地に堕ちた愛

劇場公開日:

解説

ジェラルディン・チャップリンとジェーン・バーキンが演じる苦悩を見事に体現、サスペンス風味も効いたリベットお得意の舞台ものの傑作。未完の劇台本を渡された3人の役者が、稽古のために演出家の屋敷に住むことになった。演出家の実体験らしいその劇には女はひとりしか登場しないのに、女優はふたり。幻覚や幻視に襲われる不思議な数日を過ごした屋敷に、いよいよ本番の日がやってきた。劇が進行し、現実の世界と交錯していく……。

1984年製作/125分/フランス
原題:L'amour par terre
配給:コムストック
劇場公開日:1993年8月

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映画レビュー

5.0劇作家が住む大きなお屋敷で、俳優たちは住み込みながらお芝居の準備、上演までの一週間

2024年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

幸せ

寝られる

地に堕ちた愛
神戸市内にある映画館「Cinema KOBE(シネマ神戸)」にて鑑賞 2024年5月31日(金)

STORY
日曜の午後地下鉄の高架近くに集まっていた一団が、ひとりの若者に導かれ、あるアパートの一室に入ると、そこは三人の男女による室内劇の上演中だった。ふたりの女、エミリー(ジェーン・バーキン)とシャーロット(ジェラルディン・チャップリン)と同時に関係を持つ男シルヴァーノ(ファクンド・ボー)の話であった。
この劇は劇作家クレマン(ジャン・ピエール・カルフォン)の作品をシルヴァーノが無断で書きなおしたものだった。楽屋にエミリーとシャーロットを訪ねたクレマンは褒めたものの、著作権のことで話があるという。

月曜、クレマンを訪れたシャーロットはマジシャンのポール(アンドレ・デュソリエ)に出会う。
クレマンはふたりに自分の最新作を演じてほしいと依頼する。台本を持ち帰ったシャーロットとエミリーは、女性役がひとつしかないことに気づく。彼女たちの所にクレマンの使用人ヴィルジル(ラズロ・サボ)が来て、クレマン邸に住むようにいう。エミリーは屋敷で幻聴を耳にする。

ふたりはクレマンにテストを受け、シャーロットが女性役、エミリーは男役を、シルヴァーノももうひとりの男役を演じることになった。ポールがいうには、この劇は自分とクレマンと、ベアトリスの間に起きた実話だという。

火曜、エミリーの幻聴が激しくなる。シャーロットはクレマンと、エミリーはポールとそれぞれ仲が深まっていく。

水曜、エミリーは自分の死の光景の夢を見る。シャーロットはクレマンから渡された鍵が合う部屋を探し、ベアトリスの私室を見つける。その夜、泥酔した彼女は天使の像を割ってしまう。

木曜、シャーロットは天使の破片を埋める。ポールが手伝いながらシャーロットを誘惑し、ふたりが抱き合うのを見たエミリーはシャーロットと口論する。
転んで傷を負ったエミリーを今度はヴィルジルが介抱する。

金曜、台詞を覚えられないシャーロットに代わって、エミリーがベアトリス役のリハーサルをしている。

土曜、本番の夜お芝居が始まるが、見に来た観客は、お芝居の行く末に呆れるばかり。そして終盤、突然赤いドレスの女性が現れ、エミリーは気を失ってしまうが、彼女こそベアトリスだった。お芝居の結末と現実の展開が一つにまとまっていくのだが、お芝居の後、エミリーとシャルロットはクレマンに仕返しをしようと画策し、シャルロットとクレマンが現実に愛し合ったかのような言葉をベアトリスの前で告白して、ベアトリスは家を出てしまう。お芝居は終わる。

エミリーとシャルロットはギャラを手にして、翌朝ヴィルジルに見送られて屋敷から去るのだった。

1984年 フランス ジャック・リヴェット監督

感想

ラストシーンではエミリーとシャーロットの今までの男性遍歴などが明かされていました。お二人とも不幸せな半生のようでした。
登場人物は男女関係なく、酒ばかり飲んでいるように感じた。幻聴は酔いから生まれているのではと感じました。

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大岸弦
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