シミキンの結婚選手

劇場公開日:

解説

「情炎(1947)」「二連銃の鬼」の細谷辰雄の製作。淀橋太郎の原作を「飛び出したお嬢さん」「淑女とサーカス」「シミキンの拳闘王」の斎藤良輔が脚色した。監督は「恥かしい頃」につぐ野村浩将、「恥かしい頃」「若き日の血は燃えて」の西川亨がカメラを担当。「金ちやんのマラソン選手」「浅草の坊ちやん」「シミキンの拳闘王」などの清水金一もので、相手役に「象を喰つた連中」「処女は真珠の如く」の朝霧鏡子が選ばれている。

1948年製作/71分/日本
配給:松竹・大船
劇場公開日:1948年3月3日

ストーリー

失業者秋山金太は思わぬことからアルコール工場の社長大川喜八郎氏の玄関番として住み込むことになった。願ったりかなったりだ、というわけは、大川氏の娘幸子が素的もないべっぴんなのだ。といったところで、幸子の方は金太などを別にどうと思ってるわけはないし、しょせんは磯のあわびの片想いなのだが……。金太の幸子に対する恋慕の情は、こりゃまた猛烈を極めている。そのために、性来そそっかしい金太がことごとに大失敗をやらかす。主人喜八郎氏が命より大切にしているという秘蔵中の秘蔵のつぼを、息子の一郎が割ってしまった、その罪を金太が引き受けると請合った。一郎は大喜び、あめを一ツくれた上、幸子のことも全面的に援助するということになった。金太はどうにかして幸子の関心を自分に向けようとあせりにあせった。喜八郎氏はあわて者で愛きょうのある金太を好もしく感じているが、幸子のだん那さんに、などとはとんでもない話で問題にならぬ。幸子には二人の有力な候補がある。詩人野口青年と、新進歌手岡村青年である。見合をかねてパーティが開かれた。女中のおよしは、戦死した息子に似てるというので金太を可愛がっていたが、息子のためのモーニングを金太に着せてパーティに無理矢理つき出したのである。岡村君は歌を、野口君は詩、そして金太はでたらめな踊りをやった。岡村を選ぶべきか、野口にすべきかに幸子は迷った、挙句の三八に、自分のことを一番思ってくれるのは金太さんであるということになった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く