社長漫遊記

劇場公開日:

解説

「大学かぞえうた 先輩・後輩」の笠原良三のオリジナル・シナリオを、「私と私」の杉江敏男が監督したサラリーマン喜劇。撮影もコンビの完倉泰一。

1963年製作/91分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1963年1月3日

ストーリー

欧米を視察して帰った太陽ペイントの堂本社長はすっかり外国カブレで人前をはばからず妻のあや子へのキス、レディファースト励行、社用族行為虚礼廃止とアヤシゲ英語を駆使したアメリカシステムに木村秘書課長や山中営業部長もすっかりお手あげ。取引先のジュピターKK極東支社の電話を秘書課の勝子が軽くさばいて急場を救ってくれたことから一躍彼女の給料を課長待遇に上げてしまう始末。若戸大橋の開通式に招待された堂本は中山、木村と共にこの機会を利用、九州一帯の販売店を、漫遊することにした。開通式の終った夜、販売店招待の宴が開かれそこで芸者〆奴に会った堂本は宴会禁止令だけは解消しなければならなくなった。浮気ムードは一杯というところで消防自動車のサイレン、とたんに〆奴は尻ぱしょり、彼女は名にしおう若松の消防芸者だった。がっかりしているとき東京のバアのマダムれん子に会った。彼女は商売仇の東西塗料の専務達と同行、ジュピターとの契約のため来たとの話、早速ジュピターの支社長の席へ行ったが、アメリカ式ビジネスをと話し始めた堂本に通訳のウィリーは意外な答をした。「日本の会社はゴチソウするのに堂本さんてケチンボでカタブツね、もっとイロの道で苦労してね」堂本は唇を噛んで帰ったが、れい子から別府行をさそわれてやっと胸をおさめた。ところが翌日気を利かせたつもりの木村に呼ばれたあや子が現れた。別府へはあや子と行かざるを得なくなって、さすがの堂本も頭をかかえこんでしまった。

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映画レビュー

3.0社長の西欧かぶれ

2020年3月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2020年3月20日

#社長漫遊記 鑑賞
1963年公開

当時はまだ、若松市、戸畑市の時代で、前年開通した「若戸大橋」や開通記念の博覧会も登場。博多帝国ホテルも登場。

外遊かぶれの社長で車内が洋風化する。

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とし

2.5当時のムードを楽しむ感じで

2019年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

単純

森繁主演の社長シリーズ16作。見たことなかったのだがアマプラにこれだけあったので鑑賞。
物語はかなり中途半端で終わり方もバサッと終了。特別完成度が高い1本という訳でもなかった。しかしこの時代の空気感はキライじゃない。

おきまりのルーティンを繰り返すという邦画によくあるパターンなのだが、何と言うかユルユルな空気が漂っておりましたな。
当時の風俗とか文化がわかって面白い。役者の存在感と芸達者ぶりで魅せるシリーズかな。権威になっちゃう前の森繁を確認できたのは収穫でした。他にはフランキー堺が特に良かった。(名古屋弁通訳の馬鹿馬鹿しさ最高)

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散歩男
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