まあ、アニヤも綺麗だしマカヴォイの演技もすごいのでそういう部分では楽しめるけど地味なのよねえ、せっかく3人の特殊能力者がいるのに
ラストもなんか地味な終わり方

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まあ映画好

4.0凄いストーリーでした…

2024年3月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

シャマラン監督はここまで考えた上でアンブレイカブルとスプリットを撮ったのか。
前2作の全てはこの結末に繋がる3部作の最終章。
彼らは英雄か悪役か。
散りばめられた伏線をいかに見落とさないかが鍵。

相変わらず1人20役以上をこなすジェームズ・マカヴォイの演技力がまず凄い。
それに加えて物語の核となる根本的な謎と新たなる組織の登場など、サスペンス要素も増しているので見応えはなかなか。

結末の捉え方ひとつで見終わった後の全体の面白さが変わるかもしれませんが、私は素直にストーリーに驚きました。

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びぃあぃじぃ

4.0条件付きシャマランの最高傑作

2024年1月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

シャマラン監督はあまり好きではないので、「シックスセンス」「サイン」「ヴィレッジ」「アンブレイカブル」「スプリット」くらいしか観ていないが、その中では確実に一番面白い。
ただし条件があって、「アンブレイカブル」と「スプリット」は絶対に観ておかなければならない。出来ればなるべく直近で。

なぜなら、本作ではキャラクターの説明が一応されるものの、圧倒的に足りない。
この作品は三人の主要キャラクターと世界観をどれだけわかっているかにかかっている。
世界観とは、リアルな現代と考えて大体いいが、その中に非現実的な存在がポンっと放り込まれてリアルなのかファンタジーなのかあやふやな、現実世界で起こる可能性のある非現実のブレンド。

このあやふやさが序盤の物語をスリリングにしている。何かが起こりそうだという予感だけで、もうたまらんのだが、はっきりいって前半半分くらいは本当に何も起こらないと言っていいほどに何もない。
それを一番象徴する男がミスターガラス。作品のタイトルにもなっている彼は中盤あたりまで出てきません。やっと出てきたと思ったら一言もしゃべりません。おいおい、仮にもタイトルは「GLASS」だぜ、本作の主人公ではないのか?もっと頑張れよ、くらい思ってしまう。しかしこの不気味さこそ楽しむべきポイントなのだ。

終盤、三人が病院を脱出したあたりからは怒濤の展開。やっぱりミスターガラスは企んでたよ!
そのあとクローバーのイレズミの謎の集団の目的が明らかになる。彼らのやろうとしていること、思想は理解できる。恐らく彼らは「正義」なのだろう。しかし特殊な人間を排除しようとする考えは、近年の映画でもよくある、性的や人種的マイノリティの排除は悪いことだという今の世界的「正義」に反することであり、正義の反対が悪であるならばクローバーの彼らは「悪」ということになる。
するとどうでしょう。本来は悪役であったはずのビーストとミスターガラスに肩入れしている自分に気付くはずだ。

「己の身を犠牲にして事を成す」これだけ聞いたらスゴくヒーロー的じゃない?。ヴィランだったミスターガラスがヒーローに見えてくるでしょ。
そして、ミスターガラスの意思を受け取った、残された三人は動画を拡散させ、敵対してもおかしくない者同士、手を取り合い喜ぶ場面で共に喜ばずにはいられない。複雑な引っ掛かりが残っていたとしてもだ。

ミスターガラスの野望はガラスの破片が飛び散るように拡がった。ヴィランの彼が勝ち「悪は成った」

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つとみ
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