キングコング 髑髏島の巨神のレビュー・感想・評価
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「全編クライマックス」という視点で見返したら評価が上がった珍しい作品
本作は2014年の第1弾「GODZILLA ゴジラ」に続く、「モンスターバースシリーズ」の第2弾ですが、私は試写の段階では「イマイチ」と思っていました。興行収入は第1弾の32億円から20億円に下がりましたが、それでも「この作品にしては善戦した」といった評価でした。
ただ、映画通の知人が意外にもかなり前向きに評価していたのを知って半信半疑でリベンジしてみたら驚きました。本当に、かなり良く出来ていました!
試写の際に私はストーリーを重視していたようで、評価できずにいました。ただ、「全編クライマックス」といった純粋なアクション映画と捉えて見てみたら、上質な「ホラー映画」のように画作りと展開が上手く、感心するほど飽きさせない作りになっていたのです。
過去の「キングコング」のオマージュは言うまでもなく、ベトナム戦争関連でもあるので「地獄の黙示録」のオマージュ、監督が好きな「もののけ姫」の要素など、細かすぎて気付かない要素が満載の“映画通の作品”でもありました。
さらに、いま見ると、「キャプテン・マーベル」(ブリー・ラーソン)と「ロキ」(トム・ヒドルストン)と「ニック・フューリー」(サミュエル・L・ジャクソン)の夢の共演というプレミア感も凄いですよね。
この「モンスターバースシリーズ」は、「キングコング」だけ残念と思って心配していましたが、2021年公開予定の小栗旬出演の第4弾「ゴジラvsコング」も改めて楽しみになってきました。
ちなみに、普段はそれほど吹替版の声は気にはならないのですが、(「キャプテン・マーベル」を見てイメージが固まってしまったからなのか)どうしてもブリー・ラーソン の吹替の声には違和感が残ってしまいました。プロの声優か、タレントかは、なかなか奥深く難しい課題ですね。
ビジュアルがあまりに楽しすぎるので全部OK
完全に甘く見ていたが、この監督のビジュアルにはかなり鮮烈なものがある。もちろんそれはコングが暴れ回るVFXを多用したシーンにおいてもそうなのだが、他にもヘリに「テイクオフ!」のサインを出す船上係員のキビキビした動作すら、この監督に切り取らせると実にダイナミックで面白い。ある意味、すべてのキャラクターや要素を持ち駒として的確に配置する才能に長けているのかもしれない。その分、トム・ヒドルストンやブリー・ラーソンは名演を披露することなく、むしろコマとしての参加を心から楽しんでいるかのよう。サミュエル・L・ジャクソンに至ってはもう、このような役柄であることは、出てきた瞬間に(最後のオチまで)だいたい予測がつく。だからこそ楽しめる。久々にこんなサミュエルが観たかった、と誰もが思うはず。ストーリー的には何にも心に残ることはない。でも面白ければ全ていいのだ。ビジュアルでこれほど楽しませてくれるのなら。
ほとんどまるごとクライマックス
客席の近くに白人男性が2人座っていて、帰り道に興奮して盛り上がっていた。「ハリウッド版ゴジラはなかなかゴジラが出てこなくて勿体ぶりやがったが、こっちは15分でキングコング様がお出ましだぜ!コレが正解、コレが正義!」(多少意訳)
自分はギャレゴジが大好きなので、引き合いに出されてディスられると反論したくなるが、確かに本作の出し惜しみしないサービス精神は痛快だ。
戦争が終わっても戦闘を求め続ける軍隊/軍人を揶揄しているようにも見える辺り、決してバカなだけの怪獣映画じゃない。『ルーム』後のブリー・ラーソンが決してコレを選ばなくてもよかったんじゃないかと思わなくもないが、70年代の空気を持ち込んだことも含め、センスと野心と遊び心が詰まった大娯楽作であることは間違いない。
ただIMAX3Dの三列目は目が疲れて大変だった。一方でIMAX2Dの予告編の映像が素晴らしかったので、個人的には2D推奨である。
最新コングが闊歩するジャングルにベトナムの悪夢が蘇る
ベトナム戦争を戦った兵士たちが調査隊と共にベトナムで操ったヘリコプターに搭乗して未知なる領域へと足を踏み入れていく。ナパーム弾でジャングルを焼き尽くす。これはまるで「地獄の黙示録」の再現だし、彼らが得体の知れない怪物に不利な戦いを挑む構図は、ベトナム戦争の悪夢が蘇ったかのよう。最新コング映画が成功した最大の要因は、まず、この毒が効いた暗示的な設定と、何よりも、巨神コングの野卑でマッチョな風貌、これに尽きる。ひたすら人間どもを脅かし、敵でも味方でもなく、まして、美女に恋するでもなく破壊し、大地を揺るがしながら闊歩するその姿こそ、キングコングの理想型。精密に走りすぎた怪獣映像の原点回帰(勿論投入されたのは最新鋭の特殊効果だが)を、心から歓迎したい。
モンスターバースの時代が見えてきた!
怪獣映画のシェアド・ユニバース=モンスターバースがいよいよ本格化。実は2014年の「GODZILLA ゴジラ」からだが、当時はあまり強調されず。でも今作ではしっかり、2020年公開の「Godzilla vs. Kong」の前フリを入れてきた。米国で生まれたコングと、それに刺激を受けて戦後日本で生まれたゴジラが、ハリウッド映画で対決するなんて感無量。
さて本作。巨大モンスターの多彩な顔ぶれが実に楽しい。でも序盤のコングと遭遇したヘリ編隊が、いかにも叩き落としてくださいと言わんばかりの低空飛行を続けるのはいただけない。出会い頭で1機、2機やられるのは仕方ないにしても、残りはせめて100m以上の高度に上昇しようよ。リアルさより派手さ優先なんだろうけど。
部隊を率いるサミュエル・L・ジャクソンが人類最強、いや最狂のライバルとしてコングに対峙するシーンが最高。一番笑ったかもしれない。
命懸けの大冒険
U-NEXTで鑑賞。
大人数の調査隊がジャングルで繰り広げる冒険は、ロストワールドのようなスリルがありました。巨大蜘蛛や悪魔のようなトカゲなど、あり得ない姿をしたモンスターが襲いかかってくる場面は興奮の連続でした。
メインのキングコングも、巨体を活かして豪快に暴れ回るバトルは圧巻でした。ずっとハラハラしながら楽しむことができたアドベンチャー映画になっていました。
「マザーファ…」
以前、レンタルで観ました💿
怪物だらけの髑髏島に、足を踏み入れてしまった人類の話ですね。
今回はキングコングの背景に哀愁があり、動物とはいえ感情を感じます。
ブリー・ラーソンのような美女に優しいのもお約束🙂
最後は家族の仇討ちもすませて、少しは平穏に暮らせるのですかね。
今作ではサミュエル・L・ジャクソンは、最期まで怪獣を憎む役でした。
お決まりのセリフを言う前に、コングに圧殺されてしまいましたが。
何気にシリーズ化されているので、今度続編も観ようと思います👍
深読みしてみた
先日見たゴジラ-1.0に感動した勢いでこの作品を見ようと思った。
モノクロ時代からリメイクされ続け2017年に至ったこの作品、監督の意図を考えてみた。
リアルという観点で思考すれば、巨大なコングを輸送船で運ぶというのは不可能だろう。
だから髑髏島に潜入して命からがら脱出するまでを描いたのは納得できた。
物語の背景にベトナム戦争の敗戦があるのはアメリカ文化を強く象徴している。
それを鑑みれば、この作品はアメリカは変わらなければならないと説いているように思えた。
部下を大勢死なせた大佐 戦争とそのための軍 部隊と指揮官 否応ない選択 敵を倒す以外ない。それ以外何も見えないし、考えもしない。
大佐はアメリカそのものだろう。
作品には中国資本がつぎ込まれているようだが、彼らはこの作品のどこに参画しているのだろう? 資源調査員の一人という以外何もしない中国人女性。冒頭、墜落したゼロ戦から降りて戦うのも中国人役者だが、役は日本人。彼らが最も嫌う日本人役に加え、設定上変更できないこの仕様に中国人が資本する理由がわからなかった。
第二次大戦の生き残りというのは新しい設定だった。同年のヒット作エイリアンコヴェナントと同じ設定だったのは残念だったが、髑髏島に出かける動機は斬新でよかった。
ゴジラとの差は、その巨大生物に襲われたので水爆実験と称しそれを倒そうとしたという設定だ。いかにも西洋的だと思った。
嵐の中、島にたどり着いたヘリ集団。まだ何もわかっていない状況 そこに住む動物たちを無視して投下する爆弾。それに怒るコング。
このアメリカ的やり方に不快感を覚えるが、これこそ監督がしたかったアメリカ文化に対する警告だったと思いたい。指揮官は大佐。彼はアメリカという国の象徴だ。
コングの圧倒的パワーに次々にヘリがやられていくにもかかわらず、退却しないという設定には、ベトナム戦争敗戦というアメリカにとっての屈辱があるのだろうが、2017年の作品ではもっと他に何かなかったのか? または監督はそれほどまでにその執着を描きたかったのだろうか?
今もまだその執着心が消えないアメリカという国。監督はそれを強く主張したかったのかもしれない。
さて、
このコングの存在と地球空洞説を結びつけるのはとても興味深く面白い設定だが、地球空洞説を裏づけるものは何も出てこなかったのは残念だった。
それを巨大生物で表現したのだろうが、根拠に乏しい。
大佐は「部下たちの死が報われなければならない」というが、それには敵を殺すしかないという悲しい考え方を感じた。そのためには全滅してもいいのだろうか? 最後まで変えることのなかった大佐の意志はコングの一発でつぶされたように、監督はアメリカは一度滅びる必要があると訴えているようにも思えた。
大佐の主張「支配者は人間だ」という一部の人間の傲り。
女性カメラマンはコングの心に触れることで意思の疎通が可能なことが伺える。
コングとは大自然そのものだろう。そしてその脅威をオオトカゲなどの巨大生物で例えているのかもしれない。
しかし、
あの原住民たちは何だろうか? 笑わないししゃべらない。巨大生物の脅威におびえ、守り神であるコングに頼っていながらも、相当数の人口を保っている。いつものいけにえのシーンはない。島を出ようとしない。なおさら彼らの役割がわからない。
最後に無事帰還した者の中に、冒頭戦死したとされる大尉が自宅に帰ってくる。
本編フィルムとは違った家族フィルムで描かれている奇跡は、生きているという喜びだ。そのカメラマンはあの女性カメラマンだったのかもしれない。そしてそのままカメラをもらって、そして本人はカブスの試合を見ている。この平和こそ監督が最も訴えたかったことなのかもしれない。
前半ジュラシックパーク、後半モンスタープロレス
髑髏島と呼ばれる未知の島
嵐によって人の侵入を遮られてるというラピュタみたいな設定や、
地球は空洞で、その中には地底世界があり、その中から巨大生物が出てくるという、さらなるトンデモ設定もあり。もはや理屈はどうあれ、さらなる巨大生物を出す気満々の設定である。
髑髏島は、キングコングだけではなく、未知の巨大生物や虫がいたり、不気味な鳥がいたりと、キングコングよりも恐ろしい生き物もいるというヤバいところ。
そこでは人間は無力。
序盤はジュラシックパークみたいな展開。
最後は、キングコングと共闘することにもなり、不気味な蛇モンスターとの戦いも異種格闘技的な面白さもある。
モンスタープロレス見たいなら、面白い映画。
守護神コングと髑髏島からの脱出劇
◯守護神コング
髑髏島の守護神。
原作同様美女と交流する要素あり。
◯髑髏島からの脱出劇
◯髑髏島の生態系
様々なモンスターが出現。
新怪獣スカルクローラー
大ダコオマージュ
◯ マーロウ中尉とグンペイ
マーロウ中尉の帰還
MIYAVI演じる日本兵グンペイとの友情
ハートフル要素
◯絵力と音楽
各シーンの色合いが良く印象に残る。
要所要所でロックの名曲が流れる。
△パッカード大佐
戦争に取り憑かれた男
戦死した仲間に報いることに執着。
コングの抹殺にこだわり部下が多数死亡。
島に巨大生物がいる事を知らなかったとはいえ、
引き際を誤ってヘリ部隊を全滅させるなど
無能すぎる気もする。
この島で、人類は最弱。
原題
Kong: Skull Island
感想
キングコングのリブート作品であり、モンスターヴァースの2作目。
GODZILLAゴジラの製作チームが贈る、最凶、最強、最恐ー最大の王 究極のモンスター降臨!
面白くて好きな作品です。
モンスター映画としての迫力がありますしテンポもいいですし観やすいです。
コングの登場シーン、軍隊VSスカルクローラーは見応えありです。
キャストも豪華でMCUからロキ、キャプテン・マーベル、フューリーが出てます!笑
サミュエル・L・ジャクソンの狂気的な指揮官はハマり役でした笑
マーロウ中尉もいいキャラでしたし、日本からMIYAVIが出てるのも嬉しいです。
コール大尉の無駄死、ニエベスの殺され方は好きです笑
守り神のコングはヘリコプター撃墜、スカルクローラーとの闘いと大活躍でした。
エンディングロールの後もちょっと続きがあり、ゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラの壁画の登場はゾクゾクしました!
※不名誉より死…
※死ね、マザーファッ…
ゴリラ=サミュエル
サミュエルの顔がゴリラに似てる、いやゴリラの顔がサミュエルに似てるが正しいか笑
有りがちな未知の島を調査→デカい未知の生物に遭遇し部隊半壊→ゴリラと大トカゲの喧嘩の最中に人間ほぼ食べられる→ゴリラに助けられながら助けて大トカゲ倒して帰還
内容的には普通なんだが、モナークシリーズに繋がるだけの話にしては迫力が有り、色々笑い所も挟むので最後まで楽しめる作品になっている。キャストも中堅どころを集めて中々良かった。でもやはり最大の見どころ、それはゴリラ=サミュエルでしょうね笑 ここまでサミュエルの顔をディスった映画は中々ないよ
キングコング主催、人命軽視の大怪獣バトル!! やっぱ怪獣映画はこうじゃないとっ♪👍
1933年に公開されて以来、世界中で愛されている怪獣映画の金字塔『キングコング』のリメイク作品であり、有名怪獣たちが一堂に会するシェアード・ユニバース「モンスター・ヴァース」シリーズの第2作。
舞台は1973年。人工衛星により発見された未知の島「髑髏島」を調査するため、米国陸軍の小隊が派遣される。彼らは地質調査という名目で髑髏島の森林を爆破するが、その行為が島の主の怒りを買ってしまう…。
本作の主人公である、元イギリス特殊部隊の傭兵ジェームズ・コンラッドを演じるのは「MCU」シリーズや『ミッドナイト・イン・パリ』の、名優トム・ヒドルストン。
髑髏島を調査する小隊の指揮官、プレストン・パッカード大佐を演じるのは『スター・ウォーズ』シリーズや「MCU」シリーズの、レジェンド俳優サミュエル・L・ジャクソン。
調査に同行する戦場カメラマン、メイソン・ウィーバーを演じるのは『ショート・ターム』『ルーム』の、オスカー女優ブリー・ラーソン。
説明不要、史上最も有名な映画の一つである『キング・コング』。
ジョン・ギラーミンやピーター・ジャクソンの手によりリメイクが行われたり、本田猪四郎がゴジラと戦わせたりと、とにかく何度も映画化されている大ネタ中の大ネタである。
しかし!『キングコング』シリーズって実は一度も観たことない😅
「なんかあれでしょ?大猿が美女攫って摩天楼でウホウホするやつでしょ?」くらいのザックリとした感想しか持っていなかったのだが、ここにきてついに初めてのキングコング体験をすることに!
そんな『キングコング』弱者の自分が本作をどう観たのかというと…。
…めっちゃ楽しかったっーー!٩( ᐛ )و♪♪✨
コングを始めとして、続々と登場する巨大生物たち。蹂躙される米兵。炎と爆炎。ブチ切れるサミュエル・L・ジャクソン。タンクトップがボインボインなブリー・ラーソン。そして日本刀を振り回すトム・ヒドルストン!!
いやもう完璧!完璧なB級モンスター映画じゃないっすか!!言うこと無し!💯
本作の日本版のポスターが最高なんですよね♪怪獣・爆発・原住民。うーん、高カロリー。映画なんて極論全部これで良いんです!!超カッチョ良いぜ!!
多分、原作になった1933年版『キング・コング』とは似ても似つかない代物だと思うんですこれ。
人間に振り回された結果命を奪われるコングの悲哀とか、そんなもん一切ないからね。というか勝つからねコング。んで次なる戦いのゴングが鳴って終わるからね。
うーん、血の気が多いっ!!
一応、反戦メッセージとか、利益のために自然を破壊する人間の傲慢さとか、戦いに取り憑かれた男の狂気とかが描かれているけど、ぶっちゃけそういうのはオマケ。
「”キングコングvsベトナム米兵”!こういうのが観たかったんだろオマエら!!」という監督の叫びが聞こえてきそうな、怪獣映画オタクのだし汁みたいな極濃単細胞映画であります。はい、こういう映画が観たかったのであります!😆
夕日をバックに立つコングのカッチョ良さ、軍用ヘリを次々とたたき落とすコングのカッチョ良さ、傷口を水で洗うコングのカッチョ良さ、大ダコを食いちぎるコングのカッチョ良さ、スクリューモーニングスターで骸骨クローラーをぶん殴るコングのカッチョ良さetc,etc…。
キングコングLOVEが伝わってくる圧巻のコング映画であることは間違いないのだが、実はキャストの演技も良い!
トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン。今やMCU俳優としてお馴染みになったこの3人。この主要3キャストがそれぞれとっても良い演技を披露しており、それが本作の素晴らしさを底上げしてくれていたように思う。
まずトム・ヒドルストン。これまで「デコが広い人」くらいにしか思っていなかったトムヒだが、今作の彼はマジでカッコ良い♪面長のお顔と眼光鋭い眼差しにもうクラクラ💕✨
トムヒが演じたコンラッド。一応本作の主人公なのだが、コングの影に隠れてしまいイマイチ何をやっていたのか思い出せないちょっと不便な存在である。それでもトムヒのカッコ良さと日本刀ぶん回しアクションのおかげでなんとか存在感をキープしていた。
…怪獣映画の主人公は、どうしても割を食ってしまう可哀想な存在。そんな中で、一応存在感を発揮したんだからやっぱトムヒは偉い。前作『GODZILLA ゴジラ』(2014)の主人公なんて、何をやっていたのかマジで1ミリも覚えてないしね💦
次にブリー・ラーソン。これまで「顔の四角い人」くらいにしか思っていなかったブリーだが、今作の彼女はマジで可愛い!タンクトップで走り回る姿はまさに眼福なのであります😍
彼女の演じるメイソンはコンラッド同様、いやそれ以上に影が薄い存在でありぶっちゃけ居ても居なくても物語にはほとんど関係ない。やっぱ『キングコング』には女が必要だろう、というただそれだけで出てきたようなキャラであり、それ以上の役割は無い。
だが、ブリー・ラーソンのキュートさがこのむさ苦しい漢映画の一抹の清涼剤になってくれていた。必要ないけど必要な存在でした。
そして何より最高だったのはやはりこの男、サミュエル・L・ジャクソン!!
恐竜と戦い、鮫と戦い、シスの暗黒卿と戦い、宇宙人とも戦ってきた男の今度の敵はキングコング!ついにくるところまで来たという感じ。
彼が演じるのは戦場以外の生き方を知らない男、パッカード大佐。上官から「悪いけど、帰る前にもう一回任務に就いてくれない?」という電話を受けた時の大佐の表情がたまらない!平静を装いながら、内心では「よっしゃ🙌」と思っているあのニヤリとした目つき。今回のサミュエルの顔の演技は全編通して本当に良かったな〜✨
「マザーファ…」という死に際も潔くて見事。贅沢を言うのなら、最初から最後まで「サミュエルvsキングコング」だけで映画を作って欲しかった。それぐらい見応えありました!
基本はバカ映画なんだけど、太平洋戦争からずっと島で暮らしてきたハンク中尉の手製のボートが、米軍の戦闘機とゼロ戦のハイブリッドだったところに、実は結構ジーンときてしまった。
戦争に囚われた男、戦争を捨てきれない男、そして戦争を捨てた男、この三者の対比が見事だったので、薄味な人間パートも退屈せずに観ることが出来たように思います。
エンドロール後のおまけ映像も「おーー!そう来るか!」というテンションの上がるもので、もう言うこと無し!
これこれ、こういう怪獣映画が観たかったんだよーー😂
あまりにも従来の『キングコング』とはかけ離れているので、オリジナルのファンには受け入れられないかも知れないけど、自分としては大合格💮
ストーリー的に「うーん…」というところはままあるものの、この手のジャンル映画なんだからそこには目を瞑るのが大人の対応というものでしょう。
これまでは断固ゴジラ派だったのだが、今作を観てコングの良さに目覚めてしまった。やっぱ大猿が大暴れするのって最高ですね♪
こんな姿が観たかった
キングコングの登場シーン、その大きさと動きに驚き興奮する。やっぱり大きいということは、それだけで心くすぐられるものがある。
その後も、Monster達との闘いを織り交ぜながら、河で傷を癒やす姿や山に残る手形のシーンなどで、キングコングの大きさを見せつけてくる。
アナログ時代の様々な制限の中で見せ方を競った作品はもちろん大好きだ。しかし、大きさや動きや表情の制限から解き放たれた姿を観てしまうと、これが観たかったんだと認めざるおえない。
この作品は、戦争や経済活動で環境を破壊する人の傲慢さを、キングコングの持つ理性と情動で咎めている様に思え、初代からの時代の流れ感じさせられる。
ただストーリー自体は過去の映画作品のオマージュという名に胡座をかいたつぎはぎのようなもの。サミュエル・L・ジャクソン一人の演技で支えられている。
これなら脚本家は、いくらストライキをしようと早晩AIに置き換えられるだろう。
トムヒがかっこいい
トムヒのスタイル完璧
サミュエル・L・ジャクソン演じる大佐に対してイライラしたから潰された時嬉しかった。
キングコングがメインであんまりトムヒもブリーラーソンもセリフや見せ場がなくてもったいない、、
大怪獣の総合格闘
ド派手なアクション映画
デカい生物がフィールド大暴れしてバーリトゥード繰り広げる様は小難しい事すっ飛ばして見られる痛快エンタメそのものだった。これは映画館のスクリーンならもっと面白かっただろうな。冒頭WW2からのマーロウが日本刀を手に突貫するシーンはロマンとオタク心を刺激した。怪獣系特撮に苦手意識強かったのだがモンスター・ヴァース気になり出した。
こんな上官は嫌だ、
を嬉々として演じるサミュエル・L・ジャクソンが最高です。
夜の湖でのコングとの見得の切り合いは完全にギャグでした。
戦場カメラマン役のブリー・ラーソンがばっちりハマっていて素敵すぎました。
不名誉より死を
こういう巨大生物モノはちょっと苦手だったので、まぁちょいと見てみようかと、人にはそれぞれ好き好きがありますから。ストーリーとしては何か島の歴史と共に色々とあったようだが、結局キングコング対鵺の巨大版の闘いが全てだったような。人間の要らない仕業によってキングコングも大変な目に遭い、その人間たちも揉めあって敵って誰?状態。キングコングはフラれたの?
吹き替えで観たら主役の声が酷過ぎた。
ゴジラとの闘いの前哨戦で、見応え十分
〔このレビューは、2017年4月に劇場鑑賞して、別サイトに掲載したものですが、当時の感銘を受けた気持ちが率直に伝わってきているものなので、そのまま掲載します。
なお、ご存じのとおり、その後、「GODZILLA ゴジラ (Godzilla)」(2014年)、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(Godzilla: King of Monsters)」(2019年)、「ゴジラvsコング(Godzilla vs. Kong)」(2021年)と公開され、モンスターバースという世界観が構築され、今後も、新作が公開予定となっています〕
【2017年4月当時の感想】
キングコングは、過去に3回制作されています。
いずれも、ストーリーとしては、南太平洋の孤島の守護神である、巨大な猿、キングコングが、人間の手によってニューヨークに連れてこられ、見世物にされるが逃げ出して大暴れ、最後は、人間の武器を使った攻撃には勝てず、命を落とすという、ちょっと哀しげな物語でした。
ところが、今回は全く違いました。
南太平洋の孤島の守護神という位置づけは変わっていないのですが、調査のために乗り込んだ人間たちが、地質調査と称して、爆弾を使って、地表を爆破したことから、キングコングの怒りを買い、島に進入するために使ったヘリコプターがすべて破壊される、というところから物語は展開していきます。
この島には、そのほかにも多数の巨大生物=怪獣がおり、生き残った人間たちは、そうした怪獣に次々と遭遇していきます。
この作品では、あくまでそんな怪獣たちが主役であり、人間は、怪獣たちの島に迷い込んだ弱小生物に過ぎないのです。
作品では、現れた怪獣とキングコングのバトルが繰り広げられます。この展開は、個人的に嬉しいものでした。
私が少年時代を過ごした昭和の頃には、怪獣ブームというのがあって、映画では、ゴジラやガメラがスクリーンで敵怪獣と闘いまくっていましたし、テレビではウルトラマンシリーズで、ウルトラ兄弟が、敵怪獣を次々と倒していました。
だから、基本的に、怪獣バトルが好きなんですよね。
しかも、昭和の着ぐるみ怪獣とは違い、進歩したCGで繰り広げられる怪獣たちの動きはスピーディーで、迫力も満点。
ちなみに、キングコングは、2020年公開予定の作品で、ゴジラと闘うことが、既に決まっており、本作品は、その前哨戦といった趣でした。
そうした作品の位置づけを示すシーンは、エンドロールの後に設けられており、これから鑑賞される方は、エンドロールの途中で席を立たないことをオススメします。
【補足:2022年4月現在の思い】
「ゴジラvsコング(Godzilla vs. Kong)」(2021年)が公開され、既に鑑賞しています。
この作品では、本作品を劇場鑑賞した時に期待したものが、きちんと表現されています。
「ゴジラvsコング(Godzilla vs. Kong)」の鑑賞をするなら、上記の感想で最後に述べた「エンドロール」の描写がきちんと繋がっていますので、是非とも、本作品「キングコング 髑髏島の巨神」をご覧ください。
味わい深い怪獣映画
本作は、『ジュラシックパーク』『地獄の黙示録』『風の谷のナウシカ』を想起させる、単なる怪獣映画ではない味わい深い作品である。
本作は1973年のベトナム戦争末期が舞台。太平洋上に謎の島・髑髏島にアメリカ調査隊がアメリカ軍を護衛にして上陸するが、そこは、キングコングに守られた怪獣たちの棲息地だった。上陸後、爆弾を使って地殻調査をしたことで、キングコングを始めとする怪獣たちに襲われ、その圧倒的な破壊力の前に防戦一方の調査隊は、島からの脱出を図るが・・・。
本作の主役は個性的な怪獣たちである。怪獣たちの出現は神出鬼没で驚きの連続であり、『ジュラシックパーク』を彷彿とさせる。さらに、怪獣たちのバトルは動きが素早く、スピード感、迫力ともに申し分ない。本作でも、やはり、人気の高いキングコングの扱いは別格であり、島の守り神として登場する。その目の表情の豊かさに驚かされる。
ベトナム戦争、ジャングル、河、大音響、ナパーム弾、ヘリコプター、原住民という設定は、フランシス・コッポラーの問題作、『地獄の黙示録』を彷彿とさせる。地獄の黙示録は、大音響で自国の曲を聴き、サーフィンに興じ、プレーボーイ誌のプレイメイトたちを慰問させるなどのアメリカ軍の行動を通して、傍若無人にベトナムにアメリカを持ち込むアメリカの驕り、人間の驕りを描いている。戦争は人間の驕りが招く愚行であることを暗示している。
本作では、島に住む原住民はキングコングと共生している。キングコングは島の守り神となっている。対して、アメリカ調査隊は、島の状況などお構いなく、いきなり傍若無人に爆弾を使用し、キングコングの怒りを買う。非はアメリカ調査隊にあるが、彼らはそれに気付かない。どこかで同じような設定が、と考えてみたら、『風の谷のナウシカ』が思い当たった。キングコングは大自然の脅威の象徴である。殺された部下への復讐のために、人間の力を過信して調査隊の分裂危機を招いて自滅していくアメリカ軍リーダである大佐(サミュエル・Ⅼ・ジャクソン)の行動は大自然の脅威に対する人間の驕りそのものである。ラスト近くでアメリカ調査隊も漸くキングコングとの共生の道を選択する。キングコングに優しく触れる美女の姿が、風の谷のナウシカで王蟲に語り掛けるナウシカの姿に重なっている。
本作には、このように、人間の驕り、自然との共生というメッセージが込められている。
本作は、理屈抜きで怪獣映画として楽しんでも良いし、本作の背景にあるものを想像しても面白い。色々な楽しみ方ができる味わい深い作品である。
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