ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

マカロニウエスタンの巨匠セルジオ・レオーネの遺作となった作品で、ハリー・グレイの自伝的小説を原作に、ニューヨークのユダヤ系ギャングたちの栄光と破滅を、少年期、青年期、老年期の3つの時代を行き来しながら描いた傑作ドラマ。1920年代初頭のニューヨーク。ユダヤ系移民の少年ヌードルスは同年代のマックスと出会い、深い友情で結ばれていく。彼らは仲間たちと共に禁酒法を利用して荒稼ぎするようになるが、ヌードルスは殺人を犯し刑務所へ送られてしまう。1931年、出所したヌードルスはマックスらと再会し、裏社会に舞い戻るが……。ヌードルスをロバート・デ・ニーロ、マックスをジェームズ・ウッズが演じた。レオーネ作品には欠かせないエンニオ・モリコーネが音楽を担当。

1984年製作/205分/アメリカ
原題:Once Upon a Time in America
配給:東宝東和
劇場公開日:1984年10月6日

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写真:Everett Collection/アフロ

映画レビュー

5.0レオーネの映像、モリコーネの音楽、デ・ニーロの演技に酔いしれる

2020年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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和田隆

5.0人生で一度、体感してみて損はない、圧倒的な4時間11分

2019年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

4K映像にて蘇った4時間11分に及ぶこの名作を「午前十時の映画祭」にてスクリーン鑑賞することができた。冒頭から巨匠レオーネの凄まじいバイオレンスが飛び出し、それを抜けると「覗き穴」から景色を望むがごとく、セピア色の昔話が途端に色づいて華やぎ出す。この記憶の紡ぎ方が何とも見事で、圧倒される。まっとうな人生、正義、友情、愛の定義なんて誰からも教わらず、路上で這い上がってきた主人公たち。一心不乱に本能のまま駆け回った子供の頃と、大人になってあまりにも多くのことを知り過ぎた頃とがオーバーラップし、立ち上る埃と汗と阿片窟の煙に思わずむせ返りそうになる。

前に知人から、ウォン・カーワイ監督作『グランドマスター』も本作の影響を多分に受けていると聞かされたことがある。阿片窟や列車ホームでの戦いなどを見ているとそれも深く納得だ。ともあれ、一生に一度、映画ファンならば是非体感しておくべき名作と言えるだろう。

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牛津厚信

5.0鑑賞回を重ねる毎に、監督の意図した最終形態に迫っていくかのよう

2024年4月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD、その他、映画館、TV地上波

この作品には、レオーネ氏の言によりイタリア本国での「4時間半のテレビ版がある」という、その存在が示されていた。

現時点でBDにより鑑賞可能な、2回の劇場公開を経て復元修復された追加箇所の素材というのは、上記の経緯を辿った物である可能性が考えられ、従って素材の状態自体が元々、はじめから劇場公開フィルム版と同等のレベルを有していなかったのではないかとも推察される。

そのような事実をアタマの隅に入れて観てみると、劇場公開(元の完成)版に対し、どの部分がテレビ版に追加復元されたのかが判別が付くというのも、マイナスの要因とばかりも言えないかも知れない。

最も典型的で分かりやすい部分を上げると、エンドロールにその名を連ねながら、劇場公開されたどのバージョンにもその姿を確認する事が出来なかった出演者がいるという事である。
その一人が女優の“ルイーズ・フレッチャー”氏であり、その部分の映像にクオリティは、劇場公開済み本編の部分とは明らかに異なっている。

そのような紆余曲折を辿って、やっと我々の手元にたどりついてくれたレオーネ氏の遺作の“”究極版”が、そのクオリティ(画質)によって評価が左右させるような事などは無いだろう

初公開時には、「新宿プラザ劇場」の大画面で観賞した時とは、また違った感動がある。

またその後、そこから再公開鑑賞までの間には、サントラには未収録だったため、モリコーネ氏には異例に思えたThe Beatles の Yesterday が(インストゥルメンタル編曲版で)流れた記憶が「あれって、もしや記憶違い!?」と混乱状況に陥ってもしまった。
それを耳にした瞬間があれだけ衝撃的で、まさに「ガーンッ!」とした出来事だったにも関わらず?
むしろ、「えっ!、まさかっ!!」状態だったからこそ、ユメかウツツカ状態に陥って記憶の自信を持てなくなってしまったってとも言える。
(なぜかと言うと、その後の放映などで観た際にはそのようになっていなかったような.....?)

「完全版」を謳っての再公開時の鑑賞は日劇でだったと記憶する。
その時点で、記憶違いなんかじゃ無かった事を改めて確認して安堵したりと、この映画には色々な思いがある。

その後現在に至って、ただただ、興味深く、感慨深く、長い年月を経てやっと、その最終形態(作品の本来の姿)での「観賞できるその瞬間にたどりついた」という喜びに満たされる。

しかし今回、先日の「ドル3部作」の鑑賞を経て、この作品についても久しぶりに劇場での鑑賞で味わいたいものだという思いがつくづく、また湧き上がってくるのであった。

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アンディ・ロビンソン

4.5素晴らしい

2023年12月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

独りの人生でこれほどの物語を織れるのはまさにアメリカだからという感じがする。一人の人間の人生を描くことがアメリカ近代史そのものなのである。/時間をあちらに行きこちらに行きしながら、心地よくも苦いヒストリーを織り上げることの美しさ。

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ouosou
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