ブルータル・ジャスティス

劇場公開日:

ブルータル・ジャスティス

解説

「トマホーク ガンマンvs食人族」「デンジャラス・プリズン 牢獄の処刑人」などでカルト的人気を集める気鋭の監督S・クレイグ・ザラーが手がけたバイオレンスアクション。ベテラン刑事のブレットと相棒のトニーは、強引な逮捕が原因で6週間の無給の停職処分を受けてしまう。どうしても大金を必要としていたブレットは、犯罪者たちを監視し、彼らが取引した金を強奪するという計画を練る。ブレットはトニーを誘って計画を実行に移し、ボーゲルマンという男の監視を開始する。そしてある朝、動き始めたボーゲルマンとその仲間を尾行するが……。ブレット役をメル・ギブソンが演じ、トニー役は「デンジャラス・プリズン 牢獄の処刑人」でもザラー監督とタッグを組んだビンス・ボーンが務めた。そのほか「戦場のピアニスト」「タクシー運転手 約束は海を越えて」のトーマス・クレッチマンが出演し、極悪非道の強盗犯を演じている。

2018年製作/159分/R15+/カナダ・イギリス・アメリカ合作
原題:Dragged Across Concrete
配給:クロックワークス
劇場公開日:2020年8月28日

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映画レビュー

4.5邦題は、ちょっとおかしいかな。

2020年8月31日
PCから投稿

邦題、と言っても、カナダのフランス語圏のタイトルが「ジュスティス・ブルタル」なので、日本独自というわけでもなさそうだが、決して「野蛮な正義」の物語ではない。むしろ野蛮な刑事たちが私利のために「正義」から逸脱する姿を描いており、その一方で、彼らは正義をすべて捨てらることはできないと、どこかで線を引こうとする。その試みは決して「野蛮」ではない。やはり「コンクリの上を引きずられて」とでも訳すべきか、原題のイメージの方が作品の印象に近い。

と重箱の隅のような話をしてしまったが、S・クレイグ・ザラー監督だから「野蛮」な残虐描写は本当にどうかしているし、同じくらい日常のなにげない描写に力を注いでいるのも相変わらずだ。そこに優劣を付けたりせず、映画の常道に頼って過剰に面白く見せようとしていないのもいい。「よくできた映画」はそれはそれで魅力があるし楽しいのだが、ザラーの「よくできた」なんてウソっぽくね?とでも言いたげな無骨なリアルへのアプローチは、映画を新しく捉え直す時代の流れの最先端だと感じている。

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村山章

4.0愚か者たちへの挽歌  リッグズ刑事の末路

2024年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

興奮

「トマホーク」、「デンジャラスプリズン」と次々と傑作を世に出している監督の最新作。やはり相変わらず話運びはスローペースながらも随所に工夫が凝らされていて全く飽きさせない。いやあ、この監督の作品は一度はまると癖になる。

リーサルウェポンのリッグズ刑事やダーティハリーのキャラハン刑事は検挙率がいくら高くても強引すぎる捜査手法でただでさえ警察内部では厄介者だったのが、このスマホカメラが普及した現代ではなおさら肩身の狭い思いをすることになるんだろう。
実際本作の主人公リッジマンはいきなり麻薬の売人を逮捕しながらもその際の映像を撮影されて謹慎を食らってしまう。警察も今や人種差別への批判を何よりも恐れている。
妻は病気を抱え、娘が通学路で頻繫に襲われるような住環境で暮らすことを余儀なくされる厳しい経済状況の中、リッジマンは危険な賭けに出る。
そんな彼とコンビを組んでいたトニーも恋人と結婚間近ながら彼に渋々付き合う羽目に。

一方、車いすの弟や、売春、ドラッグにおぼれている母親を救うために家族思いのヘンリーは出所したばかりにもかかわらず危険な仕事を請け負うことに。

そして出産を無事終えたものの長い産休のせいで外出恐怖症になっていたエリーは愛する我が子のために勇気を振り絞り職場復帰を果たす。彼女が職場の銀行で手厚い歓迎を受けていた時、この三者の運命が絡み合うことに。そしてその後怒涛の展開を見せる。

ただ麻薬の密売人から金をくすめるつもりだったリッジマンたち、人は殺さず金塊だけを奪うと思って手を貸したヘンリー。しかし首謀者たちは情け容赦なく殺しまくる獣のような冷酷な連中だった。このけだものたちに彼らの運命は思わぬ方向に、まさに原題の通り思いもよらず地獄へと引きずり込まれることになる。

人種差別発言を繰り返すはみだし刑事役にメル・ギブソンを起用するセンスの良さ。他の登場人物たちのキャラもたっている。ビンス・ボーン演じるトニーは何かといえば「アンチョビ」と繰り返すのが可笑しい。かつての不祥事から口癖の差別的なスラングをあえて封印するためなんだろうか。

途中で意味深な登場をしたエリーがあっさり殺される辺りはこの監督がいかにもやりそうなこと。やはり期待を裏切らない。酒屋や若者からはした金盗むために重装備で撃ちまくる黒ずくめの二人もぶっ飛んでいて可笑しい。相変わらず意味があるのかないのかわからないようなとぼけた会話劇も健在。これがこの監督の持ち味なんだよなあ。

この監督の次の作品が待ち遠しい。

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レント

4.0イヤな映画だけど面白い。

2023年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

見始めて、しばらくはよくわからない。
誰が主人公で、何の話なのか。
それが話が進むにつれ、だんだんと眼が離せなくなっていく。
銀行強盗が凶悪で狡猾。
その行いに気分が悪くなる。
クセのある映画だ。

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Syouiti

3.0先が読めないのがいい

2023年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

予想通りにはいかない展開がいい。
あら、そうなりますか?みたいなのの連続がね。
あと、本筋に関係ない人のストーリーがちょっとあるのがいいけど、最後にもうちょっと拾ってほしかったかな

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khapphom
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