イップ・マン 序章

劇場公開日:

解説

1930年代の中国広東省・佛山。武術館の師範に勝ったイップ・マンは、町一番の武術家として知られるようになる。しかし1938年、日中戦争により町が日本軍に占領され、日本兵たちに武術を教えることを拒否したイップ・マンは、空手の名手である日本軍将校・三浦と対決することになる。ブルース・リーの師として知られるイップ・マン(葉問)の生涯を描くアクション。2010年には続編「イップ・マン 葉問」も製作された。

2008年製作/香港
原題:葉問 Ip Man
配給:フェイス・トゥ・フェイス、リベロ
劇場公開日:2011年2月19日

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映画レビュー

4.5【清廉なる中国武術・詠春拳の達人、イップ・マンの半生を旧帝国陸軍に屈しない姿と共に描いた作品。特に後半の空手VSカンフーの試合のシーンは、中国の民の喝采と咽び泣きが聴こえてくる様な作品でもある。】

2024年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

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幸せ

ー 香港映画界最強の男、ドニー・イェンが伝説の武道家イップ・マンに扮したアクション映画である。-

■1930年代、中国広東省。
 詠春拳の師範として活躍していたイップ・マン(ドニー・イェン)は家族と平穏な日々を過ごしていたが、やがて日中戦争が勃発する。
 日本軍に家も追われ貧困の日々を強いられる中、イップ・マンは日本軍の兵士、佐藤に中国武術を教えるよう強要される。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・矢張り、ドニー・イェンのカンフーは流れるように美しいモノである、と久方振りに鑑賞して再認識する。
 柔よく剛を制すではないが、彼の方のカンフーは相手の技の力を微妙に分散しながら受け流し、俊敏な動きで逆襲に出て、一気に攻めるスタイルが完璧に出来上がっている。

・今作は、道場荒らしに来た男カムが佛山の武闘家を次々に倒す中、ドニー・イェン演じるイップ・マンが、軽々とカムを倒す所から、旧帝国陸軍の空手の達人、三浦(池内博之:柔道が得意だが、空手もナカナカである。)が率いる日本軍人たちと、米を賭けて佛山の武闘家達が戦うシーンの流れが、シンプルだがとても見易いし、旧帝国陸軍の佐藤の卑怯な姿が際立っている。
 故に、中華圏のこの映画を観た民が、イップ・マンを激しく応援する姿が見えるようである。

・イップ・マンと三浦の中国人民が見守る中でのカンフーと空手の一騎打ちシーンは見応えがあるし、イップ・マンが三浦をコーナーに追いつめ拳で連打するシーンなどは、日本人である私が観ていてもイップ・マンを、応援してしまう。
 だが、池内博之演じる三浦も、佐藤と違い礼を弁えた男として描かれているのも、とても良い。

<勝者、イップ・マンに対し卑怯極まりない佐藤が銃弾を撃ち込むシーン。彼がリングから地に倒れ込む姿をスローモーションで映し、その後苦労しながら通訳をしていたリー・チウが佐藤の銃で、彼に対し銃を発砲するシーンの流れも良い。
 今作は、中国の民の喝采と咽び泣きが聴こえてくるような作品でもある。>

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NOBU

4.0カンフーアクションが観たい人には最適

2024年5月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

4作品あるドニー・イェン主演のイップマンシリーズの最初の作品。
とはいえ、この作品の見所はもちろんカンフーアクションであろうから、オマケ程度に存在する物語を追うシリーズとしての意味はあまりないだろう。

ジャッキー・チェンやブルース・リーのカンフーアクションは正直興味がないのだけれど、近代的なワイヤーと演出の作品は割と好きだ。
ジェット・リーはギリギリアウト。ドニー・イェンはOKといったところだろうか。

つまり、この作品は面白いということだ。
アクションの見応えもあり、ちょっとおかしなストーリーテリングで笑えるところもいい。

次から次へと現れるイキった中国人。もちろん敵である日本兵も。なぜ実力以上にイキってしまうのか。
全登場人物の中で謙虚なのはイップ師匠のみ。その師匠でさえ怒りによって少しイキってしまうからね。
イキらず大人しくしておけば酷いことにはならなかったのに。

とりあえず、あと3本似たような作品を観られるのは喜ばしい。
続編は本作よりもアクション多めだという噂を聞いた。この作品も割とずっとアクションしているけれど、これ以上なの?とても楽しみになってきた。

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つとみ

4.0中国武術の崇高さを体感できる作品

2023年5月3日
PCから投稿

ブルースリーの師匠であるイップマンを描いた作品。日本による占領下の時代の話であり、日本軍の悪さっぷりが鼻持ちならない。そんな日本軍占領部隊をやっつけていくのは、中国国民だと痛快の極みであろう。日本人がやられるのは心地よくはないが、人格者であるイップマンにやられるなら仕方ないと思えてしまう。

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ねりまっくま

4.5ドニー・イェン ✕ イップ・マンの真髄ここにあり!

2023年5月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

世界的に有名な武術「詠春拳」の達人でブルース・リーの師匠でもある、葉問(イップ・マン)の活躍を描いたシリーズ第一弾。

期待通りの面白さでした!
サモ・ハン指導のアクションは、映像の魅せ方も相まって超カッコいい!

作中の日本人がかなり極悪ですが、大日本帝国が実際に行ってきた黒歴史がありますので、そこの描き方は悟ってあげましょう😥

またイップ・マンの最強すぎる強さは、ジェット・リー演じる伝説の武術家、黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)と通じる所があります。

是非とも二人を闘わせてみたい!

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びぃあぃじぃ
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