ボブ・マーリー ONE LOVEのレビュー・感想・評価
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自由の歌、救済の歌
誰よりも、救済を望んでいたのは、ボブ兄ぃだったのかな。名声もあれば人気もある。周りへの影響力も、並みじゃない。てっぺん極めたボブ兄ぃ。それでも、命狙われれば怖いし、大切なパートナーと喧嘩したら、不安になる。因みに、あのキリストさんだって、ユダヤのラビ(指導者)に密告され、ローマの総督に逮捕される前の夜、天なる父に、我が身の試練を嘆き、祈りを捧げたとか。
この映画を観る限り、ボブ兄ぃの最大の敵はお父さんであり、最大の救済も、そのお父さん。そういう意味では、「ボヘミアン・ラプソディー」のフレディに通ずるものがありますね。
誰よりも満たされない思いが、誰よりも、強く救済を望む。結果、誰よりも、多くの他者を救済することになる。だから、レゲエに興味がない私までも、この映画に惹かれました。
音楽が世界を変えるとは、言いません。ただ、音楽が、ヒトを変えることはできるのでは?。
いつになったら、総てがうまくいくのかは、分かりません。でも、私の足だけが、私を前に進める。だとすれば…。
Everything"s gonna be alright…
Everything"s gonna be alright…
最後の盛り上がりに欠けたが、とてもいい映画だった
レゲエというジャンルの音楽で思い浮かぶアーティストは誰か。間違いなくボブ・マーリーになってしまう。他のバンドやアーティストは知らないけどボブ・マーリーだけは知っている人も多いと思う。それくらい有名で影響力があって伝説になっている人だ。
そんな彼の自伝映画。政情が不安定なジャマイカの状況、命の危険にさらされ国外に出て音楽活動をしたこと、アルバム「エクソダス」の制作、ヨーロッパツアー、協調を訴えるジャマイカでのコンサート開催。ちゃんとデビュー前の彼や出自についても触れながら彼の人間像を浮かび上がらせる脚本はよかった。主演のキングズリー・ベン=アディルは違和感なく、ちゃんとボブ・マーリー感が出ていたし、ライブの歌唱シーンもそれっぽかった。
そして音楽が素晴らしかった。これも大事。息子がプロデュースしているだけあってちゃんとしてた(ただ、父親にジギーと呼ばせすぎだったけど)。レコーディングや家でジャムったり、ライブで演奏するシーンがどれもいい。ロンドンに行ってるときにはThe Clashのライブを観たことも驚いた。The Clashがレゲエやスカのリズムを取り入れることを考えるととても面白いシーンだ。
全体を通してとてもいい映画だという感想を持ったのだが、最後のコンサートで演奏シーンを省略したことが唯一残念だった。ここで終わり?と、ちょっと肩透かしをくらった感じだ。正直最後の盛り上がりに欠けた気がする。いや、本当にもったいない。
自伝とは言い難いけど
ボブ・マーレーの曲を映画館のような大音量が出せる場所で聴けるのが、何より心地良かったです。
映画として観るなら良しですが、ボブ・マーレーの自伝とはいい難いような。
もしこの映画がきっかけで、ボブ・マーレーの事を知りたい方がいたら、2012年に制作された、ルーツ オブ・・・を観る事をおすすめします。
もっと良い作品に出来たのでは
ボブ・マーリーの音楽は好きですが、個人的な事や背景はあまり知らないで見ました。
ジャマイカでスターになった経緯は端折られていたし、宗教的な背景も良く分からず、詳しい人向けの作品なのかなと思いました。
最初に家族が出てきたので、ご家族の見せたいところだけ切り取られたのかな。
何よりも、聞こえてくる音楽、リズムの心地よさ、じっくり堪能できまし...
何よりも、聞こえてくる音楽、リズムの心地よさ、じっくり堪能できました。
多くの歌のメッセージ性の濃さも、経緯がよくわかりました。
本当は音楽に没頭したかったのでは…
政治の厄介なことに巻き込まれ、国外移転まで強いられるなど、
本人が望んでのことではなかったのでは? とも思いたくなりました。
いちリスナーとしては、
映画館にいるときぐらいは、政治など考えないで、音楽に没頭したかったのも、
本音では感じています。
ワイルドさも魅力の一つ
ボブ・マーリーが既に有名ミュージシャンになった後の活動がクローズアップされた作品となっており、幼少期や無名だった頃のエピソードは、回想シーンとして時折挿入される程度に留められている。
作中を通してボブ・マーリーの曲をふんだんに使用されているため、彼の楽曲が好きな人は楽しめると思う。一方でやや説明不足な箇所があり、ボブ・マーリーの行動や人生をある程度認識していなければ展開が少しわかりづらい。
ドキュメンタリー映画では主人公は美化されがちだが、本作のボブ・マーリーはハンサムすぎる。ワイルドで無頼漢風の雰囲気を纏いながらも本作で描かれたような活動をしたことが彼の偉大な点であると思われ、小奇麗なルックスの俳優を起用してはこの点が伝わりづらくなってしまうのではないだろうか。
音楽がよかった
ボブマーリーについて事前知識があった方が分かりやすいとのレビューを見たので、時代背景や相関図を見てから鑑賞しました。
劇場の音響で聞くボブマーリーの音楽がよかったです。
銃を突きつけらても音楽で平和を願う。見終わった後、心が浮上する映画でした。
ボブ・マーリーの歌と思想
ボブ・マーリーの生涯を、母国ジャマイカで銃撃された後、イギリスに渡って世界的成功を収め、母国に凱旋するまでの数年間にスポットを当てて描いている。
フラッシュバックのように、幼少期の姿や妻リタとともに音楽を始めた頃の出来事、さらには幻想シーンが挿入されていて、物語としては追いかけづらい。また、彼の思想の根幹であるラスタファリについての説明がないので、スッとは入っていけない。特にエチオピアとの関係について。
今回の映画化に当たって、彼の妻と息子が深く関わったとのことなので、映画としてのわかり易さよりも、彼の生き様や考えをできるだけありのままに伝えたかったのだろう。
初めて彼の歌を聴いた頃、歌詞がずいぶん扇動的に感じられたが、背景となるジャマイカの社会情勢を知ると、理解ができる。対立・分断を超えて、一つになろうと心底願っていたということか。
音楽シーンでは、メンバーとジャムで曲を作っていくところなど面白かったが、イメージと違って最も印象深いのは、妻や子供たちを前にした弾き語りのシーン。個人的にも、彼の歌の中で、ラブソングが好きだ。
説明不足?
ボブマーリーが大スターになってるところから話が始まる。で、そもそもどうやってスターダムに上り詰めたのか、どう政治に関わっているのか、何故命を狙われていたのかというところがよくわからない。バンドだってこの映画を見る限りでは、マリファナ漬けの集まりにしか見えないんですよ。最後は2大政党の歴史的和解というところが最大の見せ場になると思うんだけどその道筋もよくわからない、と色々説明不足。ボヘミアンラプソディのような感動はなかったです。残念。
名曲の無駄遣い
私は高校大学とダンスホールに魅力されて、2000年代をレゲエと共に過ごしました。もちろんマイティクラウンも、ストーンラブも、デビッドロディガンも、ブラックチャイニーも。。と言った著名サウンドは生で体感した身です。
それと同時に映画ファンでもあり、ピーク時は年50本近く劇場に足を運んでいました。
そんな私にとってこちらの作品はもう、男子中高生で言うところのラーメンチャーハンセット。わかりにくくてすみません。要するに好きなものの寄せ集めな訳です。
てことで観ないわけにはいかんだろう!となり、子供を恐る恐る嫁に預けて鑑賞。
以下感想です。
まず、全体に漂う説明不足感と、時間の使い方の下手さが気になりました。
ラスタの思想については、私はレゲエを通してある程度の理解がありつつ鑑賞しましたが、おそらく予備知識が無いと文化的違いに面食らう事でしょう。特に、エチオピアニズムのところがほとんど説明されないので、神と表現されるジャー≒エチオピア皇帝と言う点は意味不明に映るのではないでしょうか。
また、再三フラッシュバックしてくる炎の中に幼少期のボブがいるシーンも非常に蛇足感が否めない。馬に乗っているのが父親っぽく描いてみせて本当はジャー≒エチオピア皇帝だよみたいな。。完全にもうトリップした世界を見せらてたのかよってなる。
あとは音楽の使い方。
これが1番いやだな。数多ある名曲達を聴かせたり聴かせなかったり。もうちょい聴きたい!と、なげーよ!のバランスがもう絶妙に真逆。
テンポも悪いし、最後のライブがほぼ解説で終わりっつーのもな。。。
やっぱ同じようなミュージシャンを題材にした映画で比較するとボヘミアン・ラプソディは稀代の名作だったと再認識しました。
良かったとこは、いい音響で名曲を聞けること。その点につきます。とはいえ前述の通り聴きたいようには聴かせてくれませんが悪しからず。
愛と音楽とガンジャ
音楽は好きだけど、レゲエは苦手な分野。空いた時間で鑑賞できるのがこの作品だったという超消極的な動機で鑑賞。
レゲエは好きではないが、ミュージシャンの自伝物としては、よくできている。
ボブや妻たちが銃で襲撃されるというショッキングな出来事から始まり、不幸な生い立ちや独特の思想に傾倒していくエピソードを挟みながら、ボブ・マーリーが世界的ミュージシャンになっていく様子を描く。
エクソダスを生み出すシーンがあるのだが、音楽好きな自分にはたまらなく面白い。エクソダスという映画のサントラを気に入ったメンバーが大音量で流す。ボブもその音楽を気に入り、エクソダスという単語から詞と旋律が閃く。
ドラムが加わり、続いてギターの音が重なり、あっという間にセッションが始まる。
名曲って降りてくるんだね。
平和を愛する思想家としてのボブだけでなく、人間的な弱さも描かれる。
レゲエは苦手なままですが、ボブ・マーリーの思想にはとことん興味が湧いてくる作品でございます。
ボブ・マーリーの行動理由がわかる良作
ボブ・マーリーがなぜ音楽をやっていたのかよくわかるストーリーでした。
主演のキングズリー・ベン=アディルの演技や言葉遣いがすごく良くて、すごく自然に世界観に入ることができた。
音楽は言うまでもなく最高です。
ずぶの素人の感想
名前を知っているだけの無知が友人の誘いで鑑賞
前日にwikipediaで付け焼刃の情報を仕入れて挑みました
宗教と思われる専門用語が説明も無しに当然のように連発されるので、ボブマーリーが好きで事前知識のある人向けの映画ですね
ボブマーリーがどんな人でどんな事をした人なのかは理解出来ました
映画としては起承転結があって悪く無いです
最後は駆け足気味かな?
因みに友人はいたく感動してもう一度見ようか悩んでいました
ただのレゲエのおじさんじゃなかった
ボブ・マーレーのことはほとんど知らなかった。36歳の若さで悪性黒色腫で死んだことも。
エリック·クラプトンが1974年にカバーして大ヒットした I shot Sheriff の作者のジャマイカのレゲエミュージシャンとしか。あとジャマイカで知ってるのはオリンピックのボブスレー。映画にもなった。
ただのレゲエのおじさんだと思っていた(笑)
西田敏行が釣りバカ日誌で岩手の釜石で社長に間違えられ、スーさんの代わりに市民講演したときの晩のレゲエ・ミュージックの宴会芸(裸踊り)
🎵 カマイシ、カマイシ、カマイシ、カマイシ、🎵カマイシ、ナンバーワ〜ン
のほうがよっぽど印象に残っているアリサマ。
1945年生まれ。クラプトンと同い年。
ミュージシャンデビューは1960年だが、アイランドレコードでのメジャーデビューは1973年。クラプトンのヤードバーズデビューが1963年だから約10年遅れ。
ボブの父親はイギリス海軍の軍人で当時60歳。アフリカ系の母親は16歳でボブを産んいるが、0歳の時に離婚。奇しくもクラプトンの母親も16歳で彼を産んだ。クラプトンの父親もカナダの軍人。出征後カナダに帰ったきり戻って来なかった。
妻のリタは一つ年下。女性3人のレゲエグループ、アイ・スリーズとしてボブがマネージメントして、ウェイラーズのバックコーラスもさせていた。1966年に結婚。離婚はしなかったからけども、ホブの婚外子はすごく沢山。一夫多妻制。ある意味ライオンキングですな。
ラスタファリ運動でジャーの化身とされた最後のエチオピア皇帝のハイレ・セラシエ1世を同一視していたのだろう。スマイル・ジャマイカ・コンサートの直後にロンドンに高飛びするボブだが、ハイレ・セラシエ1世もムッソリーニに攻められ、ロンドンに亡命している。イギリス人の父親には複雑な思いがあって、ラスタファリ運動に積極的に参加することで心のバランスを取っていたのだと思う。
リタを演じたラシャーナ・リンチはジャマイカ系イギリス人。女性007実現するか?
ドレッドヘアが銃弾から彼女を救ったというエピソード。なんならオレもやろうと思ったけど、圧倒的に地毛が足りないし、柔らかくなってしまった。
オリビア・コールマン主演のサム・メンデスの2022年の映画エンパイア·オブ・ライトで彼女の若い恋人役のマイケル・ウォードもジャマイカ出身。母親役もイギリスに渡ってきて、女一人で息子を育てていたシングルマザーだったのを思い出した。
レゲエミュージシャンとしてだけでなく時代に翻弄されながらジャマイカのために尽力したことが知れた。ラスタファリのジャーだった。
36歳の生涯は太く短かったが、DNAは充分残した。
1977年に病気の診断がなされ、1979年には日本公演で来日もしている。しかし、1981年5月にマイアミで母親と妻に看取られて亡くなった。
ミュージシャンとして、メジャーになって活躍した期間はほんとに短かった。
映画のハイライトはロンドンでのEXODUSとJammingだったと思う。
主演のキングズリー・ベン=アディルは時折、若い頃のイーサン・ホークにみえてしまった。普段はフォークギター弾いて作曲たりしてたんだとか。
若い頃のボブとリタもよかった。
波乱万丈の人生なのに、映画の出来栄えはアッサリ系だったのが残念。
ものすごい稀にみる傑作です 正に神が人間を使って撮らしめた映画だと、真面目にそう思います
ボブ・マーリー:ONE LOVE
2024年公開
ボブ・マーリーが誰なのか
それは今日では世界の音楽好きならば誰もが知る人物です
ジャマイカのローカルな音楽だったレゲエを世界的なものにしたミュージシャン
クイーンのフレディ・マーキュリーぐらい世界的に有名です
本作の中盤に1960年の映画「栄光への脱出」の主題曲がひょんなことで大音量で流れます
それをきっかけに彼の名曲「エキソダス」が生まれるシーンがあります
その映画の原題は「エキソダス」だったのです
そのアルバム「エキソダス」は1977年に発表され、今もなお様々なロック名盤100選に必ず選ばれています
本作では歌詞もきちんと和訳されほとんどの曲の演奏シーンに合わせて字幕で紹介されます
当たり前?
そりゃそうです
でも日本人に取ってはそれが大変に重要なポイントだったと思います
日本では特別なマニアを除いて、単に夏場にピッタリな、ラムトニックやモヒートを飲みながらファッション的に聴かれる音楽に成り下がっているからです
英語の歌詞を読んでメッセージの内容を分かっている日本人は自分を含めてさほどいなかったのです
そうじゃない!
レゲエとは政治的なメッセージを濃厚に持つ音楽ということは本作を観たならば誰もが理解したはずです
そのメッセージは暴力的な政治対立や分断は不毛だ
武器を置き、過激な言説の応酬は止めよう
こんな果てしない殺し合いの泥沼から脱出しよう
それが「エキソダス」だと言うことです
出エジプト記とラスタの思想によるアフリカへの回帰なんて表面的な理解だということが良くわかります
ボブ・マーリーの生きていた時代のジャマイカだけのことではなく、21世紀の2024年の今この時全世界の人々が必要としているメッセージだったのです
感動しました
素晴らしい傑作だと思います
本作はボブ・マーリーの半生を描く伝記映画です
しかし本作はそれに止まらず、21世紀の世界を私達はどうするのか
どう収拾をつけるのか
それは私達の考え方一つだ
それをテーマにしている映画なのです
本作はカリブ海のジャマイカが舞台で時代は1974年頃から始まります
そして50年後の2024年、南太平洋のニューカレドニアの争乱が連日ニュースに流れています
天国に一番近い島と有名なところだったのに恐ろしいことになっています
カリブ海のジャマイカと南太平洋のニューカレドニア
全く違うようで実は同じことのように思えます
そして「エキソダス」
それが原題の映画「栄光への脱出」はパレスチナ問題の根源を描いている物語でした
こちらも連日ニュースで報道されています
ガザ地区の目を覆うばかりの惨状
ラファへのイスラエル軍の侵攻
その映画の続編が77年後の今現実に起きているのです
全く本作とは関係無いようでつながっていると感じるのです
そして1947年という年の符合
その年はジャマイカが英国領から独立に動きだした年ということを後で知りました
また映画「栄光への脱出」で描かれたのも1947年でした
ニューカレドニアも調べて見ると1947年は今日の紛争につながる因縁のある年だったようです
そしてゴジラ-1.0 も1947年でした
ウクライナとロシアの因縁はもっと古くからありますが、その年にもウクライナ人には忘れられない大きな事件があったそうです
単に今の世界の在り方があらかた固まったのがその年であっただけのことかも知れません
ジャマイカ、ニューカレドニア、パレスチナ、ゴジラ-1.0 、ウクライナ
それでも何かがつながっている
なにかが地上に噴き出でようとして地下深くでもがいている
世界が変わろうとしているのだ
そのように感じるのです
そこに気づかされた時、心から感動にうち震えました
ものすごい稀にみる傑作です
正に神が人間を使って撮らしめた映画だと、真面目にそう思うのです
蛇足
用語解説
ジャー
聖書における唯一絶対神ヤハウェを短縮した呼び方
ラスタファリ
黒人指導者でジャマイカ出身のマーカス・ガーヴェイという人が戦前に唱えた黒人への提言のこと
彼は後にニューヨークに出て「世界黒人地位改善協会」を設立しこう訴えかけました
すなわち
黒人としての誇りを持とう
黒人はアフリカへ帰還しよう
アフリカの王がやがて世界の植民地を解放する
黒人の救世主が現れてアフリカ大陸を統一して、奴隷として世界中に離散した黒人たちを約束の地であるアフリカへと導いてくれる
そう予言したのです
それで戦後独立を回復したエチオピアの皇帝の名前がラス・タファリだったので、彼をその黒人の救世主と見なしてガーヴェイの主張を信じる人々のことをラスタファリ、単にラスタと呼ぶようになったそうです
映画「ブラックパンサー」はこの考えをもとに作られていますね
でもそれよりもっと広義に黒人の自由、平等、人権を信じることという意味の方が近いかも知れません
やけにソフィスティケートされたボブでした
エンドクレジットの時に、実際のボブの記録映像が流れますが、スクリーン越しに体臭が匂っていそうなワイルドさ。目つきも顔つきも悪いチンピラ風情。
それと比べるとキングズリー・ベン=アディル氏演じるボブは、何とも清潔。
何でも「無毒化」したがる昨今の風潮ですが、ちょいとクリーンに作り過ぎでは?
唄と演奏はとても楽しめました。
特にコクソン・ドットを力技で納得させてしまう「シマー・ダウン」の場面は勢いがあって良かったと思います。
ラスタファリ
ジャマイカ中心の黒人運動。
ラスタファリ。
神ジャーの化身て三位一体であると
信じ崇められている。
マリファナを吸い、菜食主義者。
音楽はたっぷり堪能出来る。
大麻喫煙が偏見無しで描かれていた。
銃撃、白人ハーフ、政治、独立後
波乱万丈の時代。国の危機を愛する歌で
救おうとする革命家。
彼の生き方、そのものが描かれていた。
彼方でどうぞ安らかに。
ボブ・マーリーの熱いソウルがひしひしと
音楽伝記ものはやはり臨場感ある音響でとの思いで、劇場にて鑑賞。
期待通り音楽はとても良かった。夏に向けてのレゲエはすごく気分だったし、キングズリー・ベン=アディルの熱演もかなり格好良かった。
ただしストーリー的には、ボブ・マーリーの波乱万丈の人生を描いた割にはちょっとドラマティックさに欠けた印象。もう少し全盛期以外も丁寧に描くべきだったのか。
そして、やむを得ないとは思うがいたるところで信仰的なワードが多用されていて、日本人の私としては意味合いがうまくつかめず置いてけぼり感あり。とても神聖なもののはずが、内輪的に映ってしまい残念。
でも、全体を通してボブ・マーリーの熱いソウルはひしひしと伝わってきて、心が活性化された。
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