劇場公開日 2024年3月22日

ピアノ・レッスンのレビュー・感想・評価

全73件中、1~20件目を表示

5.0映画から学ぶ

2024年5月26日
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humさんの鋭い考察が御座いますので是非お読み下さい。「The Piano」(邦題 ピアノ・レッスン)は映画祭での受賞も多く今更説明する事は無いですが女性からの視点で製作された数少ない作品です。批評の記事を引用すれば家父長制をThemeにしており生きづらさや残酷さを描いている。とは言っても映画は娯楽なのでそこまで難しく考える必要はありません。劇中に流れるMichael Nyman作曲のPianoによる楽曲は素敵で一度聴いたら忘れる事は無いでしょう。この作品は監督・脚本・主演・助演が女性の手によるもので後進に与えた影響は大きくCreativeの観点からも再評価をする向きがあるようです。同様な傾向がある映画ではMaryShelly(邦題 メアリーの総て)がそうです。Englandでは女性が実名で自分の作品を世に問う事が難しく殆どが匿名で出版していた時代がありました。首を傾げる様な話です。18歳でFrankenstein:or,The Modern Prometheus(フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス)を執筆した主人公の役を同年齢のElle Fanningが演じました。本物を越えている、そう思わせる程彼女の魅力が際立っています。 映画は日常の疲れを忘れさせてくれる存在ですが時として映画から歴史・文化・人の有り様について学ぶ事があります。この作品もその一つです。

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蒙古担々麺 大盛

4.54kデジタルリマスター版上映に感謝🙏´-

2024年5月14日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

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みき

3.0譲らない女、魅了された男、理解できない男

2024年4月29日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

随分以前に衛生放送とかで鑑賞して以来の
映画館での鑑賞。

いや〜〜画面が美しい〜〜。
特に象徴的なのは
浜辺に置き去りにされたピアノ。

そこにあのテーマ曲が流れると
もう無条件で「名作」決定!!!

19世紀半ば。主人公のエイダはスコットランドから
ニュージーランド入植者のスチュアートに嫁ぐため、
娘フローラと1台のピアノと共にやって来た。
彼女に何があったのは説明されていないが
6歳の時に言葉を捨てていて
感情の全てをピアノで表現していた。
彼女の言葉と等しいピアノを
夫となるステュアートは、
「重いから」と言う理由で浜辺に置き去りに
あろう事か土地の顔役で地主のベインズに
勝手に売り払ってしまった。

ピアノをエイダの夫から買い取った地主のベインズと
エイダの関係の変化に目が離せません!

で、月に8回くらい、映画館で映画を観る
中途半端な映画好きとしては

随分以前に衛星放送とかで観た時は
女性の権利等何も無い時代の
可哀想な女性の話の様に勝手に思い込んでいたけど
4Kリマスターで改めて観てみたら
結構とんでも無い女の映画だったわ‼︎

この作品は監督と脚本が
ジェーン・カンピオンが兼ねているので
なぜ、主人公のエイダが6歳で言葉を捨てたのか?
なぜ、エイダの夫のことが子供のおとぎ話でしか
語られないのか?

そこは、都合よく何もヒントがありません。

ただエイダと言う恐ろしく意志の強い女性の
その強さに魅了されてしまった男と
その強さを抑えつけようとした男と
実はどちらがこの先、穏やかな人生なのだろう?

最後の方、エイダと共に島を去るベインズの行末が
ちょっと気の毒になってしまった。
エイダの強さは、誰かを守る強さではなく、
あくまでも自分を通すための強さに私には見える。

自分を通す強さを女性が持つことは悪いことでは無いけど
私が若い頃、嫌な女だと思った「風と共に去りぬ」の
手段を選ばないスカーレットでさえ、
その強さは愛するタラの土地を守る為だったけど
エイダの強さは「自分を通すこと」だけに
偏っている気がして同じ女性としては
あんまり好きになれなかったです。

強さと言う点ではこの作品が最初に封切りされた当時に
聞いた話なので正確では無いかもしれませんが
エイダをぜひ演じたいと手を挙げたホリー・ハンターは
カンピオン監督から「イメージでは無い」と断られたとか。
それを粘りに粘ってこエイダ役を勝ち取ったホリーもまた
強い女だったと言うことだったのでしょうね。
映画を見直して、この逸話を思い出しました。

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星のナターシャnova

4.0ママは自己中

2024年4月29日
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鑑賞方法:映画館
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かばこ

4.5手が触れるかなしみ

2024年4月19日
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鑑賞方法:試写会

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田沼(+−×÷)

4.0疑問点

2024年4月18日
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鑑賞方法:DVD/BD
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ツッチー

4.5途中までこの作品が大っ嫌い、、、 って思ってたけど複雑な人間の感情...

2024年4月17日
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途中までこの作品が大っ嫌い、、、
って思ってたけど複雑な人間の感情が描かれていて
綺麗で女性の怒りに満ち溢れていてそしてその憎しみの解放になっていて、すごい映画だった。
セリーヌ・シアマの燃ゆる女の肖像が好きなのでこの作品から影響を感じた。

映画にて4Kリバイバル上映を鑑賞

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madu

3.0主人公の女性

Mさん
2024年4月14日
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M

3.5閉塞的状況からの解放

2024年4月13日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

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流離いのオオハシ

5.019世紀半ばの物語。 エイダ(ホリー・ハンター)は6歳の頃にしゃべ...

2024年4月4日
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鑑賞方法:映画館
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りゃんひさ

3.5文芸作品

2024年4月3日
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鑑賞方法:映画館

こういう文芸作品好きなんですけど、登場人物の行動に共感出来ないことが多いです。
アンナ・パキンが可愛くて演技も上手だなぁと思ったら、アカデミー助演女優賞受賞したんですね。

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やまぼうし

4.5説得力のある名作だった

2024年4月2日
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鑑賞方法:映画館
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エロくそチキン2

2.5なにこれ…全然綺麗な話じゃなかった

2024年4月2日
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鑑賞方法:VOD
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おちゃん

5.0ピアノレッスンとマイケル・ナイマン

2024年4月2日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

ピアノレッスン 4Kデジタルリマスター
兵庫県西宮市にある映画館TOHOシネマズ西宮OSにて鑑賞 2024年4月1日(月)

パンフレット入手
 19世紀半ば、エイダ(ホリー・ハンター)は、まだ若い娘のフロラ(アンナ・パキン)とスコットランドに暮らしいた。エイダは6歳で話すことをやめた。その理由は自分でもわからなかったが、自分に声がないとは思っていない。得意とするピアノ演奏で"声"を奏でることができるからだ。
夫のいないエイダは、父親が決めた結婚相手と結婚することになる。エイダは愛用のピアノと共に、新しい夫となるスチュアート(サム・ニール)の住むスチュアート(サム・ニール)ニュージーランドの孤島へと船で旅立つ。
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 エイダを乗せた船が海岸に到着するが、荒れた天候のせいか迎えはなく、その夜は野宿を強いられる。翌日、荷物運びの先住民たちと、彼らとの通訳を務めるベインズ(ハーヴェイ・カイテル)と共に現れたスチュアートは、ピアノは「重すぎる」からと、海岸に置き去りにする。
スチュアートが先住民の土地を買うための旅に出ると、エイダはフロラを連れてべインズの家を訪ね、ピアノの元へ連れていってくれと頼み込む。海辺に着いたエイダは、日が暮れるのも気にせず一心にピアノを弾く。べインズは黙って、その姿をを見つめるのだった。
帰ってきたスチュアートに、べインズは自分の土地とピアノを交換しないかと持ち掛ける。条件はピアノを教えてくれること。土地欲しさに同意したスチュアートに、エイダは手話で「私のピアノに触るな、べインズは字を読めないバカな男」と激怒する。だがスチュアートは「犠牲に耐えるのが家族だ」と聞く耳を持たない。
渋々べインズの家を訪ねたエイダは、フロラを通して「音の外れたピアノでは教えられない」と告げるが、べインズは調律師に頼んで音を直していた。さらにべインズは、彼女の演奏をただ聴いているだけでいいという。
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 2回目の「レッスン」で、演奏中にべインズから不意にうなじにキスされ驚いて飛び上がるエイダに、べインズはある取引を提案する。1回来るごとに、鍵盤をひとつずつ返し、最終的にはピアノそのものを返すというのだ。エイダは思案した末、白鍵の半分に当たる黒鍵で数えるならいいと応じる。
その取引が何を指しているのか分かっていたエイダは、次のレッスンからフロラに外で遊んでいるようにと命じる。ある日のべインズは演奏中にスカートを上げるよう求め、別の日は上着を脱ぐようにと願う。エイダはべインズの言いなりにはならず、彼が露になった腕に触れようとしたときには、すかさず鍵盤2本との引き換えを要求する。
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 そんな中、日曜学校の学芸会にフロラが出演することになり、スチュアートとエイダが舞台を見守る。スチュアートは愛想笑いの一つもしないエイダを、エイダは所有地を広げることにしか興味のないスチュアートを理解できず、二人は全く打ち解けていなかった、それでも人前では仲のいい夫婦のように振る舞う二人を見て傷ついていたべインズは、次のレッスンで10本の黒鍵と交換に裸になって触れ合うことを希う。
ところがべインズが突然、エイダにピアノを返すと告げる。「君を淫売にしては自分が情けない」と言う。自分がエイダに愛されることはないと諦めたべインズは「帰ってくれ」と悲しげに言い放つ。
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返されたピアノを、弾く気になれないエイダ。ようやく鍵盤に指をすべらせるが、べインズの熱い視線も慈しむような愛撫もそこにはない。弾かれたように家を飛び出し、べインズの元に走ったエイダに、べインズは君を思い過ぎてとてに苦しいと打ち明ける。「俺のことを思っていないなら行ってくれ」とドアを開けるべインズに、エイダは感情が溢れるままに殴りかかる。互いの気持ちを確かめた二人は激しく抱き合うが、フロラの言動から疑惑を抱いたスチュアートが、べインズの家を訪れ二人を目撃してしてしまう。
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 「君が本気なら明日も来てくれ」とべインズに言われたエイダは、翌日も彼の元へと向かうが、スチュアートに阻止される。スチュアートはエイダを連れて帰ると、窓と扉をふさぎ家に閉じ込めている。数日後、スチュアートは扉を開放し、「君を信じている」と言い置いて仕事へと出かける。すると、べインズが島を去ると耳にしていたエイダは、「私の心はあなたのものよ」と刻んだ鍵盤を、べインズに届けるようフロラに頼むが、娘は母を裏切りそれうをスチュアートに渡してしまう。遂にスチュアートの怒りは限界を超え、手にしていた斧をエイダの指へ振り下ろすのだった。
ところが、夜になって事態は一変する。べインズの前に現れたスチュアートが、エイダの「何をするかがわからない自分の強い意志が怖い。べインズと一緒にここを立ち去らせて。彼なら私を救える」と訴える心の声に耐えられず、二人でサルことを許すというのだ。
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 先住民の漕ぐ船に乗って、フロラとピアノと共に旅立つべインズとエイダ。海の上でエイダは突然、ピアノを捨てると言い張る。彼女に従ってピアノが海に投げこまれたその時、エイダは繋がれたロープの輪に自らの足を差し入れ共に海へと沈んでいくーーーー。
しかしその時、生きたいという強い力に突き動かされたエイダは、靴を脱ぎ捨て、水面へと浮かびあがる。
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 今、エイダはべインズとフロラ、そして新しいピアノと北の町で暮らしている。べインズが作ってくれた銀の義指でピアノ教師をはじめ、再び話してみようと、発声練習をしている。
夜になると、エイダは海底の墓場のピアノを想い、その上をたたよう自分の姿を見る。二度と会うことのない自分の姿をー。

監督・脚本 ジェーン・カンピオン
音楽 マイケル・ナイマン
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感想など

わたしはマイケル・ナイマンのピアノ曲を前からずっと聞いていた。あまりにも美しすぎるメロディーに深く耽溺していた。スコアを入手、電子ピアノで演奏したりしていました。
映画「ピアノレッスン」は鑑賞していませんでしたので、ようやく会えたよと、エイダとその娘フロラ!
親子揃ってピアノ演奏・・・に感謝の思い。

マイケル・ナイマンの曲以外にも、演奏された曲があります。

フランス生まれの作曲家 エリック サティ「ジュ・トゥ・ヴ(Je te veux)(あなたが欲しい)」

この作品はほんとうは「THE PIANO」です。なので「ピアノレッスン」ではなく「ピアノ」ではとかんじています。

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大岸弦

5.030年前の作品、30年ぶりに鑑賞です。再びBunkamuraで(改...

2024年4月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

30年前の作品、30年ぶりに鑑賞です。再びBunkamuraで(改装中ですが)。

一つ一つの絵面や音が、あまりに力強く。

声を出すのをやめた女性ですが、
意志の強さ、
旋律と表情だけで喜怒哀楽が全て伝わる、
やっぱり圧倒的です。

それにしても、各場面の絵面の、力強さ。
ピアノが海岸に放置、
書面だけの夫とは、心を開くこともなく、表情も硬いまま、
再三の雷雨、
こっそり会いに行く山道、
などなど…。

男性側が、ただ亭主関白(ときに横暴)なだけではなく
心が聞こえたとか、
考え方の移ろいも、興味深いです。

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woodstock

5.0愛と官能を教えて貰った

2024年4月1日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

海辺に取り残されたピアノ
狂おしいまでにピアノと会話をして、
世界を閉ざしていたエイダ(ホリー・ハンター)

心を海辺に置き去りされたエイダに、
ピアノを自分の土地と引き換えに買い取り
レッスンを請うベインズ(ハーベイ・カイテル)に、
エイダはピアノを教える事になる。

ベインズには夫なったスチュワート(サム・ニール)とは
正反対の思い遣りがあった。

レッスンを受けるというベインズは、
レッスン毎に鍵盤を返して行くと提案する。
その代わりにお願いがあると言う、

エイダを宝物のように触れ、嗅ぎ、開かそうとする・・・
鍵盤を数個返すのと引き換えに服を脱げと頼むのだ。
(何という提案でしょう)
心を開かないエイダに絶望したベインズは、
「君を淫売にするのはあまりに自分が情けない」
ベインズは、レッスンをやめて、
無償でピアノをエイダに差し出す、
「俺を愛してないなら、消えてくれ」

突然ベインズとの時間と官能が嵐のように
エイダに湧き起こり、
二人は遂に魂と肉体を重ねてしまう
愛の歓び、官能、背徳、
しかし2人で紡ぐ愛はエイダを潤す

それはスチュワートへの裏切りだった
逆上したスチュワートはエイダの指を
切り落としてしまう
幼い娘のハンナ(アンナ・パキン)は泣きじゃくりながら
指をベインズに届ける

この映画は結果として「愛の歓び」を完結しています。
エイダはバインズと島を出て、ニュージーランドで
「愛の暮らし」を手に入れる
ハッピーエンドなのです。

【ピアノ】
ある人にとっては、
重くて、邪魔で、厄介なものが、
ある人にとっては、
大切な心の丈を託す命のようなもの
ピアノはエイダにとって愛そして言葉そのもの

バインズはいつだってエイダの声を聴き取ろうとした。
言葉を話せない人間にも、
伝えたい事、
エイダは受け取った愛を、
愛で返すことだって出来る。

【後記】
残念ながら、今回4Kデジタルマスター上映館で
観た訳ではありません。
数10年前に観た日の衝撃をずっと忘れずにいました。
エイダの主体的な愛とパインズとの官能描写に
衝撃を受けたのを思い出します。

19世紀半ばのニュージーランドの孤島に、嫁いで来た口を聞かない
シングルマザーと娘。
酔いしれたように没入する
マイケル・ナイマンのピアノと音楽。
毅然として夫を拒絶するホリー・ハンターの演じるエイダ
エイダの通訳でもある娘のハンナを演じるアンナ・パキン。
現地人との通訳をするネイティブとの混血のようなベインズを
演じるハーベイ・カイテルの裸体は饒舌にして実存する悪夢。

今でも新鮮な映画
代償を払っても手に入れる価値のある
《自由と愛》

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琥珀糖

4.5とんでもなく愛すべき映画だった

2024年3月31日
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JYARI

3.0私が観ると名作とは思えない作品だった。映画料金分は元が取れる。

2024年3月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

各映画祭で受賞しているし、日本公開時話題となった映画だ。但し、私は見る気持ちが全く起きなかった。指を切断する場面があるとラジオで聞いて、残虐シーン嫌いな私は怖気づいてしまった。

4Kデジタルリマスターで上映される機会に観ることにした。
再婚した主婦が夫の友人と不倫に走る物語だった。まぁ、どこにでもある話だが、事故で声を失ってしまった歌手の設定が、珍しかった。アイデアはいい。ピアノを奏でることで、主人公は精神の均衡を保っている。ピアノが彼女の失った声の替わりである。

一番肝心な不倫する2人の恋愛の始まりが良くわからない。友人の追恋慕だと思うが、それに応えていく主人公の心得て変わりが良くわからない。これは脚本に問題があると私は感じた。俳優達の演技は良い。脚本は監督が書いているから、監督の責任だろう。

それと音楽を担当したマイケル・ナイマンだが、私には優れた音楽には思えない。管弦楽は及第点を与えてもいいが、ピアノソロの音楽は私には平凡だった。

ハリー・ハンターは角度を変えると、私の好きなジェニファー・コネリーに似ている。邦題名は「ピアノレッスン」。映画を見終わると原題通りの「ピアノ」にした方が作品の内容を表している。主人公の頑なとなった心にを暗喩しているからだ。私にはそう思えた。

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いなかびと

4.0ギリシャ神話

2024年3月29日
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SP_Hitoshi

3.0愛とは美しくて醜い

2024年3月29日
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鑑賞方法:映画館

予備知識なく鑑賞。
そのためもっとピアノにフォーカスした作品かと思っていて、しかし恋愛.不倫でやや嫌悪感を抱きながら最後まで鑑賞してしまった。

大切なピアノを海辺に置き去りにされたエイダの気持ちも、海辺へ連れて行き陽が沈むまでピアノを弾かせ、そして調律しエイダに自由に奏でさせるベインズにエイダが惹かれていくのも理解できるが共感までは難しい。
不快感を感じたのはベインズがいやらしいから。エイダが家族を犠牲にしてでもベインズを追いかけるから。でも人間の欲望とは通常人に見せないだけで、本来はあんなものなのかもしれない。。

愛とは美しくて醜いもの。
愛って生々しい。
理性を無くしてまで愛せるなんて愛は怖い。

映像はアートのようで美しかった、
エイダもとても美しかった。

そして最後のシーンがとても印象的。
あの最後を観れたことで、この作品の美しさを少し分かったような気がした。
モヤモヤと鑑賞していた途中、最後のあのシーンで何だか全てを許せた気になれた美しい終わり方だった。

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ぴーまん