田園の新しきもの

解説

記録映画のドラマトウルギーという独特な理論と実践とで記録映画界に異彩を放っているヴィクトル・ゲイマンの脚色監督作品。一口でいうと記録映画の作者は場面と事件との偶然的選択という手段で対象を物語ってはならず、また解説者がそういう場面を感激的なテクストで説明してもいけない。生活自らが自らについて語るべきであり、物語の関係は映写される事件の必然的発展によって決定される行動それ自体の中に含まれねばならぬ、というのが彼の主張の根本である。この映画もその見地から、事柄が起った通りの順序に従って、モスクワの年中行事、全連邦農村経済博覧会のうち特に『田園の新しきもの』館を題材とし、特異な手法で典型的な農村ソビエト、コルホズ事務所、倶楽部、郵便局、幼児保育園、共同住宅、畜産事業、農村の社会主義競争なで、すべて新しい農村の文化成長、快適な生活、勤労者の共通の利益などについて説伏的に示し、同時に博覧会全体の雰囲気をもよく彷彿させたものである。撮影G・ギーベル、音楽Y・ニコリスキイ他一名。

ソ連
原題:Nowoe V Derewne

ストーリー

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

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