シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
全396件中、1~20件目を表示
ゴジラを何に例えるか?
ゴジラ−1.0の影響から観ていなかったシン・ゴジラを視聴。
ゴジラハマりますね、、!!
ゴジラ−1.0が戦後の日本が舞台であるのに対し、シン・ゴジラは現代日本の、しかも日本政府に注目した作品となっています。
ゴジラが登場するまで早い!!蒲田で出現した生物が後にゴジラの形に変化するとは、、!!
ゴジラ−1.0を先に観たせいで変な比較になってしまいますが、シン・ゴジラのゴジラは顔が怖い!!
破壊光線出す時、口がメキメキと裂けていくところ、、😭
ゴジラ出現から日本政府が慌ただしく動き始めます。
まず部署の名前が長い!関係各所って本当幅広く、緊急事態にも関わらずなかなか進めていくのが難しい!
シン・ゴジラにはあまり笑顔が出てきません。
みんな少し下を向いて話していたり、早口であったり、できる限りの無理をして無駄を最小限にしているイメージでした。
結構な現代日本の風刺のようになっていると感じ、公開から8年経った今でも意味がわかるということは、そのまま変わらない日本の体制があるんだろうなと思いました。
まず思ったのが、これアメリカの方が観たらどう思うだろうでした。アメリカに頼りっきりになっている日本を表し(安保理でどうにかしてもらおうという発言があったり)、アメリカならこれくらいやるだろう(東京に核爆弾を使用しようとしたり)など、日本に対する寄りかかりの姿勢を指摘しながらも、アメリカに対して全肯定というわけではないと思いました。
政治家の責任の取り方は自らの進退だ、という言葉から0か100の潔さ(良く良く言えば武士道)を感じましたが、結局問題の解決にはなっていないと、考えさせられました。
謎の生命体を「ゴジラ」と呼ぼう、など名前だって何でもいいじゃないかと思う緊急事態でも、一つ一つ確認と承認が必要であり、日本人ぽさを感じました。
ゴジラはひどく怒っているように見えました。
人間を多く殺戮したい、世界を終わらせたいのような攻撃性は私には感じられませんでした。
突如現れて、日常が非日常になっていく様子は、戦争に対して、核兵器に対して、いつ起こるかわからない大災害に対して、突如世界で蔓延したコロナウイルスに対して、共通するものを感じました。
ゴジラは作中でも『神』とも表されています。
エンドロールで野村萬斎さんが出てきた時に、どこでかな〜と思ったら、ゴジラの移動の時の動きの元になったそうです。
ゴジラを絶対的な「悪者」とするのではなく、あくまでも人間からしたら害を及ぼすものとして対処されています。
私は人側なので何とも言えませんが、それを人間の私利私欲と言われれば返す言葉がないです、、。
最後のゴジラの尻尾!!
怖かったーー。めちゃくちゃ人じゃん!背骨あるじゃん!
あのシーン、私は人間に降りかかった不幸への苦しみが形になっていると思いました。(人間が生み出した戦争であり、核兵器などによるものです)
人間が作り出した不幸に対して、ゴジラは怒っているように見えました。
これからまだまだ作中秘話見ていきたいです!!
長谷川博己さんかっこよすぎる!
石原さとみさんクールビューティー!素敵!!
高橋一生さんシリアスな時でも変わらず個性があって素敵です!
竹野内豊さん、シブい、、!
市川実日子さんかっこいいです!!
さまざまなな不幸や困難がのしかかり、現実的には絶望的な映画でしたが、
「スクラップビルドでこの国はのしあがってきた。今度も立ち直れる」その言葉が、どんな時にも通じる希望の光と強さに思いました。
新感覚のゴジラ
シンゴジラ 映画館 2D
やばかったです。
神奈川東京が破壊されまくって(>_<)
面白かったです。
ゴジラの幼虫こわすぎw
16.8.18 映画館
シンゴジラ 4dx2d 札幌
ネタバレあり?
面白かった!
思ってる二倍は動く動く!
ポップコーン飛び出るかと思ったw買ってないけどw
ヘリとPOV視点が傾き激しい。何度座り直したことかw
ミストより顔への風のがわずらわしかったかなー。
すぐ乾くしもっとミストあってもよかった。
最初ミストや風に慣れておらず目をかなり背けてしまったのが悔やまれます。
エラから皮膚剝がれ落ちるシーン見損ねたショック。
男性用清涼剤のメンソール様な匂いだったけど劇場で変わるの?
石原さとみからしそうな良い匂いじゃなくて残念でした(>_<)
16.9.3 映画館4DX
映像はすごい
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ゴジラが東京に来て、長谷川と石原コンビが対応。
国連は核ミサイルを日本に打ち込んでゴジラを殺すことを決議。
そして日本人には海外退避命令が出た。
しかし長谷川らはゴジラを冷凍する方法で対応、成功。
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ハリウッドかと思うくらい映像は綺麗だった。
出来れば劇場で見たかったなあ、TV画面じゃ迫力が伝わらない。
最初出て来た時の子供みたいな形態のゴジラが可愛かった。
ゴジラが出て来てコイツを倒すんやろなあって思ってたわ(場)
庵野監督の好きを詰め込んだ作品
ゴジラが海から現れ東京を襲撃、それを撃退する大まかなあらすじは初代と同じだけれどそれに政府の対応、外国の関係などが絡んでくるのは現代的でリアルだなと感じた。
ただ見ていて思ったのが、
爆発音やゴジラの鳴き声が昔の特撮
白く仰々しいテロップは激動の昭和史沖縄決戦
粛々と進む会議の場面が切り替わり荒々しく避難する民間人と切り替わる場面は日本のいちばん長い日の玉音放送を録音する天皇と出撃する飛行機の場面
ゴジラの放つ一刀両断する熱線は伝説巨神イデオンの光の剣
庵野監督が好きな作品のオマージュが随所にちりばめられているなと感じた
その一方で自身の作品”エヴァンゲリオン”の音楽も使われていたのは、ファンに対するサービス、あるいは自分もここまで力をつけてきたんだという自信の表れなのかいろいろと勘ぐってしまったけれど、作戦が成功するか・・・登場人物たちが葛藤し緊迫する場面にあってるなと思った。
こんなゴジラは嫌だ
映画としては面白い。
展開が速い、考察する暇もなくサクサク進む。
自衛隊も活躍するしVFXの出来も良い。
だがしかし、こんなゴジラは嫌だ。
こんな伝説巨人みたいなゴジラはダメだ。
たとえば、ガンダムが目からビーム撃ったりロケットパンチしたら嫌だろう?
あと、尻尾から人型の分離体が出てくるとか何それ?使徒?
『シン』としてはアリなんだろうけど『ゴジラ』としてはチョット…って感じでした。
究極のリアル怪獣特撮
◯究極のリアル怪獣特撮
怪獣が現れた時日本政府はどう対応するのかを
どの作品よりも追求している
◯誇張しすぎた放射熱戦
背鰭や尻尾から出る意外性
圧倒的な威力
◯ゴジラの存在に関する解釈
今までの常識にとらわれない設定なので
正直ゴジラじゃなくても成立するが、
人智を超えた神の化身という解釈に
当てはまるキャラはゴジラしかない
という妙な説得力はある。
◯初代リスペクトのゴジラ造形
恐怖すら感じる異形感
◯ゴジラ討伐に奮闘する人々を描く
△人間ドラマを徹底的に排除
賛否ポイント
個人的にはそれが良かった。
△政治色強め
賛否ポイント
△早口長台詞
賛否ポイント
現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)。
感想
ゴジラシリーズ第29作目、国内では約12年ぶりとなった日本製作のゴジラ映画。
ゴジラ-1.0を観てから気になり観ました。
がっかりでした。主役はゴジラではなかったです。日本政府の会議のシーンが主でした。登場人物が多すぎるので役職と名前の字幕は情報量が多いですね。
遅すぎる日本政府の対応は相変わらずです笑
キャストは豪華すぎでしたが石原さとみの役はちょっとキツかったです笑
色んな人がちょい役で出演してるので探してみてはどうでしょう?笑
ゴジラのモーションキャプチャーをしてるのは野村萬斎らしです。
シン・ゴジラとは新、神、進のゴジラではないでしょうか?新しく、進化する、破壊神と私は受け取りました。
ただこの第五形態ゴジラは全く怖さはありませんでした。
BGMにはエヴァの音楽が使用されているところからエヴァっぽいってなったんじゃないでしょうか笑
今までエヴァもあんまり観たことないし、庵野作品も観たことない私にはシン・ゴジラは刺さらなかったです。
ラストの尻尾の先端部分の小柄な生物数体は謎でした!
※内閣総辞職ビーム
※人類は、ゴジラと共存していくしかない。
想定外への対処を描く
ゴジラの出現を通して、想定外の事態が起こった時に、政府や軍はどんな問題を抱え、どうなるかっていうのが主題かと。日本の縦割り行政の弊害、誰が責任を取るかという責任問題、リーダーが亡くなった時の対処等、日本の行政上の問題が描かれる。更には、日本は米国の実質属国という設定で、米国の横槍を尊重しつつ、日本の対処法を探らなければという設定も現実的で面白かった。また、自衛隊の兵器などのオンパレードで、自衛隊のコマーシャルも兼ねている。
リアルに近いストーリーとなっているが、最初の出現後、何故かゴジラを見失ったり、自衛隊の攻撃が効かないのに、徒に継続したりと、政府側は少しおバカ気味に設定されていた。
動物であれば、どうやってエネルギーを得ているか、どういう生態で、どう行動するかの推測が重要であって、自然の生き物からエネルギーを得ていないとすれば、むしろ火気などのエネルギーは危険と推測するだろう。また、ミサイル等が通じないというのであれば、よほど硬度が高いことになるが、あのような柔軟な動きができる形態にはならないのではと思う。
というケチがつけられるので、上記のように、ゴジラ中心というよりも、想定外の事態が生じた場合の政府や軍隊の対応を描いた映画ととらえた方がよい。
そう思いつつも、ゴジラが進化を繰り返す、攻撃されて自衛隊にも攻撃しかえす設定、迫力等は、素晴らしかった。
何回も見てしまいます。
上映当時、あまりの面白さに何度か映画館に足を運びました。
石原さとみさんの「ZARAはどこ?」って言ってるとことかめちゃくちゃ好きです。
あと、ゴジラとの最終決戦まで奔走する巨災対のメンバーがとてもかっこよいと思います。
私は中でもホイールローダーをかき集めている人が電話かけまくってるシーンが好きです。
ゴジラ自体もだんだん進化していくところに興奮しました。
私はゴジラ作品を見るのは初めてだったのですが、未だに何度も見てしまいます。
シンシリーズ2章、1時間を耐えきれば多少は面白い
最初の1時間を乗り越えれば面白い、1時間が耐えられるか耐えられないかで
評価はかわるでしょう
最初の1時間はいわゆるエヴァのいないエヴァンゲリオンのような内容で
政府の人と人のやりとりで大半をしめてしまます
エヴァ好きなら問題ありませんがゴジラ好きにはあわないかもしれません
(ゴジラシリーズあんまり見てないので評価のしようがありません)
1回目は耐えられなくてみるのやめましたが2回目では問題なく見れています
最後のほう米国に頼んで核を落としてゴジラを倒すという展開が
現実社会でも起きそうな展開でどきどきしました
核は落とす前に凝固して倒しました
終わりの30分が非常にアクション性が高く面白かったです
むしろ万人受けする
ゴジラ作品はこれが初めてです。
予想に反してB級でもないし子供向けでも決してない。
正直面白かった。
ざっくりいうならNHKのプロフェッショナルや、プロジェクトXの
感覚の方が近いともいえる。
それは登場する人間たちの描かれ方について。
一応メインは長谷川さんなんだけれども、
もっと大きく、突然現れた災厄(=この場合はゴジラ)に
立ち向かう日本の人々をここに表している。
その点で特撮好き限定でもなく、万人受けなほうではないかと思う。
持てる武力でちまちま必死に対抗しようとする、人間どもの努力を
一瞬で無に帰してしまう圧倒的なゴジラ。
観ていて過去何度も日本を襲っている災害を想起して無力感に襲われる。
ゴジラ一作目などでは観客は戦争を彷彿とさせていたのかもしれない。
これもう復興なんて無理なんじゃないの。
国外にでも行った方がいいんじゃないの。投げ出すほうが楽なのに。
そう考えてもおかしくないのに、
それでもこれまで日本人は何度も立ち上がってきたのだと胸が熱くなった。
劇場で、本編の前にいろんな予告が流れるが
ハリウッドの相変わらずのヒーローもの。
観れば楽しいけど。特殊能力のある数人におんぶに抱っこで
他の人たち小ズルいな、楽でいいですね、なんて思う面もある。
シン・ゴジラはアプローチがそれらヒーローものとは逆なのだ。
とても日本的と感じるポイントであり、日本だからこそ作れる図式だろう。
前半はろくに進まない会議をシニカルに、
ハイスピードなお笑い芸かと思う作り。
あまりの情報量に子供はまずついて来られない。
とりあえずでお茶を濁そうとしてる政治家を
鼻で笑うような展開を即座に見せてくるゴジラとの対比がおかしい。
そんな政治家たちも後半では、各自にできることを負って全うする覚悟をみせる。
つまりこれは日本を背負って働く人々の讃歌なんだろう。
ヲタク魂爆発!
庵野監督のテンポ感のある演出がちょうど良いと思った作品。シリアスな場面でありながら以外に1場面1場面があっさりと完結するシュールさも個人的にはすごく好きだ。子どもの頃から怪人作品には目がなかったが、やはりゴジラの完全体フォルムはかっこいい!!放射線ビームで一瞬にして東京を焼き払った時、炎渦巻く中に立つゴジラが特に輝いて見えた。CG技術が進化しすぎていたので、進化前ゴジラのビジュアルがいつにも増して気持ち悪かった印象だが、その分進化後のゴジラの、街を破壊して歩き回る姿は例えようもない造形美である。人間の生み出した兵器が時を経て破壊神になるという世界線があるなら絶対に行きたいし、見てみたい
ついに炸裂した実写映画の才能
アニメでは圧倒的な才能を見せつけてきたが、実写となるとここまで出来の振るわない作品ばかり作ってきた庵野秀明が、五十億円の製作費を得て、ついに類い稀なる映像センスを叩きつけてくれた!
こだわりの画面作りで日本のCG特撮映画の最高峰を創りあげました。
日本的特撮技法を用いた巨大で不気味なゴジラの姿は、そこにいるだけで息苦しいほどの圧迫感。
またすごいのが口から放つビームとその威力。
米軍のステルス爆撃機を投下された爆弾ごと吹き飛ばし、東京都心を総理大臣以下内閣閣僚ごと焼き尽くす姿はトラウマになりそうな絶望的熱量。
こんな凄い物を造ってくれるから、庵野ファンはやめられないんです。
三権分立を無視した行政はあり得ない パチンコにシン・ゴジラが登場。なんか、がっかりさせられた。
まぁ、あり得ない話だから。どんな表現をして良いのだろうが、三権分立を無視した行政はあり得ない。結果が良くとも、これでは独裁的軍事国家と同じ。内閣総理大臣は権力者ではない。主権在民を忘れては駄目だ。
さて、あり得ない話だが、原発が爆発すれば、この程度ですむ話ではない。
そして、原発が爆発しても、こんな行政対応だけになるのだろうと、この映画を見て、背筋が寒くなる。昨今の出来事(戦争とか天災)を考えて、国民を守る行政対応が早々に望まれる。未然にそして平時のうちに。
『最後は自衛隊の力だ』と主人公の俳優に臭い演技をさせるが、あまりにも臭いので、アイロニーと僕は感じた。
さて、作品の評価だか、完全に消滅してしまった東京を見せてこの映画は終る。その東京の悲惨過ぎる姿に対して、主人公は自身の事後の進退だけを心配している。その演出と演技が意図的に不自然で、我田引水な茶番に見せようとした演出と思った。僕はそこを評価したい。また、もう一つのセリフでは『ビルトアンドスクラップで今まで再生してきた』と臭いセリフを俳優がはくが、そんなんですまないのは、明白なこと。総選挙なんて頭の中をかすめる訳がない。つまり、全てがアイロニーと見て、この作品を評価したい。不謹慎だが面白い。
ゴジラ
ゴジラの出現から上陸、破壊活動、そしてその対処までその足元にいるリアルな日本政府がどう立ち回っていくかという映画だった。
実際もこのような動きなのだろうなという関係各所諸々にリアリティがあったし、最終的には総理に丸投げというのもしょうがないがコメディ感もあった。
ゴジラの特撮は流石の出来で上手く実際の映像と合わさり迫力のある暴れっぷりを見れて絶望を良く感じることができた。特に子供ゴジラの不気味さが好きだった。
役者の人の演技も皆さん素晴らしく、女性キャラのキャラ付けはやり過ぎ感が否めないものの許容範囲か。
気になったのはセリフ量。リアリティを出す為にやたら法律や専門用語の様な難しい口調をマシンガンの様に掛け合いしているのだが、むしろコントっぽく、説明的だ。
また、主人公指揮下に置かれるキャラクター達が各部署の爪弾き者達というのも意味が分からない。なぜそんな奴らを集めるのか。普通に優秀な奴連れてこい。
最後のヤシオリ作戦。パワーを使い切ったゴジラが簡単にズッコケるのは百歩譲っても、それぞれ車両がある場所へ本当にベストな所に倒れてくれてしかも凝固剤を入れやすい様に口も開けてくれていて親切だなぁと。
結論:面白かった。
やってることは『未知への飛行』に近い
『新世紀エヴァンゲリオン』で有名な庵野秀明が脚本と総監督を務めた話題作。噂は聞いていましたが、何だかんだあって今まで鑑賞したことはありませんでした。ようやく鑑賞できました。
結論ですが、鑑賞前に抱いていた「怪獣映画」のイメージを覆すような作品でした。
日本が舞台の作品で、日本が舞台である必要性があるストーリー。ゴジラの登場するシーンよりも会議室で人間が議論しているシーンの方が多分長い。観ていて『博士の異常な愛情』や『未知への飛行』を思い出しました。人命を取るか、驚異の排除を優先するか。色々と考えさせられる場面も多かったです。
・・・・・・・・・・
ある日、東京湾アクアトンネルで崩落事故が発生した。地震か海底火山の噴火であるとする意見が多く挙がったものの確証には至らなかった。そんな中、内閣官房副長官の矢口蘭堂(長谷川博己)は、海中に生息する未知の巨大生物によるものだと推測する。会議でそのことに言及するものの荒唐無稽な説である故に全く取り合ってもらえなかったが……。
・・・・・・・・・・
とにかく全編を通して台詞が異常に早口で展開されます。怪獣映画なのに会議などのあまり動きのないシーンが多い本作ですが、演者の顔が次々とアップで映し出されたりして、撮影方法で動きを出している印象です。会議室のシーンが非常に多いので、密室会話劇映画のようにストーリーが進みます。
この会話シーンがとにかく面白い。良くも悪くも日本らしく、何かを決めるのにいちいち会議を開いたり、体裁を何よりも気にして最善の策が取れなかったりするところに多くの観客(特に社会人)が共感できるであろう「あるある」が詰まっていて、怪獣映画なのに会話シーンがとにかく面白い。
俳優陣がとても良くて、脇役に至るまで実力のある俳優を揃えていたり、キャラに合ったキャスティングだったりして、細部までこだわって作られた映画なんだと分かります。
本作を観ていて私は『未知への飛行』を想起しました。
核爆弾を積んだアメリカの戦闘機に「ソ連へ核攻撃をしろ」という誤った指令が出てしまい、大統領や幹部や軍の関係者が会議を開き、どうにか攻撃を阻止しようと右往左往するという映画です。「断固として核攻撃を阻止しないといけない」と考える穏健派もいれば、「この機会にソ連に攻撃を仕掛けよう」と提案する強硬派もいる。核攻撃までのタイムリミットが迫る中で色んな考えを持つ人たちが議論を繰り広げるのを見るのが非常に興味深く面白い映画です。
本作『シン・ゴジラ』も、ゴジラへの対策を行う人間たちは様々な思惑があり、激しい意見の対立が起こります。人命を第一に考える人・ゴジラの駆除を第一に考える人・自分の進退を第一に考える人。立場によって意見が違い、そして選択を迫られるという展開。『未知への飛行』とかなり似ていると私は感じました。
ラストの展開も、テンションが上がるような興奮するような、かなり熱い展開になりますので見応えがありました。主流から外れてしまったアウトローたちが奇抜なアイディアと勇気で大怪獣ゴジラに立ち向かう展開は盛り上がりますね。
間違いなく面白い名作でした。オススメです。
人によって意見の分かれそうな作品
個人的には、ここまで的確に日本人的なものをエンターテイメントとして観れる作品として世に送り出したことはすごいなと思います。
怪獣というエンタメを期待した方は楽しめないかもしれないですが、会議会議でなかなか決めなくて、1人の犠牲も許さないために決断できないことのダメさや兵器ではない方法で戦う方法を選択した優しさを作品として両立したことが素直にすごいなと思いました。
私は好きな映画です。
良
自宅PCにて、amazon prime videoで視聴しました。
他のゴジラ作品などはほとんど見たことがないので、この作品を見てゴジラファンの方がどのような気持ちになるかはよくわからないのですが、個人的には面白かったと思います。
少し気になったのは、字幕ですかね。結構長い字幕が出てるのに、すぐに消えてしまうので全然読めませんでした。また、背景が白いのに、白い字幕で出ているせいで全く見えない、という場面もありました。その辺はもう少し親切にしてくれても良かったんじゃないかと思います。
エヴァの音楽すげえ出てくるし、所々演出もエヴァっぽいなと思っていたんですが、観賞後製作陣見たら実際エヴァの監督が居たんですね。笑 そりゃあ似るところもあるよなと思いました。作中に出てくる「無人在来線爆弾」のようなネーミングが面白いですね。クスッとしました。
多くの省庁や機関が出てくるから、日本の政治機構について詳しくなる、という昔の先生に聞いた言葉を思い出し見てみたのですが、正直登場人物や役職名が多すぎるし、字幕がすぐ消えてしまうので全く理解できませんでしたね。笑 お話は面白かったと思います。特にゴジラファンとかでもなく、こだわりとかもない人にとってはまあまあ楽しめる作品なんじゃないかなと思います。
全396件中、1~20件目を表示