ゴンドラ

劇場公開日:

ゴンドラ

解説

2023年・第36回東京国際映画祭コンペティション部門出品。

2023年製作/85分/ドイツ・ジョージア合作
原題:Gondola
配給:ムヴィオラ
劇場公開日:2024年秋

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映画レビュー

3.5今回も冴えるロケーションハンティング

2023年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

ヘルマー監督の前作『ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を』はジャック・タチ作品を連想したが、本作は設定の奇抜さからモンティ・パイソンがチラついた。といってもあそこまでブラックではなく、すれ違うゴンドラを介して友情以上の関係を築いていく女性アテンダント2人のやり取りを、ほのぼの(?)しながら観ることができる。
監督も言うように真の主役はゴンドラ。前作もそうだったが、とにかく「こんな場所どこで見つけたんだ?」と感心したくなるロケーションハンティング。高所恐怖症の自分には耐えられない。
今回は登場人物が少なく、前作よりも展開がいささか単調になった感もあるが、楽しめることは間違いなし。

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regency

4.0画角やアングルの工夫と展開の面白さ

2023年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

TIFF2023コンペティション上映

文字通りゴンドラが主役の作品でした。
過去に「マナカマナ」というネパールのロープウェイを扱ったドキュメンタリーを思い出しました。色んなものが運ばれる面白さを感じたものでしたが、人やもの以上にゴンドラそのものが巧みに演出されて結構笑えました。
キービジュアルからこの作品は女性同士の愛がメインなのかなと思いましたが、それは作品を彩るアイテムに過ぎませんでした。あらゆる駆け引きに利用されまくるゴンドラの姿がおもろいです。あまりにゴンドラ中心に進むので、途中の時間軸とかがかなり曖昧になっているような気がしました。ただ徹底したゴンドラ中心の展開だったので、例え突然昼夜が変わったとしても、一つ一つのネタの連なりで迷うことなく作品全体を楽しむことができました。
監督は乗り物から物語がインスパイアされるという話をされていました。この作品も、まずゴンドラありきで考えていったとか。それが発展していって、LGBTの要素を持つに至ったそうです。最初は男女の愛を想定していたそうですが、優れた女優2人と出会ったことで、愛というものをつくり出せれば男女は関係ないだろうということで女性同士という設定なったそうです。その要素も映像にも存分に生かされていて、作品が一層華やかなものになっていたような気がします。
監督の前作「ブラ!ブラ!ブラ!」も観賞しましたが、それと比べるとスケール感はかなり質素で、スクリプトに至っては100と0といった感じで極端に違いますが、笑いの要素やファニーな展開は共通するものがありました。ブラジャーが旅する物語はかなりとっつきにくかったけれども、今回の作品は壮大でなかなかフォトジェニックな映像から自然な流れでファニーな物語へと誘われたという印象です。

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SH
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