水曜日に抱かれる女

劇場公開日:

解説

男にとっての“夢の女”を演じきる悪女と彼女に魅入られたエリート青年の焦燥を描くサスペンス。監督・脚本は「ロンリー・ブラッド」「運命の逆転」の脚本家で本作が監督デビューとなったニコラス・カザン。製作は「S.F.W.」のシガージョン・サイヴァットソンと「ドロップ・ゾーン」のウォリス・ニキータとローレン・ロイドのコンビ、エグゼクティヴ・プロデューサーは「運命の逆転」でカザンと組んだ「ストリートファイター(1994)」の大物製作者エドワード・R・プレスマンとスティーヴ・ゴリン、撮影は「ポンヌフの恋人」などレオス・カラックスとのコンビで知られるジャン・イヴ・エスコフィエ、音楽は「告発」のクリストファー・ヤング、編集はスーザン・クラッチャー、美術はリチャード・フーヴァー、衣装はバーバラ・トゥファンクがそれぞれ担当。出演は有名TVシリーズ『ツイン・ピークス』のウェイトレス、シェリー役で人気を得た「完全犯罪(1994)」のメーチェン・エイミックとヤッピー役で定評ある「ウルフ」のジェームズ・スペイダー、「恋のじゃま者」のベス・アームストロングほか。

1993年製作/アメリカ
原題:Dream Lover
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1995年8月22日

ストーリー

離婚したばかりのエリート建築家のレイ・リマドン(ジェームズ・スペイダー)は魅惑的な美女リーナ・マザース(メーチェン・エイミック)と再婚する。親友のノーマン(ラリー・ミラー)、ラリー(フレデリック・レーン)、エレイン(ベス・アームストロング)らから祝福され、良妻賢母の典型のようなリーナとの間には子供も生まれて、円満な夫婦生活が続いた。ところが二人だけで祝っていた結婚2周年のディナーの席上、リーナにシシーと呼び掛ける女性が現われた。この日からリーナの正体を密かに探りはじめたレイはやがて驚くべき事実を知る。彼女の本名はテルマ・スナイダー、通称シシーで、エディという男と同棲までしていたばかりか、はじめて会った彼女の両親は聞いていたのとまるで違う人物だった。リーナは、過去を偽ったのはテキサスの田舎娘だった自分を捨て去り、新しい女に生まれ変わるためだったとレイに語る。彼女を捨てきれなかったレイはリーナを受け入れ、二人目の子供も生まれた。しかし、リーナの不審な行動は続いていた。“ベス”と称する女友達との奇妙な電話、さらに決定的だったのは水曜日ごとにリーナが何者かとホテルで密会を続けていたことをクレジットカードの請求書で知ったことだった。激昂するレイに平然とリーナは答える-「結婚以来、浮気を続けているの。相手は“ベス”で、正体はあなたの親友。子供たちの父親も私だけが知ってるわ…」レイは彼女を殴りつけるが、妻への暴行容疑で福祉施設に収監されてしまい、さらにリーナの策略で彼は精神異常者に仕立てあげられてしまった。禁治産者と認定され、施設で精神病の強制治療を受けさせられながらも、リーナの企みの全てと隠された事実を知ろうとするレイ。リーナははじめからレイの“夢の女”を完璧に演じていただけで、望むもの全てを奪った後、彼を捨てる腹だったのだ。浮気の相手は当初疑っていたお調子者のノーマンではなく、レイが相談相手にしていたラリーだった。レイは全てを知った後、かねての計画に従ってリーナを呼び出し、二人だけになってから彼女に語りかける。「きみの計画は完全なはずだったが、最後にミスをした。ぼくは狂人と認定されたから殺人罪には問われない。きみを殺した後、正常に戻って退院する」…言い終わるなり、レイはリーナを絞め殺した。退院後、子供たちと再会したレイは、リーナのことを聞かれると「ママは最高の人だった」と話してやるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0すっごい性悪女

2024年3月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

何が一番インパクトがあったかって、メッチェン・アミックの美しすぎる性悪女
リリー・ジェームズに似てると思いました
衣装もネックレスもとってもお似合いでした
すっごい性悪女のわりに計画性がないのか、ストーリーが適当なのか、なんかツッコミどころが満載で全然ハラハラドキドキじゃなかったです
リーナがすごい悪い女だったから、あのラストが生ぬるく感じて、主人公のレイに、あんな呆気ないやり方じゃなくてもっとじわじわなやり方にしたら良いのにとか思ってしまって、私の方が性悪女のような
日本食レストランが出てきたりリーナがお風呂上がりに着物着てたりおかしい日本だったけど、レイの取引先が日本の会社で、この頃の日本企業の評価が世界的に高かったのかなと思いました
ダイ・ハードもナカトミビルだったし
そして若い頃のジェームズ・スペイダーがほんとイケメンさん、色気ダダ漏れでした

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小町

3.5メッチェン・アミック

2023年3月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

『ツイン・ピークス』のシェリー役で有名なメッチェン・アミックが魔性の女を演じるサスペンスです。

少しコメディっぽい軽い雰囲気なんだけど、もう少しシリアスにミステリアスな雰囲気の方が良かったのでは?

メッチェン・アミックが美しくて美しくて、彼女の魅力だけで最初から最後まで引っ張れます(笑)

やっぱ綺麗だな(笑)

あらためて思った(笑)

僕は彼女が大好きなので、彼女を観てるだけで非常に楽しめました(笑)

話的には、まあまあ(笑)

おもいっきりズッコケたのは、神風のハチマキをした日本料理屋が出てきて、

ジェームズ・スペイダーもメッチェン・アミックも、少しだけ日本語を喋ります(笑)

メッチェンは少しだけど和服も着ます(笑)

ハリウッド映画の典型的なヘンテコ日本(笑)

萎えます(笑)

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RAIN DOG

3.0そこそこ楽しめる

2020年9月10日
Androidアプリから投稿

楽しい

怖い

知的

サスペンスだけれど軽いノリで楽しめる。
麗しい男女が登場で華やか。

現実にしたたかな女はこれくらいのことやりかねないし、こういう甘いマスクのお人好し男っているよね、と、リアルに思わせてくれる内容なので結構真剣に見てしまう。

何か少し物足りない感じがするのは、女は男に本当のところどんな感情を抱いていたのか、男の方は、最後の方どうだった?その辺が少し物足りない。
それから、子どもまでつくる必要があったの?など疑問点が。
何となく消化不良感が残ったのは残念だった。

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あま・おと

3.0週一回の浮気計画

2020年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 建築会社の若き社長レイ・リアドンは、妻の浮気が原因で離婚する。調停でも有利なはずのレイだったが、彼女の言う通りにするほど寛大な心もあった。友人からも再婚を勧められ、あるアート系個展パーティで知り合ったリーナ・マザースに惹かれてしまう。なんだかんだであっさり再婚するレイだった。

 円満な夫婦生活。子供も生まれ順風満帆かと思われたが、寿司バーでリーナのことを「シシーじゃない?」なんて呼びかける女性がいてビックリ。美人すぎたため印象も強いのだろうか。それが原因でリーナの過去に不審に思い始めたレイは、探偵もどきにもテキサス州まで赴き、一人で調査を始めたのだが、元カレによってシシーは実在したことがわかり、、そして実の両親まで見つけて、自宅へと連れていくのだった。

 偽名を使って結婚したリーナに不信感はつのるばかり。さらにクレジットの請求書には毎水曜日に使っていたホテルの明細が載っていた・・・浮気相手は誰なんだ?この子は本当に俺の子か?!と詰め寄るレイ。ついに暴力までふるってしまうが・・・といった展開。

 最後は凄い展開となるのですが、リーナを本当に愛し続けたせいで疑問すら浮かばなかったお人よしのレイが可哀そう。リーナの計画はレイが前妻と夫婦だった時から立てられていたらしく、その計画をぶち壊してやろうとどんでん返しを狙うのだった。予想もつかない展開なので、これは一見の価値あり。頭の良さが災いするってこともあるんですね・・・

 何度も夢の中に出てくるサーカス。女性願望からリーナへの不信感に変わるところが面白い。もしかすると全てが夢?なんて思わせたりするけど、そこまでミステリアスではなかった。また、笑えるのは寿司バーの様子。店員が鉢巻きをしていて、日の丸に“神風”と書かれているのですが、文字が裏返しになっている(笑)。日本びいきの個所がいくつもあるのですが、仏像があったり、明細書にもBUDDAの文字が・・・探せばもっとあるかも。

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kossy
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