劇場公開日 2024年5月17日

「(便宜上のフルスコア)続編まで見ないと理解は難しい」PS1 黄金の河 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0(便宜上のフルスコア)続編まで見ないと理解は難しい

2024年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年193本目(合計1,285本目/今月(2024年5月度)27本目)。
(前の作品 「ティアーズ・オブ・ブラッド」→この作品「PS1 黄金の河」→次の作品「フジコ・ヘミングの世界」

 おなじみのインド映画…で3時間と結構な長さです。

 タイトルに書いたのがほぼ全てかな…という気がします。字幕ほかを見れば、チョーラ朝がテーマであることはわかりますが、高校世界史で南インドの王朝といえばサータヴァーハナ朝(アーンドラ朝)くらいしか学習しないんじゃないかなぁ…。

 こういった事情があって当時の高校世界史の知識を無理やりほじくり返してみないと理解が追いつかないのはもちろん、映画のタイトルの通り続編があるので(なお、インドはもちろん日本以外の他国の大半ではすでに放映済みの模様)、展開としても(歴史用語以外の)語も後編まで見てねみたいな感じになり、「知識不足か」「情報把握不足か」「そもそも後半までみないとわからないのか」の区別がつきにくいです。

 および、なぜかパンフレットはPS2~(6月か7月放映予定らしい。大阪市ではだいたい正規の放映日になる)との合本版でパンフレットすらまともに買えなかったりします(セルフネタバレ自爆になる)。

 こうした事情があるので、この手の続編ものはできるだけ同じ週かせめて1週間ずらし程度で公開して欲しいです。南インドの王朝の歴史まで把握している方もかなり限られるんじゃないかな…といったところです。

 映画そのもので見ればインド映画あるあるのたいていの部分はもれなくあるので「インド映画見たなぁ」という感じにはなりますが、消化不良になりやすい(というか、構造的になることは避け得ない)し、かといってPS1とPS2をあわせて流しますなんていわれても7時間級ではもうリタイア者続出でしょうし仕方がないかなといったところです。

 こうしたまで踏まえて、続編(PS2~)までみないと採点もできないので便宜上のフルスコアにしています。
なお最初に書いたように、南インドの王朝の興りといったことは事前に予習しておかないとさようならの世界なので(RRRは「イギリスのインドの統治」程度の知識で済むが、この映画はそれをはるかに超える)注意が必要です。

yukispica