拳銃の掟

劇場公開日:

解説

「川向うの白い道」の相良準のオリジナル・シナリオを、「海軍兵学校物語 あゝ江田島」の村山三男が監督したアクション・ドラマである。撮影も同じく「海軍兵学校物語 あゝ江田島」の秋野友宏が担当した。

1960年製作/79分/日本
配給:大映
劇場公開日:1960年1月27日

ストーリー

麻薬取引きのボス吉野が新築披露のパーティを開いた夜、神戸から名うての殺し屋鉄が吉野を訪ねた。しかしこの男、殺し屋とは偽りで実は神戸税関の役人矢野晃一だった。吉野はじめ乾分の一人としてこれを知らなかった。大取引を控えたその夜、健が出所した。吉野に裏切られた健はその足で吉野にお礼参りをした。早速鉄の腕がためされた。鉄の拳銃に健の体は崖下に落ちた。その夜パーティで会った清純な娘ユリが健の妹であったことを鉄は知らなかった。ユリは狂ったように泣いた。吉野をガク然とさせる電話が神戸から来た。本物の鉄があげられたのである。吉野の情婦巴絵らの手で、矢野が何物であるかが探られた。矢野の正体を掴めぬまま、一味は焦った。健は生きていた。取引きに騒ぎ立つ吉野らのもとに健は再び現われた。吉野に報復の銃を向ける健から矢野は銃を奪った。正体をさらしてリンチの部屋に閉じこめられた矢野はユリに救われた。矢野は巴絵の口から吉野らの取引き場所をひき出した。--港の棧橋--、矢野と健は取引現場の一味に出会った。吉野は倒れた。しかし健も倒れた。ユリの知らせで警視庁の車がついた時、ユリと矢野の他は皆死んでいた。矢野はユリを抱きしめた。死んだ兄にかわって。

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