劇場公開日 2008年9月6日

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「不可解なシーンが1箇所あり」イントゥ・ザ・ワイルド 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0不可解なシーンが1箇所あり

2024年4月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他

悲しい

怖い

配信が全く無いので、英語字幕でパソコンで観ました。大昔観た時は片手間に観ていたので、最近になってそれを後悔して観たいと思っていました。

ジョージア州のアトランタで育った青年、クリスは家族や社会に不満を持ち、根なし草の様に生きる事を決意します。沢山の善意の人の手を借りてアラスカへ行き、単身大自然に挑み、最期は毒草を誤って口にして、24年の短い生涯を終えるという実話を基にしたフィクションです。

映画自体は色々なロケ地を見る事ができ、ストーリーそのものも面白いですが、尺が約150分と長過ぎます。カットできるシーンは、かなりあると思います。
あと、映画序盤過ぎ辺りに主人公がカメラ目線になるシーンがあり、状況が把握できずに「???」になりました。『ブレアウイッチプロジェクト』の様な作風なら、初めからハンディカムで撮影すべきなので、あの1カットは観ている人に疑問しか与えません。

白人特権を一身に浴びながらもそれに不満を抱き、クリスの様にサバイバルに挑戦し、命を落とす人は今も居るそうです。本作を観て学んで欲しいものです。自給自足のサバイバル生活は、一朝一夕で出来るものではありませんし、悪戯に動植物を侵害します。命が一番大切です。人は人の支えが無いと生きていかれません。本作で再確認しました。

なかなか難しいですが、機会があれば是非観てください。価値ある作品です。

蜷川吝塀