ほつれる

劇場公開日:

ほつれる

解説

演劇界で注目を集める演出家・劇作家の加藤拓也が、映画監督デビュー作「わたし達はおとな」に続いてオリジナル脚本で撮りあげた長編第2作。「あのこは貴族」「愛の渦」の門脇麦を主演に迎え、ひとりの女性がある出来事をきっかけに周囲の人々や自分自身と向きあっていく姿を描く。

夫・文則との関係がすっかり冷え切っている綿子は、友人の紹介で知りあった男性・木村と頻繁に会うようになる。ある日、綿子と木村の関係を揺るがす決定的な出来事が起こり、日常の歯車は徐々に狂い出していく。

夫・文則を「すばらしき世界」の田村健太郎、木村を染谷将太、綿子の親友・英梨を黒木華がそれぞれ演じた。

2023年製作/84分/G/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2023年9月8日

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(C)2023「ほつれる」製作委員会&COMME DES CINEMAS

映画レビュー

3.5共感できない

2024年5月28日
iPhoneアプリから投稿

 こんなに冷め切っている夫婦、一緒にいる必要ないのにね。やり直そうとしているようには思えないけど、、、旦那さんの友達に電話変わってと言ったり、亡くなった相手の親にまで話をしようとする、いやらしいなあ。妻への問い詰め方も口調は優しいけど、ねちっこい。
 どうやらこの夫婦、不倫の果てに一緒になった様子。それなのにお互いまた不倫。ずっとこうなんだろう。
 教訓、救急車を呼べないような状況、人物とは会わないこと。

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アンディぴっと

1.0不倫開き直りクズ女

2024年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

黒木華好きなので見ました。門脇麦はあまり好きではないです。
門脇の役の人間性が酷く、
黒木華の良さも活かされず無駄遣いです。
ストーリーも何伝えたいのかわかりません。

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ガレ

4.5見る人によって感想は変わるとおもう

2024年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

門脇麦さん演じる主人公綿子の心の揺らぎを描いた作品。
冒頭、男を残して家を出て電車に乗ると、そこには別の男。
この物語の根幹となっている。
タイトルの意味は漠然としていて焦点が合わないように感じるのは、それだけいろいろな感想があっていいということなのだろう。
考えてみれば不倫というのは恋愛と似ていて、お互いの想いや目的も千差万別にあるように思う。恋愛に、既婚という条件だけが付随する。
このケースでは、木村は綿子の心の支えだったようだ。
木村がくれた指輪をお互いの右手にはめたのは、お互いの立場を侵害しないという意味だと思う。まるで二人は二人いるようだ。
木村は小学生時代に父と一緒に犬の散歩に出かけ、犬が車にはねられた。救急車を呼べと叫ぶ彼だったが、父は何もせず、犬の首を絞めた。これが子供に与えた影響は大きく、次第に会話がなくなり、結婚式にも出席しないほど亀裂が入った。
この父の話は、綿子が交通事故現場から119番通報しなかったことに似ている。
話を聞きながら夫からの電話が鳴るが、綿子はすぐに電話に出た。このことは綿子自身が父の話を自分事として受け止めていないと思われる。おそらく彼女の頭にあったのは、木村が「オレ犬好きじゃなんだよな」といった言葉と、その理由だけだったと思う。
この綿子の想いと視聴側の視点の差が、この作品の見どころだと思う。共感しなくてもいいのだろう。
綿子は逃げているのか、それともわからないのか?
綿子にとって「二重生活」のような生き方に疑問というものはあまりないように思えるのは、もう考えられないところにまで行ってしまったからなのか? 心の支えである人が交通事故にあってもそれを無視できる心の影の正体は何だろう?
綿子は夫との約束を忘れて、友人と山梨に出かけた。それは木村の墓参りのため。
葬式に出なかったのは「実感がなかった」から。そう言いながらも木村の死というものがじわじわと心の中に広がってゆく。
そしてその要因が自分にあったのではないかと思う。
しかしその一方で、結婚記念日のプレゼントを買い、夫と祝う。
綿子の行動に不信感を抱いた夫は、彼女にマシンガン的な質問と「ちゃんと話し合おう」と何度も言う。
夫は離婚という言葉を持ち出す。離婚以外の選択肢をお互い考えてきたはずだ。もう一度やり直すタイミング。しかし綿子にはそのタイミングなど来ていない。
しかし綿子はうまく話せない。言葉にできない。
夫との同居別室生活。夫は彼女の不満は前妻との息子に原因があると思っている。
前妻が引き取った子供を仕事上の理由で預かることに意義はないとしながらも、そもそも不倫がもとで一緒になった二人だった。
子供のことは離婚条件のひとつだったのだろう。
しかし綿子は言う「フミノリが最初に不倫した」 話し合いなんかでは埋まらないことがあるのだ。
綿子が最後に畳みかけるように夫への不満をぶちまけたことで、とうとう綿子の腹が決まる。それを導いたのは他ならぬ夫だ。
「話し合う」ことですべて解決すると思っていた夫と、その間隙に折り合いを付けながらも夫との関係に悩み続けていた綿子。
同じような悩みを抱えている木村に惹かれていく。しかしそれはかつて夫と不倫関係になったのと同じ構造だということに気づけない。
「不倫から始まったからうまくいった」
夫のこの言葉はどこか正しいように聞こえてくる。少なくとも二人には真実だろう。
この作品に恣意的なものはないと思う。だから感じ方も自由だ。
綿子は荷物をまとめ家を出る。
それは「逃げ」だろうか?
私は病んで鬱になるよりよほどいいように思う。
彼でダメなら引けばいい。
何かに気づくまで、何度も失敗していいと思う。
「自分を責めるな、綿子」

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R41

3.5この映画の優れている点とは

2024年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 2件)
komagire23
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