劇場公開日 2024年1月12日

「あそこにいたのは超人としてのヒーローではなく・・・」ゴジラ-1.0/C 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0あそこにいたのは超人としてのヒーローではなく・・・

2024年5月13日
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鑑賞方法:VOD

カラー版は未見だったので人生初のマイゴジ
劇場で観るべきだったなぁという反省もありつつ、白黒版で初見を迎えられたことはラッキーだったかもとも思う

予告でゴジラの姿は見ていたけれど、それより迫力が増しているように感じた

どんなに良い出来でも抗えない「作り物感」が軽減されているような感覚。怖いゴジラを目指したと監督が話していたが本当に怖い

今作は時代的にも白黒がピタリだけれど『シン・ゴジラ』のほうはどうなんだろう?
近い内にオルソも見てみたい

物語は「なんで生きて帰ってきた?」という
隣人・澄子(安藤サクラ)の罵りや「生き残ってしまった」「何もできなかった」という心情の吐露が描かれるが、全体としては特攻にハッキリとNOを突きつけていることに安心

もう一つの特徴の「民間によるゴジラ討伐」を表現するうえで最初の作戦会議の展開が素晴らしかった
もう命は賭けられない! と離脱していく人もいる中で場を鼓舞したのは主人公でもその周りのメイン役者でもない
超人としてのヒーローはいなかったが、人としての英雄達がたしかに描かれていた

作務衣もん