劇場公開日 1950年1月22日

石中先生行状記(1950)のレビュー・感想・評価

全1件を表示

4.0「はきはき」した女性たち

2023年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1950年。成瀬巳喜男監督。石坂洋次郎の原作を映画化。三話。青森県岩木山周辺の広々とした空間を背景にした第一話・第三話と、街の「いかがわしい」芝居をめぐる第二話。おおらかな人間関係の様子と若者たちの恋模様。なんといっても若山セツ子の笑顔が魅力的(物語内でもそういうことになっている)。
三話すべてで若い女性が「ハキハキしている」といわれている。石中先生が登場して事態を収めるのだが、恋の過程では常に女性が意思を明確にして関係をリードしている。こういうところが戦後に受けたところなのだろう。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
文字読み