劇場公開日 2024年5月10日

「この地球(ほし)は「猿の惑星」に・・・」猿の惑星 キングダム ratienさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0この地球(ほし)は「猿の惑星」に・・・

2024年5月12日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

「猿の惑星」リブート三作をちゃんとおさらいして鑑賞した本作でしたが、見てなくても十分楽しめる一本でした。

知性を持った猿のシーザーが、仲間達を引き連れて住みかに辿り着いてから300年・・・
シーザーの物語が、伝説となった世界の話。
猿達は、それぞれの部族を持ち、新たな歴史を築いていた。

本作品は、鷹匠?の部族にいたノアが猿の王国の支配者プロキシマス・シーザーに家族と仲間を奪われ、それを取り戻そうとする物語。
行方を追いかける途中、シーザーの教えを伝承するオランウータンのラカ、言葉を話す人間の女性ノヴァ(本名はメイ)と出会い、数々の経験を重ねて成長していく。
このノアの変貌がメチャクチャカッコいい。最初こそ、オドオドと弱々しい印象しかなかったが、ラストでは一族を背負う逞しい猿に変わってました。

全編通して思うことは、結局、進化には、独裁者の支配が伴うものなのかな。 人の歴史と同じように、他の部族を力によって従え、王国を築こうとした猿の王様シーザー。
彼は、王国を確固たるものとするために人の歴史をも手に入れようとする。言葉を話す人間を近くにおいて、その話を聞いていた。

ストーリー的にも楽しませてもらった本作だが、やっぱり猿の映像がスゴい。それぞれの表情がホンッと生き生きしている。
オマケに、広大な街が緑に覆われ、廃墟と化した背景にも目を奪われてしまう。

クライマックスの破壊シーン、押し寄せる水の中で逃げ惑う猿たち、その最中のバトルは圧巻でした!

この作品は、殆どが猿どうしの出来事で、展開していきますが、そこに絡む一人の女性が案外くせ者でした。
最終的には自分(人間)の事しか考えてなかったですよね。
密命を受けて、あるもの(なんかのデータ?又は作動スイッチみたいなもの?)を取りに行って、それを届けただけ。
まだ、逃げ切れていない猿を尻目に、勝手に爆発させて、王国を水没させたり、ノアと最後の話をする際に後ろ手に拳銃を握っていたり。
プロキシマス・シーザーの言う通り、人間は信用できないを、絵に描いたような人だった。

猿の惑星は地球だった。という、第一作の衝撃的ラストを受けて継続する「猿の惑星」シリーズ。起源が描かれた三部作に続いて、猿の惑星に至るまでの歴史は、まだまだ記されていくような感じかな。

おっと、言い忘れてた。
BGMも、一作目の「猿の惑星」を意識したような音楽でしたよね。なんの楽器かは詳しくないので知りませんが、懐かしい感じでゾクゾクしちゃいました。

ratien
琥珀糖さんのコメント
2024年5月13日

いい映画ですものね。
私も、5点にすれば良かったです。

琥珀糖