かくしごと

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かくしごと

解説

長編デビュー作「生きてるだけで、愛。」で注目を集めた映像クリエイターの関根光才が杏を主演に迎え、作家・北國浩二の小説「嘘」を映画化したヒューマンミステリー。

絵本作家の千紗子は、長年にわたって絶縁状態となっていた父・孝蔵が認知症を発症したため、仕方なく故郷へ戻って介護をすることに。他人のような父との同居に辟易する日々を過ごしていたある日、彼女は事故で記憶を失った少年を助ける。その少年の身体に虐待の痕跡を見つけた千紗子は少年を守るため、自分が母だと嘘をついて一緒に暮らし始める。認知症が進む父と3人で、最初はぎこちないながらも次第に心を通わせ、新しい家族のかたちを育んでいく千紗子たちだったが……。

千紗子の父・孝蔵を奥田瑛二、少年を中須翔真が演じ、安藤政信、佐津川愛美、酒向芳が共演。

2024年製作/128分/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2024年6月7日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
原作
北國浩二
脚本
関根光才
エグゼクティブプロデューサー
松岡雄浩
津嶋敬介
小西啓介
企画
河野美里
プロデュース
河野美里
プロデューサー
服部保彦
石川真吾
櫻田惇平
アソシエイトプロデューサー
青木真代
撮影
上野千蔵
照明
西田まさちお
録音
西條博介
美術
宮守由衣
装飾
野村哲也
衣装
立花文乃
ヘアメイク
那須野詞
編集
本田吉孝
音響効果
渋谷圭介
音楽
Aska Matsumiya
主題歌
羊文学
助監督
亀谷英司
制作担当
入江広明
ラインプロデューサー
渡辺修
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(C)2024「かくしごと」製作委員会

映画レビュー

4.5ミステリー作家が描く感動作 !そのかくしごとは罪か愛か?

2024年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

難しい

「認知症は救いなのかもしれない。」
ミステリー作家が描く感動作 !そのかくしごとは罪か愛か?

▼あらすじ
作家の千紗子は父が認知症を発症し、介護のために田舎に帰る。ある事故により記憶喪失の少年と一緒に暮らすことになるが、千佐子は少年に自分が母だと嘘をつく。歪な3人の共同生活が始まる。

▼感想
完成披露試写会に招待頂きました!ありがとうございました!

すごい映画を観た。
「認知症患者」、「児童虐待」という現代社会の2つの課題・問題を扱った感動作だった!

特に自分は「認知症患者」について考えさせられた。
千佐子と認知症患者の父の生活はリアルすぎて少し苦しかった。だけど、千佐子と村のお医者さんが認知症患者について語るシーンは忘れられない。自分の親がもし認知症になったら、この映画をもう一度見てから向き合おうと決めた。

この映画のすごいところはただの感動的なヒューマンドラマでなく、ミステリー要素も上手く盛り込まれているところ!原作小説の「嘘」はミステリー作家が描く感動作と言われているが、まさにその通りだと思った。ミステリー映画好きにも楽しめる作品!

主演の杏の演技は特に「顔」が印象的だった。物語冒頭は独身のキャリアウーマンのような顔つきが、徐々に母親の顔つきになっていった。トークショーで杏が「今の私だから演じれた。」とおっしゃっていたが、その意味を演技を通して確かに感じた。自分の杏の代表作品はこの映画になった。

試写会後はなんと関根監督とお話しする時間が!だけど、緊張と鑑賞直後で気持ちが整理できていなくて全然感想を伝えられなかった。
このレビューがいつか関根監督に見てもらえるといいな。
最後に顧客打合せと上司に嘘をつき試写会に行ったことが私のかくしごとです。

▼お気に入りのシーン
初めて千佐子が息子を抱きしめるシーン!
このシーンで千佐子の顔が母親の顔になった。

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UUU

3.5苦しい

2024年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

親子関係をテーマに、問題がてんこ盛り。3人の距離感が縮まっていく様に、ぐっときた。

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ちーきー

4.0ラストシーンにやられた!

2024年5月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

今日の試写会は『かくしごと』完成披露試写会。

鑑賞前の舞台挨拶で、キャスト自身が口々に本作を称賛しハードルを上げてくるから、かなり期待値を上げて見たんだけど…、

ラストシーンにやられた! 本当の『かくしごと』とは何なのか? そして、あの杏のラストショット、痺れた!

車ではねた子供に虐待の後があったとしても、さすがに自分の子供として育てるなんて覚悟できる(?)なんて思って見てたら、この女、過去に傷を抱えていたのか。

ひとつ屋根の下に、事故で記憶を失くした少年と、認知症で記憶を失った父。記憶を失くした者たちを娘であり母である千紗子(杏)が繋ぐ擬似家族。

私も祖母に「どちら様ですか?」と初めて言われた時はぞっとしたのを思い出した。

私の父も晩年は排便もままならず、奥田瑛二と杏の姿が、我が父と妹に重なった。

幸せな家族の日々が続けば続くほど、崩壊への序曲が聞こえてくるようで怖い。

そして「その日」がやってくる!

「老人介護」「児童虐待」という思いテーマを抱えながら、観るものに「あっ」と言わせ、感動を呼ぶミステリーでもある。

「杏」、子役の「中須翔真」、「奥田瑛二」、三者の演技が「神」!

『かくしごと』は6月7日公開予定。映画ファン必見の傑作です。

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かいぬし

3.5介護は親子関係の築きの上に成り立つ

2024年4月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

皆、愛に飢えてて苦しかった。
それぞれが抱えているものも守りたい誰かへの愛ゆえなのがまた苦しい。
色んな喪失があるけど、同じ形にはまるピースはなかなか見つけられないのに、ピッタリはまってしまったら誰だって欲しくなるはず。
たとえそれが許されないことだったとしても。

上手く行かないことに学びがあるのだとしても、神様は意地悪だなあと思ってしまう。
ほしい人の所にほしいものが全て届けばこの世に争いはないのに。

この世に生まれてきた人全員が必ず体験する親子関係。身近だからこそ距離感を間違えると取り返しがつかなくなるけど、未来が見えるわけじゃないからその時の自分の信念で発した悪気のない言葉が、相手に致命傷を負わすほどの深い傷になることもあるだろう。
遠慮のない関係だからこそ、許せない事だってある。

その築いてきた親子関係の上での介護。
この問題はとても身につまされたわ。。
もうそろそろだよなと思っているのもあり、色んな覚悟を突きつけられた気がした。

できなかった事ができるようになるのは喜びがあるけど、できた事ができなくなるのは悲しみしかない。
毎日動かなくなる頭と体にどうにもならない焦りを感じるのは他でもない本人なのだ。
その喪失は、千紗子のそれとはまた違う大きな苦しみで、観ていてとてもしんどかった。

千紗子の選択がどのような結果になったか、みなさんも是非ご覧ください。

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icco
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