勇気あるもの

劇場公開日:

解説

落ちこぼれの新米兵士たちと、失業して軍隊の教師として派遣された男の交歓をコミカルなタッチで描いたヒューマン・ドラマ。監督は「プリティ・リーグ」のペニー・マーシャル、製作はサラ・コールトン、エリオット・アボット、ロバート・グリーンハット、エグゼクティヴ・プロデューサーはペニー・マーシャルとバズ・フェイシャンズの共同。脚本はジム・バーンスタイン、撮影は「ジュニア」の名手アダム・グリーンバーグ、音楽は「トゥルー・ロマンス」のハンス・ジマー、美術はジョフリー・カークランド、編集はジョージ・ボワーズとバトル・デイヴィスがそれぞれ担当。主演は「ホッファ」のダニー・デヴィート。共演は「タップ」のグレゴリー・ハインズ「コットンクラブ」のジェームズ・レマー、「まごころを君に」のクリフ・ロバートソン、「ブロンクス物語 愛に包まれた街」のリロ・ブランカート・ジュニア、「モー・マネー」のステイシー・ダッシュ、「ガンメン」のカディーム・ハーディソン、「TINA/ティナ」のリチャード・T・ジョーンズほか。

1994年製作/アメリカ
原題:Renaissance Man
配給:東宝東和
劇場公開日:1995年1月28日

ストーリー

エリート広告マンとして知られていたビル・レイゴー(ダニー・デヴィート)は会議に出席出来なかったために、会社を解雇されてしまう。職を探して、職業安定所に出向いたビルに紹介されたのは陸軍の落ちこぼれ兵士たちを教える国語の教師の職だった。娘に会っても、自分の気持ちを理解してもらえずビルは非難される。ビルは陸軍に赴き、落ちこぼれ兵士たちに会う。それはリーロイ(リチャード・T・ジョーンズ)を始めとして、8人のそれぞれに個性的な兵士たちだった。読書感想の授業では彼らはマンガについてしか話さなかったが、そんな中でビルは『ハムレット』の購読を始めようとする。しだいに『ハムレット』の内容を兵士たちは理解しはじめ、巡業公演にも参加する。そんな中、さまざまな事件のために管理役のマードック大尉(ジェームズ・レマー)を悩ませつつも、ビルもまた自信を取りもどし始め、娘にも贈り物をし、仲直りする。やがて卒業のときがやってくる。『ハムレット』から多くを学んだ、残った兵士たちも卒業パレードに参加していた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0説得力のあるハッピーエンド

2012年8月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

犬猿の仲だった者達が、次第に理解しあって硬い友情で結ばれてゆく………なんて、言葉にするとエラく陳腐ですが、この映画は、エピソードの組み合わせかたがとても上手いんです。こんなふうにあちこちの歯車が上手いこと噛み合ったなら、こういう奇跡みたいなハッピーエンドもアリかも知れないなぁと、夢を信じたくなります。

ただひとつだけ難点を言えば(←大好きな作品なので他人に言われる前に自分で言っちゃう)
物語の舞台になる陸軍学校が、それはそれは素敵なヒューマニズム溢れる学校で、教官の将校達も立派な人格者・教育者ばかりで、「こんなイイ学校ならウチのドラ息子ほりこんで性根を叩き治してもらおうかしら」などと考えるお母様もいらっしゃるかもしれない。

穿った見方をすれば、軍隊の美化・プロパガンダ、スポンサーに軍需関係の企業でもおるんかなと疑ってしまう。

でも、その点に目をつぶってもお釣りがくるくらい、いい映画だと思います。脚本がホント、よく書けてますし、俳優陣の演技も素晴らしい。

人を人とも思わない"軍隊式"を知りたければ、キューブリックの「フルメタルジャケット」あたりを観てバランスをとる、というテもあるし。

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