劇場公開日 2024年3月29日

「人類の滅亡が決まった日」オッペンハイマー ミカさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5人類の滅亡が決まった日

2024年4月28日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

オッペンハイマー個人が核を開発したとはいえ、これはもう人類全体の、いや全ての生命体への冒涜の問題なのだ。開発してしまったものは仕方がないが、核が開発された時点で人類が滅亡するのは既定路線なんだと思わされた。なぜなら、本作の様に沢山の人間の思惑が重なり核を使う理由なんていくらでも誰でも作れるし、歓喜ですらできる。私が原爆で黒焦げになった人間の方を知りたくなるのは、日本で生まれ育ち沢山の広島と長崎に触れてきたからなのか?敗戦直前のあの日あの場所にいたのは当然ながら子供が多かったというのをNHKの番組で知った。アメリカもきっとそれを知っていたに違いないと思う。

本作を鑑賞してみて、むしろアメリカ映画には《はだしのゲン》の様な焼かれた側の目線の作品はあるのかということを知りたくなった。アウシュビッツものはたくさんあるけれど。鑑賞中、原爆投下で歓喜する人々と現状のパレスチナの状況に歓喜する人々が重なってしまって、虚しさでいっぱいになった。ガザで殺されているのはおそらく子供達が多いのだろうと思う。

ミカ
レントさんのコメント
2024年5月2日

確かにスピルバーグとかにはちょっとがっかりさせられた感じです。

レント
レントさんのコメント
2024年5月2日

日本映画でシベリア抑留の悲劇を描いた作品はありますが、泰緬鉄道の悲劇を日本映画で描かないように、どこの国でも自国が加害者である作品は作られにくい傾向にあるみたいですね。ドイツを除いて。ただ、今回のオッペンハイマーは監督が核の恐怖よりも環境破壊の方に脅威を感じているという息子の言葉にショックを受けて作ったといわれてます。核の恐ろしさが忘れ去られようとしているということで、その使命感から。
今回広島長崎の被害が映像化されてないのが物議を呼びましたが、アメリカ人の原爆投下に対する受け止め方はずいぶん変わってきていて、以前は大半のアメリカ人が政府の言いなりであったのが近年では半数が投下は間違いだったと認識してるそうです。本作は核兵器を否定的に描いており、そんなアメリカ人の意識の変化を反映した作品として評価できるものだと思いました。
アメリカは戦勝国ですからドイツほど自分たちの過ちを自覚するのは確かに遅いですけどね。

レント
琥珀糖さんのコメント
2024年5月1日

私も、歓喜するアメリカ人には怒りしかなかったです。
日本人も、なんらかの形で、被爆者の苦しみを、
誰もが観る形で発信してほしい、
そういう力のある作品を期待したいですね。

琥珀糖
sow_miyaさんのコメント
2024年4月29日

コメントありがとうございました。

ミカさんが、書かれているように、「鑑賞中、原爆投下で歓喜する人々と現状のパレスチナの状況に歓喜する人々が重なってしまって、虚しさでいっぱいになった。」という気持ち、とても共感します。

sow_miya