コラム : 二村ヒトシ 映画と恋とセックスと
第22回:「ピアノ・レッスン」30年前に撮られたすごい映画 普通とはちがうコミュニケーションで発情する二人、それぞれの人生の孤独
2024年3月26日更新作家でAV監督の二村ヒトシさんが、恋愛、セックスを描く映画を読み解くコラムです。今回は第66回アカデミー賞主演女優賞・助演女優賞・脚本賞を受賞、第46回カンヌ国際映画祭では、女性監督として初のパルム・ドールに輝いたジェーン・カンピオン監督の「ピアノ・レッスン」(92)。公開当時は繊細な愛の物語...「全文を読む」
- 第21回:かつて好きだった相手に耐えられなくなる…誰もが他人事ではない恐ろしい映画「落下の解剖学」
- 第20回:コントロールと加害から脱出した人間はどう生きていくのか? ひどい恋愛の終わりにも参考になる「カラーパープル」
- 第19回:世界一有名なエッチ映画「エマニエル夫人」はなぜ人々の記憶に残るのか? 僕のレズビアン作品の原点だった
- 第18回:心の中の悪を創作で実体化、まともじゃ無く生きること 同性愛を隠したパトリシア・ハイスミスの映画を見る
- 第17回:春画からAIまで…命がそこにない美しいものに欲望する人間 「鯨の骨」「春の画 SHUNGA」「回路」「her 世界でひとつの彼女」
- 第16回:「ある人の欲望」が自分にとっては必要だ、ということがありえる イ・チャンドン「オアシス」から考える“純愛”
- 第15回:モテているのに孤独なヤリチンを描くフランス映画を見て、「君たちはどう生きるか」と問う
- 第14回:ゲイとノンケのあいだの愛、まじめ人間と欲望に生きる人間の差異を描く「大いなる自由」
- 第13回:不倫がテーマの傑作「花様年華」「ブロークバック・マウンテン」「あちらにいる鬼」、そして最近の報道を考える
- 第12回:“人を愛せない男”のさみしさを描いたオゾン「苦い涙」にのたうちまわり、初めてファスビンダーを体験する
- 第11回:さびしげな目つきが印象的な映画、大人と少女たちのつながりを描く映画 「ザ・ホエール」「ガール・ピクチャー」「セールスガールの考現学」
- 第10回:エロいって、どういうこと?なぜダンスは性的に興奮するの?が裏テーマの感動作「マジック・マイク ラストダンス」
- 第9回:日本の文豪、名監督、名優によるとんでもない映画「卍」 美しくヤバい女に溺れる四角関係描く
- 第8回:滅びゆく成人男性向け雑誌編集部描くグッドな映画「グッドバイ、バッドマガジンズ」
- 第7回:風変わりな女の子と父親の関係を描く「アッテンバーグ」「こちらあみ子」「じゃりン子チエ」
- 第6回:恐ろしく面白い三角関係「あちらにいる鬼」と「全身小説家」
- 第5回:なぜクズ男に惹かれてしまうのか? “ダメで苦しい恋愛は、密室で生まれがち“という真理を導く「もっと超越した所へ。」
- 第4回:愛のレスポンスにマジに感動して泣いた ロマンポルノ・ナウ「愛してる!」
- 第3回:<ロマンポルノ映画祭開催記念コラム>設定はアウト、でも見てほしい傑作「黒薔薇昇天」
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筆者紹介
二村ヒトシ(にむらひとし)。1964年生。痴女・レズビアン・ふたなり・女装美少年といったジェンダーを越境するジャンルで様々な演出の技法を創出、確立したアダルトビデオ監督。
著書『あなたの恋が出てくる映画』 『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』 共著 『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』 『欲望会議 性とポリコレの哲学』ほか多数。
Twitter:@nimurahitoshi