劇場公開日 1983年8月6日

「ジャッキー氏の持ち味が炸裂する映画の試作品というべきか、萌芽というべきか」カンニング・モンキー 天中拳 とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ジャッキー氏の持ち味が炸裂する映画の試作品というべきか、萌芽というべきか

2024年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

笑える

単純

正直、初見時は☆1。
 パロディネタを探すのが楽しい。
 (笑)に走っています。
 でもやっぱり、各役者さんの身体能力はすごい。
 こういうセンスが、のちの『プロジェクトA』とかに発展したのだろうか?などと思って観ると釘づけになる。
 でもまあ、好みの問題かな?

と思っていた。
 なにしろ、ジャッキー氏が他の映画に比べて格好良くない。
 一生懸命、練習するシーンもあるけれど、
 なりすましとか、結構小狡いところもある。
 もちろん、師のために頑張っているシーンもあるのだけれど。
 孤児として、さしたる後ろ盾のない身が生き抜く方法でもあるのだろうけれど。
う~ん。
 格好良いジャッキー氏を見て、すっきりしたい身には…。
というところかな。
 筋も忘れてしまうくらいに散漫しているし。

でも、何度も見返しているうちに評価が変わってくる。
 そう、正直に言うと、レビューしようとして、忘れているので見返しを繰り返していたのだ。

でも、ジャッキー氏以外の周りに目が開かれていくと…。
 息子の敵討ちにきた師匠の顛末には涙…。
 ラストの混戦をはじめ、戦うシーンでは、その、息のあった妙技に見惚れてしまう…。
 まるで、サーカス雑技団のような。
 OPでは、京劇かくやというふるまいも堪能できるし。

Wikiを読むと、ジャッキー氏の自我の萌芽というか、転換期というか。

そんなんで、☆もアップ。
 でも、やっぱり、好みの問題かな?
 通好みの映画かな?

とみいじょん