フェイシズ(1968)

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劇場公開日:

フェイシズ(1968)

解説

ジョン・カサベテス監督が、関係の破綻した中年夫婦の36時間を、登場人物の顔のクローズアップを多用した斬新な手法で描いた傑作ドラマ。

ある日、妻のマリアに離婚を切り出したリチャードは、高級娼婦ジェニーと一夜を共にする。一方、友人とディスコに出かけたマリアは、そこで出会った青年と関係を持つ。翌朝、マリアは衝動的に睡眠薬で自殺を図り……。

アカデミー賞3部門にノミネートされ、監督ジョン・カサベテスの名をハリウッドに知らしめた作品。

1968年製作/130分/アメリカ
原題:Faces
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2023年6月24日

その他の公開日:1993年2月(日本初公開)、2012年5月26日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)1968 JOHN CASSAVETES

映画レビュー

4.0戸惑いの顔たちが浮かぶ

2024年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

ジョン・カサヴェテス監督作品。

関係の破綻した中年夫婦の一夜を描いた物語。

タイトルにもある通り、顔のクローズアップが多用されており、それによって登場人物の戸惑いや気の抜けた表情が見事にすくい取られている。

パーティーで乱痴気騒ぎをしている人を目撃している時、好きな人が自分以外の誰かと情事をしている時、あの表情は私の表情で頭から離れない。

終わりもまたいい。マリアは浮気相手の側で死ぬことに失敗するし、浮気相手の逃走の様子は滑稽だ。夫も浮気をしているのに彼女を叱責しているのはどうかしている。

破綻した夫婦仲は破綻したままこれからも営まれ、甘美な別々の夜へ向かっていくのだろう。このままでいいのだろうか。戸惑いの顔たちが浮かぶ。

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田沼(+−×÷)

1.5映画の歴史にたまたま派生したひとつの映画理論。

2024年1月13日
Androidアプリから投稿

難解=傑作の条件だった頃の演出法。今となっては殆ど意味をなさぬ映画のひとつ。この監督への期待が失望へと変わる作品。見てて不快しかない‼️

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mark108hello

3.0特集二作目は

2023年11月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

寝られる

1時間近く尺が増えた。題名の通り瞬間、瞬間の表情の変化が観物なのだが・・とにかくいたたまれない。酒が大分回ってるのか、始終ハイテンションで、ジョークを飛ばす有様には目を背けたくなる。カメラがドキュメントタッチで、ふと我に帰ったり、眉をひそめたりする瞬間を逃さないのもキツイ、旦那のしわやたるみも。演劇的と言えるのはラストの階段シーン位。
まあ才気は凄く感じるが、まだ実験的な感じがする、次は「こわれゆく女」か。

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トミー

4.0ジーナのオハコは封印。

2023年7月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

高級娼婦と社会的地位のある男どものクソどーでもいい話と、満たされない有閑マダムのフレッシュな男狂いという、特に変わり映えのないネタだけど、自殺未遂明けでどことなくひと皮剥けた妻と、浮かれ気分から一気に目が覚めた夫の所在なさげなシーンでエンディングを構築する。このあたりがカサヴェテス作品がワイドショー的下世話感で終わらない面白さな気がする。
リチャードとマリアが住む高級住宅は、16年後に映画「ラヴ・ストリームス」のカサヴェテス演じる独身貴族ロバートの家と同じ家。いずれも愛を求め、愛に救われ、愛を確かめることになる。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。
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