デッドマン

劇場公開日:

解説

ジム・ジャームッシュ監督がジョニー・デップを主演に迎えて描いたウェスタン。19世紀、アメリカ西部の町マシーンにやってきた会計士ウィリアム・ブレイク。そこで、街の有力者の息子と花売りの娘の喧嘩に巻き込まれ、胸に銃弾を受けたブレイクは、殺人の濡れ衣を着せられ、そのまま追われる身となる。追っ手から逃げる山の中でネイティブアメリカンのノーボディーと出会ったブレイクは、次々と襲いかかる敵をノーボディーとともに打ち負かしていくが……。「ダウン・バイ・ロー」でやり残したモノクロ撮影をとことん追求したかったというジャームッシュ監督がふたたび撮影監督にロビー・ミュラーを起用。

1995年製作/121分/PG12/アメリカ
原題:Dead Man
配給:フランス映画社
劇場公開日:1995年12月23日

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(C)1995 Twelve Gauge Productions Inc.

映画レビュー

4.0◇アシッド西部劇とロードムービー

2024年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

タバコ持ってるか? いや、吸わない
>Do you have any tobacco?
> I don't smoke.

 西部劇とロードムービー。アメリカ映画のお家芸であり、アメリカ人の映画監督であれば、一度は撮りたい題材です。

 走り続ける汽車🚂の旅から始まる物語、列車の揺れは不思議と心地よい微睡みへの導きになります。車窓からの眺めは、郊外の農場の景色から山岳風景、砂漠の風景へと、目が覚める度に変遷していきます。回りの乗客についても、都会的な勤め人から、長閑な農民たち、そして、ライフルを携えた粗野なハンターたちへと入れ替わります。プロローグから既に、旅を題材とすること、微睡と覚醒の境界のような展開の予兆を感じさせます。

 アメリカ🇺🇸という国が潜在意識的に孕んでいる先住民インディアンの存在。大地や自然に同化した呪術的でスピリチュアルな世界観は、酩酊している時や意識が混濁としている時に、姿を現して文明化したアメリカ人の意識を揺さぶり混沌とさせます。「ヴァナキュラー(vernacular)」な世界観による再活性化です。

 タバコ🚬が飼い慣らされて矮小化されたインディアン土着の呪術的な世界の象徴であるならば、主人公ウィリアム・ブレイクはそんなもの持ってない。彼は全身全霊を注ぎ込むようにアシッド(麻薬)な世界にドップリ没入するのです。そんな死と隣接した泥々の旅の物語に埋没することによって、私たち観る者も自分の中に潜在する原初的な本能の存在に思い当たるような、そんな映像体験でした。

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私の右手は左利き

3.0何が変わったのだろう?

2021年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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トミジュン

5.0死生観

2021年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ブレイブと表裏一体となった死生観が良い、縄文人のルーツがあるような気がする。

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ひろたん

4.0Deadman=アメリカで受け身の生き方をするヤツ。的な。

2021年8月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 3件)
bloodtrail
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