劇場公開日 2024年4月5日

「ロマンチスト or リアリスト。あなたはどっち?(笑)」パスト ライブス 再会 Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ロマンチスト or リアリスト。あなたはどっち?(笑)

2024年4月29日
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鑑賞方法:映画館

単純

『パスト・ライブス』は、” 前世” を意味するらしい。
韓国・アメリカ合作のラブロマンス、と言ってもR指定はなく、安心して家族で見られる内容だ。

アカデミー賞作品賞、脚本賞にノミネートされたことがセールスポイントになっている。
セリーヌ・ソンの長編デビュー作で、自身の体験をもとに脚本を仕上げている。2人の男と1人の女によって物語は進んでいく。

映画は、
午前4時のバーで3人が飲んでいる姿を見て、向かい側の見知らぬ客が3人の関係性を推理して楽しむところから始まる。
◆ノラ(セヨン)役にアメリカ生まれのグレタ・リー
◆幼馴染ヘソン役はドイツ生まれのユ・テオ
◆ノラの夫・アーサーにはジョン・マガロ
顔のアップが多く表情がクローズアップされる中、皆とても良い演技をしている。

作品の中に、
「輪廻転生」、「前世」、「袖触れ合うも…」という言葉が出てくるが、これらはオカルト的要素ではなく、縁(えにし)を語るためのキーワードだ。

前述の通り、人物のアップ(寄りの絵)が多用されているだけでなく、小声の会話さえ大きめの音響で聴くことになる。
なかなかの圧迫感だった。
家のテレビで見たなら違う感想になったかもしれないが…

恐らく、ですが、
ラスト5分は、監督による渾身の演技指導が入ったのではなかろうか、なんて思いながら見てました(笑)。

好き/嫌い、合う/合わない、
が明確に分かれそうな映画だ。

私、ですか?(苦笑)

主演の二人が連日スカイプでやりとりするシーンが、まあまあの尺を使って流されるのだが、
心の中で「オレは何を見せられてるんだろう?」と自問してました、とさ。

Haihai
琥珀糖さんのコメント
2024年5月1日

コメントと共感ありがとうございます。

「異人たち」は、「異人たちとの夏」の見終わった感想が
別物でした。
死に別れた両親に再び会えた嬉しさ懐かしさ、
ちゃぶ台、縁側、団扇・・・みたいな昭和の懐かしさとは
無縁の映画でした。
私は今しばらく経って思うのですが、孤独な人、天涯孤独な人とか、そういう方には凄く響く映画だと思います。
自分が家族に恵まれてて賑やかに暮らしてる人には、
共感出来ない気がしますよ。
凄く心を打たれた人が結構います。
私にはその孤独感が迫って来ないというか、思い及ばなかったです。

琥珀糖