都会の牙(1959)

劇場公開日:

解説

「消された刑事」の下飯坂菊馬と、松本昭典の共同脚本を「消された刑事」の村山三男が監督、「盗まれた縁談」の中川芳久が撮影した、麻薬Gメンもののアクションドラマ。

1959年製作/90分/日本
劇場公開日:1959年2月3日

ストーリー

冬の朝、鉄路の上に令嬢ふうの轢死体が発見された。報道されたこの事件に慌てた一団があった。旭光組だ。幹部の三田が昨夜、誘拐し、ナリコインという催淫作用をもつ麻薬を飲ませ犯された令嬢が自殺し果てたのだ。警察の捜査は、死体からナリコイン反応が出たことから麻薬関係に絞られた。三田の失敗で危険を感じた親分の吉岡は旭光組を解散、部下を独立させ、その間に麻薬密売と売春の秘密組織を作り上げることにした。ナイトクラブ・ピラニアで解散式のあった夜、吉岡は三田を追放処分にしたが、三田の弟分鉄は不服だった。鉄は情婦の由利がナリコインを欲しがっていると三田に頼みに行ったが、その留守中、由利は原因不明の自殺を企て病院にかつぎ込まれた。駆けつけた鉄を見て、麻薬担当の内堀刑事は、鉄を麻薬取織官と見破った。二人は令嬢殺し解決と麻薬ルート捜査について協力を誓い合った。鉄は、吉岡に三田を殺せと命ぜられた。鉄が三田をアパートに訪ねた直前、三田は何者かに射殺されていた。しかし吉岡は鉄が三田を殺したものと思い益々彼を信用した。ある朝、鉄は吉岡の情婦と見られる麻耶のアパートに忍びこんだ。麻薬のルートをつかむためだったが、吉岡と麻耶の背後に更に大きな黒幕のあることを知った。ある夜、鉄は消音拳銃で狙撃された。間一髪かわした鉄の拳銃によって相手の男が倒れた。それは三田を殺した謎の男だった。その夜、麻耶は、ボスの命令だから鉄を殺せと吉岡に告げた。鉄の正体を感づいたのだ。ピラニアの事務室には、すでに由利が捕っていた。訪れた鉄に吉岡の拳銃が向けられた。そのときクラブのピアニスト、佐久間が現れ吉岡を射った。鉄は佐久間に由利を内堀刑事に保護してもらうよう頼んだ。麻耶は、鉄に最後の乾杯を求めた。一杯飲んだ鉄は忽ち意識不明となった。ピラニアに殺人!とバトカーが向ったころ、麻耶は鉄を車に乗せ郊外を走っていた。闇の中に由利をつかんだ男が現れ車に乗った。男は佐久間--彼こそはボスであり麻耶の兄だった。パトカーのサイレンが鳴った。佐久間は鉄と由利をトンネルの中に追込み車で轢き殺そうとした。絶体絶命。一瞬、轟音がひびき、車がトンネルの壁に衝突、潰れてしまった。鉄に好意を寄せていた麻耶が自らやったのだ。彼女と佐久間は絶命した。

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