海の狼(1947)

劇場公開日:

解説

「殴られた殿様」に次ぐ丸根賛太郎監督作品で、右太衛門主演の現代劇。

1947年製作/81分/日本
配給:大映
劇場公開日:1947年1月14日

ストーリー

貨物船辰己丸の船長川上は、かつて「海の狼」と呼ばれた猛者であった。ある日彼は昔馴染の女あや子と再会した。ダンサーであった彼女は上海から引揚の途中荷物を盗られて困惑しているところを復員青年行雄に助けられたが、行雄はその後も何くれとなく彼女に親切にしていた。あや子は川上が昔の彼でなくなっている姿を見て心動くものがあった。一方行雄はあや子の面倒をみてゆくために闇のボス加世田と手を組んで仕事をするまでになっていた。その行雄が加世田から闇物資の積込を依頼された船が辰己丸であった。行雄と加世田は川上が辰己丸の船長であることを知ると、あや子を利用しようと考えた。川上が現われて以来、態度の変ってきたあや子に対して行雄は--純情な娘すみ子が自分を想っているのも知らず--結婚を申し込んだが、それはあや子によって巧みにそらされてしまった。積荷を依頼しようとして、かえって川上にその行為をさとされた行雄は彼の態度に心を打たれ、加世田の企みを事前にあや子を通じて川上に伝えようとした。あや子は川上と会った機会に口実を設けて行雄から去ろうとするが、そのため行雄はあや子と川上の仲を嫉妬し、加世田の仲間に加わってしまう。しかし所詮川上の敵ではなかった行雄はさんざんにやられて川上の部屋に担ぎ込まれた。意識を取戻した彼は川上に対して、自分のあや子への気持を訴えるので、川上は行雄にあや子を譲ろうと考える。そして辰己丸出港の日、復讐を計る加世田の悪計を阻止しようとした行雄はついに失敗し一室に監禁されてしまった。川上は偽手紙によって誘い出されたが、「海の狼」の本領を発揮して加世田たちをさんざんな目にあわせた。そして行雄とあや子の二人に一緒になるように言い残して出帆した。しかし、いまはもはやあや子の真実の気持は、川上の後を追っていた。

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