劇場公開日 2021年4月2日

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「「現実を変える」という間違った「夢」 もう必要のない概念の最後」劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班 R41さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「現実を変える」という間違った「夢」 もう必要のない概念の最後

2024年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

物語はとても面白い。2018年の韓国ドラマを日本版としてリメイクし、映画化したようだ。
「1台」のバッテリー切れの無線機が過去と未来をつなぐファンタジー。都合よく入り、また途切れてしまう。ってか、ミノフスキー粒子かいっ!
どうしても現実を変えたいという願望が、この物語の核であり動機である。
過去と未来の両方から事件を追う。そして架空の捜査本部「警視庁長期未解決事件捜査班」
一般的に誰もが持つこの願望がこの作品として表現されている。これは認める。その通りだ。
いただけないのが「記憶」 無線の秘密を知る者だけが両方の記憶を持つという設定。
SFやファンタジーとして成り立たない。
しかしこの物語を見て思ったのが、日本、アメリカも、ほぼすべての国が抱えている「共産化」 に向かっていませんか? という疑問。
作中の官房長官と警察の癒着 その構図は中共そのものではないのだろうか?
または権力者とそれ以外という構図。このあたりから、政治家の皆さんどこかの外交官に入れ知恵されていませんか?
作品が伝えているのが、汚職、癒着「腐った政治家の顔色を窺うようになった警察。こうすることでしか今の警察は変えられない」という「本当の現実」。このセリフには共感した。そして彼がスプリンクラーのスイッチを押すという動作。おそらくそれなりの数の視聴者は「押せ!」と思ったと思う。日本を変えたい願望がそこにあったのは認める。確かにそう思った。確かにそうでもしなければ腐った組織は変えられないのかもしれない。
主役の彼が言った「あきらめなければ未来は変わる」 しかし、その手段は「あの無線」でしかできないのではありませんか? それがあるから、そんなたわごとが言えるのでは?
せっかくの彼の普遍的セリフに、説得力はないです。
さて、確かに犯人の動機も明確で強く、行為はさておき、共感できる。
しかしあの犯罪実行グループはどこから来た?
彼らの執拗なまでのモチベーションの正体がわからない。ガッチャマンのギャラクターかよ。
なぜ実行グループ3人を確保しただけで事件が終わったのだろう? 描き方に雑さが残る。
実際の事件 2002年起きた石井紘基議員暗殺事件 これが実際の政治家による事件だ。これによって後に作られた特定秘密保護法。これによって議員であってもすべての文書を閲覧できないようにしたのだ。これがこの国の「現実だ」
現実は変わらないし変えられない。でも、自分自身の気持ちは変えることができる。これが真理だ。映画「メッセージ」がそれを伝えている。
映画は今、現実を変えるという概念から、今そう思ってしまっている自分自身を変えるという概念にシフトしつつあるのだと思う。
面白かったけど、突っ込みたくなる所も多く、それなりに楽しめた。

R41
琥珀糖さんのコメント
2024年4月23日

ドラマのレビューを間違えて貼り付けてしまったみたいです!!映画も観たんですが、どこ行ったんでしょう⁉️

琥珀糖