カンニング・モンキー 天中拳

劇場公開日:

解説

何をやっても半人前の男が、一人前のカンフー使いになってゆくまでをコミカルに描く。製作は羅維(ロー・ウェイ)と許麗華(シュー・リー・ウォア)。監督は「蛇鶴八拳」の陳誌華(チェン・チー・ホワ)。撮影は陳青渠、編集は湯明智、武術指導は陳元龍(ジャッキー・チェンの旧芸名)。出演は成龍(ジャッキー・チェン)、金正蘭(クム・チン・ラン)、金剛(クム・コン)、田俊(ジェームズ・ティエン)、秀海龍、石天など。英語題は“Half a Loaf of Kung Fu”。

1978年製作/95分/香港
原題:一招半式闖江湖 Half a Loaf of Kung Fu
配給:東映
劇場公開日:1983年8月6日

ストーリー

幼い時に両親を亡くしたコウ(成龍)は、読み書きはダメだが、身体が丈夫なのがトリエ。職を探してうろついたあげく杏春楼の雑役に雇われた。だが、ここの美人楼主ミャオは神州警備保障長官ファンが持つ秘楽を狙う五毒党の女ボスだったのだ。あわてて逃げだしたコウは、森の奥深く入り込んだところ、暴行殺人鬼スズとムチの名人リュウが決闘している場に出くわした。結果、二人は相討ちで倒れ、コウはリュウのムチを拾い、スズの死体を県に届けた。ところが、そのムチからコウはリュウと間違えられ、一躍英雄にまつりあげられ、コウも悪い気がせず英雄気どり。そこへ、ミャオが現われ危機一髪のところを救けてくれたのが枕術の名人マオ大人。感激したコウは弟子にしてくれと頼むと、ファンに金のひょうたんを届けてくれと言う。ファンを探し歩くコウは、ある料理屋でファンとその娘ファン・リーの一行と、そして彼らをつけ狙う鉄腕ルウの一味と出会った。ファン・リーに一目惚れして近づこうとしたコウだが、襲いかかるルウ一味の前では逆に足手まといになってしまう。余りのコウの弱さに見かねたマオ大人の一番弟子が、コウにクンフーの特訓をしてくれた。一方、秘楽を狙う悪漢たちは、ファンと長官一行が福山峠へ向かったことをつきとめる。五毒党、ルウなどが福山峠で待ちぶせ、コウもかけつけ、一大クンフー合戦が始まる。防戦一方のファン一行とコウ。だが、そこへマオ大人が駆けつけてきた。マオ大人の持つ秘伝書をカンニングしたコウは、必殺の“天中拳”で見事にルウ達を倒し、見事に秘薬を守り切ったのだった。

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映画レビュー

3.0弱いジャッキーが

2024年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

職探しに奔走する主人公(ジャッキー・チェン)、弱いくせに嘘をついて強がっていた。
ひょんなことからムチの名人の戦いに遭遇、名人は死んでしまうがムチを手に入れ、名人になりすます。
簡単にバレてしまうが、可哀想に思った別の名人に・・・。
パロディシーンも多く、楽しめる。

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いやよセブン

4.0他愛ない映画だけれど、カタルシスが得られた。

2024年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

BS260で視聴。
カンフー映画では、普通、若者が師匠について徹底的に訓練し、最後に敵に勝つことが多い。この映画ではジャッキーは、奥義を紙で受け取り、場合によっては、それを現場でも見て(カンニングして)相手を倒す。何とも他愛ないお話。
しかし、ジャッキーは、スタントマンとしてスタートしたためか、なかなか自分のパターンを見いだすことができないでいた。何しろ、身代わりだから。しかし、カンフーにユーモアのセンスを持ち込んで、コミカルに演ずることに成功している。彼は、その後、カンフーからアクションに進んで、世界を代表するスターになったが、コミカルな味付けは残った。
この映画で一番よかったのは、日本公開版に出てきた主題歌「カンニング・モンキー」
英語詩に曲をつけたのは、タケカワユキヒデ、編曲はミッキー吉野、歌ったのは、シャイという沖縄のグループらしいが、音楽はゴダイゴそのもの。映画に、音楽がぴったり寄り添っている。
その頃の日本の勢いが、まざまざと感じられた。第一、ジャッキー映画の最大の市場だし。何と言っても、音楽の素晴らしさ。70年代から80年代の日本のシティポップは、世界を完全にリードしていた。日本人は必ずしも気づいていなかったが。香港映画界はそれを知っていて、日本人のスタッフが、たくさん海を渡り、力を貸した。サウンドトラックが、今見ても全く違う。それにしても、あの頃の日本人(女性)のジャッキー追っかけファンもすごかった。夢のような時代があった。
この映画を見て、カタルシスが得られた。心が洗われて、元気が出た。

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詠み人知らず

3.0ジャッキー氏の持ち味が炸裂する映画の試作品というべきか、萌芽というべきか

2024年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

笑える

単純

正直、初見時は☆1。
 パロディネタを探すのが楽しい。
 (笑)に走っています。
 でもやっぱり、各役者さんの身体能力はすごい。
 こういうセンスが、のちの『プロジェクトA』とかに発展したのだろうか?などと思って観ると釘づけになる。
 でもまあ、好みの問題かな?

と思っていた。
 なにしろ、ジャッキー氏が他の映画に比べて格好良くない。
 一生懸命、練習するシーンもあるけれど、
 なりすましとか、結構小狡いところもある。
 もちろん、師のために頑張っているシーンもあるのだけれど。
 孤児として、さしたる後ろ盾のない身が生き抜く方法でもあるのだろうけれど。
う~ん。
 格好良いジャッキー氏を見て、すっきりしたい身には…。
というところかな。
 筋も忘れてしまうくらいに散漫しているし。

でも、何度も見返しているうちに評価が変わってくる。
 そう、正直に言うと、レビューしようとして、忘れているので見返しを繰り返していたのだ。

でも、ジャッキー氏以外の周りに目が開かれていくと…。
 息子の敵討ちにきた師匠の顛末には涙…。
 ラストの混戦をはじめ、戦うシーンでは、その、息のあった妙技に見惚れてしまう…。
 まるで、サーカス雑技団のような。
 OPでは、京劇かくやというふるまいも堪能できるし。

Wikiを読むと、ジャッキー氏の自我の萌芽というか、転換期というか。

そんなんで、☆もアップ。
 でも、やっぱり、好みの問題かな?
 通好みの映画かな?

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とみいじょん

2.5至ってクラシックな70's香港ムービー

2022年8月28日
PCから投稿
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思いついたら変えます
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